CWCをどうするか?
今年のCWCはついに欧州勢がCWC初制覇を成し遂げる事で終了した。
一部、JFA辺りからは、今回のCWCは成功したという雰囲気のようですが、果たしてそうなのか?
また、今後、大会はどうしていくべきなのか?
一部、JFA辺りからは、今回のCWCは成功したという雰囲気のようですが、果たしてそうなのか?
また、今後、大会はどうしていくべきなのか?
今大会に関して言えば、アジアでもトップクラスの人気とサポータを持つ浦和が出場した事で、少なくとも日本国内でのCWCの人気というか、盛り上がりはそれなり以上に見せる事が出来た。
準決勝のミランと浦和の試合にいたっては、視聴率が23%以上という数字を出す事が出来た。
ただ、確かにこれで日テレ的にはOKなのかもしれませんが、CWCの成功かという事であれば、果たしてどうなのだろうか?
実際のところ、今大会に関して言えば、欧州王者のACミランが本気で優勝を狙ってきており、早くから来日して、準備していた事が成功したわけですが、その行動自体が、地元イタリアでも物議を醸し出している。
インテルのマンチーニ監督の言葉は、マスコミが面白く部分部分を取り出したものだと言う風に、大会後マンチーニ監督自ら発言していますが、しかし、少なくとも欧州内では、そのマンチーニ監督の言葉に大なり小なり思っている部分はあると思うのです。
曰く「CWCは親善試合」
その意識が欧州各国のクラブチームにあるのであれば、やはり、CWCはいつまで経っても本当のWCとなる事は出来ないと思うのです。
つまり、日本国内での盛り上がりや視聴率は、日本的に興行として成功ではあるが、CWC的には、結局欧州での視聴率や関心が高まらない事には、成功とは言い切れない。
ならば、問題点を一度洗い出して、何らかの方法論を考えるべきではないだろうか?
1.オセアニアのチームの扱い
各大陸王者を集めた大会にする為には、絶対にオセアニア代表という存在は必要。
但し、話によると唯一オセアニアの国でプロサッカーリーグは、オーストラリアのAリーグのみとの事。
2大会連続出場チームを出したニュージーランドにもプロクラブはあるのですが、そちらはAリーグ所属になるそうです。
結果として、オーストラリア協会がアジア所属になった為に、オセアニア代表は、アマチュアかセミプロのチームのみが出てくる事になる。
数年以内に、オセアニアにプロリーグが出来、それが少なくとも、アジアやアフリカ、北中米カリブ海の代表クラブとある程度互角のサッカーが出来るレベルになるのは難しいだろう。
例えば、ワイタケレのトトリのように、遜色ないプレーをする選手もいるが、やはり今後もワンランク以上レベルの落ちるオセアニア代表の扱いは考える必要がある。
2.欧州代表のモチベーション
今回のACミランなどは、正直特別だったと思われる。
この時期、冬の中断前、今年最後の試合が行われつつある時期なわけですが、中断前に試合は、その後の中断時期でのチームの強化を考慮しますし、やはり、更に試合数が増える事の問題点、そして、何よりもCWC優勝よりもCL優勝に価値基準がある状況では、各クラブがCWCに本気で挑んでくれる可能性は正直低い。
他の地域は、今後欧州へと移籍を考えるメンバーなどが、この大会を通じて自分をアピールというのはあるでしょうが、既に欧州ビッククラブに在籍して主力として活躍しているメンバーに対しては、あまりモチベーションアップに繋がる大会とはいえないだろう。
3.CWCの価値
先に書いたように欧州では、親善試合の一環としてしか思われていないのが現実なのかもしれません。
その辺のところが実際にどうなのかは詳しくは知りませんが、少なくともCWCよりもCL優勝の方が欧州内では価値は高いのではないでしょうか?
