ホームオサスナのスタメンは、
1 リカルド、2 アスピリクエタ、23 セルヒオ、4 ミゲル・フラーニョ、3 ナチョ・モンレアル、12 フアンフラン、22 ルペル、6 ジャヴァド・ネクナム、17 ハビエル・カムニャス、11 ワルテル・パンディアニ、20 アランダの4-4-2。
アウェーエスパニョールのスタメンは、
25 クリスティアン・アルバレス、12 ファクンド・ロンカーリャ、16 ニコラ・パレハ、30 ビクトル・ルイス、3 ダビド・ガルシア、22 モイセス・ウルタド、4 ハビ・マルケス、19 フェルナンド・マルケス、24 イバン・アロンソ、8 ホセ・カジェホン、14 ベン・サハルの4-2-3-1。
ダビド・ガルシアが負傷から戻ってきてが、フォルリンとベルドゥが負傷でベンチ外、ルイス・ガルシアが出場停止で、こちらも足を痛めていると言う情報がある中村がベンチ入り。
両チームともに退場者を出す波乱の試合立ち上がりから攻勢を仕掛けるオサスナが7分、左CKからのボールをショートコーナーで12番フアンフランにボールを渡すと、そのフアンフランがシュート、これを20番アランダが、触らずスルーすることで、GKやDFのブラインドとなり、そのままゴールへ、オサスナが先制。
更にその2分後には、左サイドでパス交換からオフサイドラインギリギリで抜け出して、そこから絶妙なクロスを入れると、ファーサイドで完全にノーマークだった11番ワルテルが決めて、早々にオサスナが追加点をあげる。
41分、前半も終盤に入ってくると、少しずつエスパニョールもボールを前線へと繋げるようになって、何度かオサスナゴールに迫る中でオサスナの22番ルペルがこの試合2枚目のYCで退場、前半の終盤から早くもオサスナが一人少ない状況で戦う事になる。
1人多いエスパニョールは、後半開始から8番カジェホン代えて中村を投入する。
そのエスパニョールが後半立ち上がり良い形で入って、中村のシュートがコントロールをミスったが、これがファーサイドへの良い形でのクロスとなるが、ここはオフサイド。
ただ、優勢になるかと思われたエスパニョールだったが、49分、12番ロンカーリャが2枚目のYCで退場、両チーム10人の対決に変わる。
その後、お互いに攻めようともするが、チャンスを作り上げる事が出来ず、膠着状態のまま試合は進行して、ロスタイムにはエスパニョールに決定的なシーンもあったものの得点は生まれず試合終了。
オサスナがエスパニョールに勝利。
予想通り守備破綻ここまでのエスパニョールは得点能力が無いながらも、何とか勝点を稼ぐことも出来た。
それは、守備でギリギリで失点を防いでいたからなのだが、しかし、その守備はカメニの個人能力によるところが大きかった。
そのカメニがアフリカ・ネーションズカップ出場でチームを離れている事も影響しているのか、簡単に失点してしまった。
確かにこの試合の2得点、カメニがいたからといって防げたとも限らない。
しかし、もしカメニがいたら防いでくれていたかもしれないとも思えてならない。
何よりも、失点に繋がる部分では、例えば先制のゴールは、フアンフランへのマークが外されてしまった、個人技による部分もあるかもしれないが、それでも、簡単に振り切られてしまった。
そして何よりも2失点目だ。
簡単にサイドからクロスを上げさせてしまって、にもかかわらずゴール前をきっちりと固めているわけでもなく、ワルテルを完全にフリーにさせてしまっていた。
以前からエスパニョールの守備に関しては、ここぞと言う所で甘さが目立ち、どうにも後手に回って、仕方が無くファールでとめると言うことが多い。
それが、結果として、CBのパレハやフォルリンなどのカードの多さなどにも現れている。
そして、この試合ではロンカーリャが退場してしまい、折角の数的優位を活かせなかった。
ま、ロンカーリャのYCは、ちょっと、不可解である部分もありましたが、それでも、そのファールの多さが守備の脆さの証明のような気がする。
カメニ復帰でマシになるかもしれない、しかし、カメニに頼った守備の影響はひどく脆い守備になってしまっているのが、そのまま攻撃へと影響しているのかもしれない。
もっと攻撃的にこの試合、後半開始から中村が投入された。
足を痛めている状況であり、2点負けている中での投入であった。
それを踏まえると、攻撃も守備もとやれるだけの余力は無かっただろう。
そして、中村が選択したのは、退場者を出してしまった事もあって、守備へと回ってのバランスをとるプレーだった。
ただ、正直なことをいえば、この状況下ならば、もっと前でプレーすべきだっただろう。
ベルドゥがいない状況下もあって、彼が決定的なパスと攻撃を牽引していかないといけなかった。
にもかかわらず、下がってしまって、ボールをもらいにいくことで、そこから前線へと距離が出来てしまい、決定的なプレーとなりきれなかった。
唯一ともいうべきなのが、後半早々の蹴り損ないのプレーか?
あの位の位置でプレーを続けることが出来れば、おそらく相手にとって非常に脅威になっただろう。
しかし、下がってしまった事で、相手に与える脅威は半減した。
中村には、思い切ってモイセスなどのチームメイトを信じて、前に行く勇気が必要なのかもしれない。
代表でもそうだが、中村は自分でやる事を増やしすぎて、持ち味を活かしきれなくなることも多い。
それよりも、セルティックでそうだったように、まずは攻撃を意識した上で、守りなどに力を割くべきだろう、そして、それこそが、チームにとって、最も中村に期待するプレーではないだろうか?
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