J1第24節 F東京 vs 大宮
対して、こちらも樋口監督の下、昨季までをベースに攻撃的なサッカーを完成させつつあり、良いサッカーと不甲斐ないサッカーを繰り返し9位の大宮。
両チームの勝点差はたったの1。勝てば入れ替わる試合で、勝つのはどちらか。
Jリーグ Division 1 第24節
味の素スタジアム/20,398人
F東京 3-1 大宮
(F東京) 赤嶺真吾(64分、89分)、大竹洋平(72分)
(大宮) ラフリッチ(13分)
この試合は累積警告で出場停止の佐原に代えて今野を最終ラインで起用。空いた中盤に浅利を起用してきた。前線は、この試合も平山ではなく得点を取って調子が出てきている赤嶺を起用。
対するアウェイの大宮のスタメンは、21 江角浩司、19 村山祐介、3 レアンドロ、5 冨田大介、4 波戸康広、23 金澤慎、7 佐伯直哉、6 片岡洋介、8 小林大悟、10 デニス・マルケス、16 ラフリッチのいつも通りの4-4-2。この試合では、出場停止明けだったかな、デニス・マルケスが戻ってきてスタメン起用。それ以外は前節と横浜Mに勝利したメンバーをそのまま起用してきた。
石川投入が試合の分かれ目
先制は、大宮。左サイドでスローインから波戸が、長友のチャージを跳ね返して、ラインギリギリからのクロスを上げると、中でノーマークだったラフリッチがヘディングでゴールに叩き込む。
前半は、中盤からF東京はボールをつなげることが出来るのだが、しかし、なかなかゴール前に入って行く事が出来ず、1度カボレが抜け出してシュートと言うのはありましたが、それ以外ではチャンスを演出する事が出来ず。逆に、大宮がサイドで優勢に立ち、奪ってからのカウンターで、チャンスを作り、何度と無くF東京ゴールを脅かした。
後半になると、サイドでの攻防を睨んで、F東京はエメルソンに代えて石川直宏を投入。
その石川投入が当たったかのように、50分、赤嶺が粘って右サイドに展開すると、右サイドで石川がクロス、これをGK江角が弾いた所で赤嶺がシュート、それをGK江角が好セーブ、更に、こぼれた所を梶山がシュート、これも江角がセーブと大宮はGK江角の活躍で難を逃れた。
そのまま試合は進み、F東京も勢いが無くなってきたかというところで、64分、右CKからファーサイドに上がった所で赤嶺がヘディングを叩きつけて同点ゴールをあげる。F東京の通算400ゴール。
更に、ゴール前で、距離的には近すぎて難しい距離だと思うのですが、で得たFKを大竹が、壁の中に入った味方が頭を下げて出来た隙間を通してサイドネットへと突き刺さるキックでF東京が逆転。
最後は、攻勢を仕掛けてきた大宮に対して、カウンターから2対3の状況を作っての石川から中へと入れて、赤嶺がそこに飛び込み3点目を獲得して、試合を決めた。
絶好調赤嶺
一時期は、平山にスタメンを奪われていたのですが、ここに来て赤嶺の調子が出てきています。
これで2試合連続得点で、闘莉王に並んで得点王争いでは6位、9得点で日本人得点王として出てきました。
1点目のヘディングシュートは、完全に競り勝っていたと言うのもありますが、2点目は、カウンターからゴール前に飛び込んで押し込んだシュートと、押し込むという雰囲気が、個人的にはゴールに対する嗅覚を感じさせるプレーだと思える。
この調子で、ゴール前でプレーを続ける事が出来るようになれば、もっと得点を獲得できるようになるのではないだろうか。
残り試合は少ないとは言え、1位マルキーニョスが抜けてしまっているが2位との得点差はたったの2点。謙虚なコメントから謙虚な人柄をうかがえるが、日本人得点王を獲得する事が出来れば、それが自信となっての飛躍を期待できるんじゃないかな?
采配が勝敗を分けたか?
前半は、大宮のシンプルにサイドに開いてゴール前へと送るサッカーの前に、攻めながらも逆にカウンターで危ない場面が多かったF東京だったが、ここで、後半決して出来が悪かったわけでもないが、サイドでの攻防で勝ちに行くためにエメルソンに代えて石川を投入した。
これが、当たって、右サイドから石川の縦へとの突破が大宮のラインを少しずつ下げる事に成功した。
まさに、後半開始時のこの采配が勝敗を分けたのではないだろうか。
その後、負傷退場した羽生に代えて大竹を投入したり、試合中にも解説であったが、フォーメーションや戦い方を変えずに選手を入れ替えてリズムを変える事が出来た、これが大きかったのではないだろうか。
対する大宮が、森田を用意しながらも、交代のタイミングが掴めないまま逆転を許したりと、ベンチの差が結果に繋がったのかもしれない。
ワシントンの香りを感じるラフリッチ
後半には少し消えてしまっていたが、前半のプレーをみていると、その懐の深いプレーに昨季まで浦和にいたワシントンと同じ匂いを感じた。
確かに、ワシントンのように自ら重戦車のようにゴールに突っ込んでいくというプレーは無かったが、ボールがおさまり、サイドの選手の攻め上がりを引き出したり出来る強さ、また、2トップのデニス・マルケスがドリブル突破を仕掛ける事が出来るので、その2人のコンビプレーで良い形でのコンビとなっている。
また、大宮の各選手も、一旦前へと言うところが詰まると、ラフリッチに当ててというプレーの選択が出来る事も大きく、ボールを奪うと、まずはラフリッチを見るという事が出来てきている。
90分間日本のスピードに慣れる事が出来れば、得点量産の気配も感じる選手に思える。