この逆転現象をどうにかしないと、CWCの価値というのは、絶対に上がってこないだろう。
また、欧州王者と南米王者に頼らざるを得ない実力の格差の結果、クラブチームの数などで、組み合わせの不均衡が存在するのも問題だろう。
4.開催国枠の存在
開催国枠を設ける事自体には、特に反対しない。
大会を盛り上げる為に開催国枠という存在は必要不可欠だと思うのだが、しかし、開催国が日本限定であれば、それは結局のところ、開催国枠という名のJリーグ枠となってしまう。
また、今大会で言えば、うまく浦和がアジア代表として出場してくれはしたが、組み合わせの結果、ワイタケレに勝ったセパハンが浦和とM3で対戦する事となった。
この組み合わせの問題は、今大会のみですが、しかし最低の組み合わせだったと言える。
同一地域のチームが初戦で当たるような組み合わせではなく、やはり逆グループにどちらかを置く必要があっただろう。
では、何らかの解決方法はないものだろうか?
1.オセアニアのチームの扱いに対する解決策
正直、よりよい解決策というのは今の所思い付かない。
ただ、現状のWC自体でも、オセアニア地域というのは出場枠が0.5となっている。
それを踏まえて、今後も、今大会のように一段階予選的な一戦を行わせるというのが良いのではないのだろうか?
その対戦相手として、今回の開催国枠のように、王者としての参加チーム以外との試合が妥当なところでしょうね。
2.欧州代表のモチベーションアップ方法
これに関しても、正直まだまだ明確な解決策というのは難しい。
単純に、実利的に優勝賞金を増やすというのも一つの手では在るが、それだけで上手くいくとは思えない。
となると、何らかの欧州代表に対する優先的な方法論というのが必要になるが、大会そのものが欧州代表が優勝したいと思わせる何かにならない限りは、厳しいところでしょうね。
次の3番の解決策で、少しでも解決する事があれば良いだろう。
3.CWCの価値向上方法
これの解決策に関して、ネット上のあちらこちらで同じような意見が出ているが、結局のところ、CWCの存在価値自体が、未だに欧州王者への挑戦という形でしか存在し得ない。
だからこそ、CLとCWCの立場が入れ替わってしまっているのですが、ならば、CWCの中で、もう少し価値を上げる手立てとして、UEFAカップ優勝チームの参加というのも確かに手としてありだろう。
また、それによって、組み合わせの不均衡というのを改善していく事が出来る。
つまり、CL優勝チームとUEFAカップ優勝チームの2つが参加し、UEFAスーパーカップをCWCの舞台で行うような形。
それと同時に、南米側もコパ・リベルタドーレス優勝チームとコパ・スダメリカーナ優勝チームの2チームを参加させて、この4チームに、北中米カリブ海代表、アフリカ代表、アジア代表に、オセアニア代表か特別枠の8チームであれば、少なくとも不均衡な組み合わせはなくなるだろう。
更に、ポットAとして欧州王者と南米王者、ポットBとしてUEFAカップ王者とスダメリカーナ王者、この4チームは初戦であたらず、同一ポットチームは逆ブロックにすれば、少なくとも準決勝以上には高いレベルの試合を提供する事が出来るだろう。
但し、やはり欧州代表のモチベーションの高さが結局大会の成否を決めそうなのは変わりない。
4.開催国枠をどうするか
これに関しては、あっても良いと思うのは先に書いたとおり。
ただ、これも先に書いたように、開催国が持ち回りである事が絶対条件だろう。
開催国枠が持ち回りじゃなければ、ただのJリーグ枠に堕ちてしまう。
ならば、もし今後も日本開催が基本になるのであれば、思い切って、優勝国枠とするべきだろう。
例えば、今大会ACミランが優勝した事によって、次回大会ではイタリアの協会推薦チームが特別枠として出場する。その際、どのチームでも良いのではなく、一応直近のリーグ戦優勝チームかカップ戦優勝チームなどの明確な基準を設ける。
もし、CL優勝チームが、同一国であれば、CL準優勝チームに出場権を移すとか、そうすれば、CWC優勝にも一つの価値が出るのではないだろうか?
さて、現状では、未だに欧州の各クラブにとっては、下手をすると昨年までのJリーグにとってのACLのような、CWCは罰ゲーム的な存在にしかなっていない。
ココに挙げた点は、素人のちょっとした思い付きですが、WCだって、今の規模になるまでには紆余曲折があったわけです。
単純な興行目的から少しだけでも脱して、今一度本気でCWCをどうしていくべきか考えていただければと思いますね。
来年は更に素晴らしい大会になる事を期待して、↓クリックお願いします。
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準決勝のミランと浦和の試合にいたっては、視聴率が23%以上という数字を出す事が出来た。
ただ、確かにこれで日テレ的にはOKなのかもしれませんが、CWCの成功かという事であれば、果たしてどうなのだろうか?
実際のところ、今大会に関して言えば、欧州王者のACミランが本気で優勝を狙ってきており、早くから来日して、準備していた事が成功したわけですが、その行動自体が、地元イタリアでも物議を醸し出している。
インテルのマンチーニ監督の言葉は、マスコミが面白く部分部分を取り出したものだと言う風に、大会後マンチーニ監督自ら発言していますが、しかし、少なくとも欧州内では、そのマンチーニ監督の言葉に大なり小なり思っている部分はあると思うのです。
曰く「CWCは親善試合」
その意識が欧州各国のクラブチームにあるのであれば、やはり、CWCはいつまで経っても本当のWCとなる事は出来ないと思うのです。
つまり、日本国内での盛り上がりや視聴率は、日本的に興行として成功ではあるが、CWC的には、結局欧州での視聴率や関心が高まらない事には、成功とは言い切れない。
ならば、問題点を一度洗い出して、何らかの方法論を考えるべきではないだろうか?
こんな所が、まずは問題なのではないだろうか?1.オセアニアのチームの扱い
2.欧州代表のモチベーション
3.CWCの価値
4.開催国枠の存在
1.オセアニアのチームの扱い
各大陸王者を集めた大会にする為には、絶対にオセアニア代表という存在は必要。
但し、話によると唯一オセアニアの国でプロサッカーリーグは、オーストラリアのAリーグのみとの事。
2大会連続出場チームを出したニュージーランドにもプロクラブはあるのですが、そちらはAリーグ所属になるそうです。
結果として、オーストラリア協会がアジア所属になった為に、オセアニア代表は、アマチュアかセミプロのチームのみが出てくる事になる。
数年以内に、オセアニアにプロリーグが出来、それが少なくとも、アジアやアフリカ、北中米カリブ海の代表クラブとある程度互角のサッカーが出来るレベルになるのは難しいだろう。
例えば、ワイタケレのトトリのように、遜色ないプレーをする選手もいるが、やはり今後もワンランク以上レベルの落ちるオセアニア代表の扱いは考える必要がある。
2.欧州代表のモチベーション
今回のACミランなどは、正直特別だったと思われる。
この時期、冬の中断前、今年最後の試合が行われつつある時期なわけですが、中断前に試合は、その後の中断時期でのチームの強化を考慮しますし、やはり、更に試合数が増える事の問題点、そして、何よりもCWC優勝よりもCL優勝に価値基準がある状況では、各クラブがCWCに本気で挑んでくれる可能性は正直低い。
他の地域は、今後欧州へと移籍を考えるメンバーなどが、この大会を通じて自分をアピールというのはあるでしょうが、既に欧州ビッククラブに在籍して主力として活躍しているメンバーに対しては、あまりモチベーションアップに繋がる大会とはいえないだろう。
3.CWCの価値
先に書いたように欧州では、親善試合の一環としてしか思われていないのが現実なのかもしれません。
その辺のところが実際にどうなのかは詳しくは知りませんが、少なくともCWCよりもCL優勝の方が欧州内では価値は高いのではないでしょうか?
この逆転現象をどうにかしないと、CWCの価値というのは、絶対に上がってこないだろう。
また、欧州王者と南米王者に頼らざるを得ない実力の格差の結果、クラブチームの数などで、組み合わせの不均衡が存在するのも問題だろう。
4.開催国枠の存在
開催国枠を設ける事自体には、特に反対しない。
大会を盛り上げる為に開催国枠という存在は必要不可欠だと思うのだが、しかし、開催国が日本限定であれば、それは結局のところ、開催国枠という名のJリーグ枠となってしまう。
また、今大会で言えば、うまく浦和がアジア代表として出場してくれはしたが、組み合わせの結果、ワイタケレに勝ったセパハンが浦和とM3で対戦する事となった。
この組み合わせの問題は、今大会のみですが、しかし最低の組み合わせだったと言える。
同一地域のチームが初戦で当たるような組み合わせではなく、やはり逆グループにどちらかを置く必要があっただろう。
では、何らかの解決方法はないものだろうか?
1.オセアニアのチームの扱いに対する解決策
正直、よりよい解決策というのは今の所思い付かない。
ただ、現状のWC自体でも、オセアニア地域というのは出場枠が0.5となっている。
それを踏まえて、今後も、今大会のように一段階予選的な一戦を行わせるというのが良いのではないのだろうか?
その対戦相手として、今回の開催国枠のように、王者としての参加チーム以外との試合が妥当なところでしょうね。
2.欧州代表のモチベーションアップ方法
これに関しても、正直まだまだ明確な解決策というのは難しい。
単純に、実利的に優勝賞金を増やすというのも一つの手では在るが、それだけで上手くいくとは思えない。
となると、何らかの欧州代表に対する優先的な方法論というのが必要になるが、大会そのものが欧州代表が優勝したいと思わせる何かにならない限りは、厳しいところでしょうね。
次の3番の解決策で、少しでも解決する事があれば良いだろう。
3.CWCの価値向上方法
これの解決策に関して、ネット上のあちらこちらで同じような意見が出ているが、結局のところ、CWCの存在価値自体が、未だに欧州王者への挑戦という形でしか存在し得ない。
だからこそ、CLとCWCの立場が入れ替わってしまっているのですが、ならば、CWCの中で、もう少し価値を上げる手立てとして、UEFAカップ優勝チームの参加というのも確かに手としてありだろう。
また、それによって、組み合わせの不均衡というのを改善していく事が出来る。
つまり、CL優勝チームとUEFAカップ優勝チームの2つが参加し、UEFAスーパーカップをCWCの舞台で行うような形。
それと同時に、南米側もコパ・リベルタドーレス優勝チームとコパ・スダメリカーナ優勝チームの2チームを参加させて、この4チームに、北中米カリブ海代表、アフリカ代表、アジア代表に、オセアニア代表か特別枠の8チームであれば、少なくとも不均衡な組み合わせはなくなるだろう。
更に、ポットAとして欧州王者と南米王者、ポットBとしてUEFAカップ王者とスダメリカーナ王者、この4チームは初戦であたらず、同一ポットチームは逆ブロックにすれば、少なくとも準決勝以上には高いレベルの試合を提供する事が出来るだろう。
但し、やはり欧州代表のモチベーションの高さが結局大会の成否を決めそうなのは変わりない。
4.開催国枠をどうするか
これに関しては、あっても良いと思うのは先に書いたとおり。
ただ、これも先に書いたように、開催国が持ち回りである事が絶対条件だろう。
開催国枠が持ち回りじゃなければ、ただのJリーグ枠に堕ちてしまう。
ならば、もし今後も日本開催が基本になるのであれば、思い切って、優勝国枠とするべきだろう。
例えば、今大会ACミランが優勝した事によって、次回大会ではイタリアの協会推薦チームが特別枠として出場する。その際、どのチームでも良いのではなく、一応直近のリーグ戦優勝チームかカップ戦優勝チームなどの明確な基準を設ける。
もし、CL優勝チームが、同一国であれば、CL準優勝チームに出場権を移すとか、そうすれば、CWC優勝にも一つの価値が出るのではないだろうか?
さて、現状では、未だに欧州の各クラブにとっては、下手をすると昨年までのJリーグにとってのACLのような、CWCは罰ゲーム的な存在にしかなっていない。
ココに挙げた点は、素人のちょっとした思い付きですが、WCだって、今の規模になるまでには紆余曲折があったわけです。
単純な興行目的から少しだけでも脱して、今一度本気でCWCをどうしていくべきか考えていただければと思いますね。
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