J1第30節 新潟 vs 浦和
対して、ACLも含めると6試合勝ち星無く、連覇が無くなった浦和。
ただ、両チームで言えば、多少残留争いから抜けた感のある新潟に対して、浦和は来年のACL出場も考えると勝たないといけない状況の浦和の方が崖っぷちと言えるかもしれない。
Jリーグ Division 1 第30節
東北電力ビッグスワンスタジアム/40,359人
新潟 0-1 浦和
(浦和) 細貝萌(80分)
仕方が無いとは言え、なんだかなぁ。
それは置いておいて、ホームの新潟のスタメンは、1 北野貴之、17 内田潤、5 千代反田充、6 永田充、2 中野洋司、20 河原和寿、3 千葉和彦、15 本間勲、23 田中亜土夢、11 矢野貴章、9 アレッサンドロのいつも通りの4-4-2。ただ、この試合、マルシオ・リシャルデスが出場停止、更に松下と松尾が負傷で出場できない。結果、ベンチ入りメンバーが最大枠の18名に満たない17名のみの登録となった。
対するアウェーの浦和は、23 都築龍太、2 坪井慶介、4 田中マルクス闘莉王、20 堀之内聖、14 平川忠亮、3 細貝萌、22 阿部勇樹、6 山田暢久、10 ポンテ、17 エジミウソン、7 高原直泰の3-4-1-2。ただ、この試合では山田暢を左サイドに、平川を右サイドに起用。
浦和望みを繋ぐ勝利
立ち上がりから、両チーム守備を固めて、ロングボールを蹴り合うような試合展開。
お互い、守備ラインの裏へとボールが入ってチャンスになるシーンもあるが、決定的なチャンスは、セットプレーのみと言うような状態のまま前半終了。
後半に入ると、浦和は左サイドの山田暢と右サイドの平川とポジションチェンジすると、ポンテと山田暢のコンビで、前半主導権をとられていたサイドでの攻防を五分に戻した。
更に、田中達を投入すると、試合の主導権は浦和が制し、前線が活性化して、チャンスを作り出すようになってきた。
サッカーは新潟、試合は浦和
正直、試合90分で考えると、田中達が入った位の前後15分程を除いて、浦和よりも新潟の方がやろうとしているサッカーが明確で良いサッカーをしていた。
ただ、ここ3試合得点を奪えないと言う新潟の決定力が影響して、シュート数15本も得点には繋がらなかった。
決定的なチャンスも確実に新潟の方が多く、都築や浦和DFの奮闘で守ったと言うシーンもあったが、決定的な所で、シュートを枠に飛ばせないと言う事が目に付いた。
対して、浦和は、ACLのG大阪戦の前半と同じく、あの試合ほど飛ばしてはいないが気持ちは入っていたように思う。
しかし、試合の間隔が短かったと言うのもあるだろうが、根本的に、浦和のチームの動きは少ない。中盤の底で阿部や細貝がボールを持っても、誰ももらう為の動きが出来ていない。結果として、中盤からのパスが出せずに、ロングボール一辺倒となってしまう。
後半に入って、田中達が入ったのと、ポンテが右サイドに流れてボールの受け手が2人になる事で、そこを狙ってと言う事が出来るようになって、漸くサッカーらしくなったと言えるだろう。
1点のシーンは、細貝の思い切りの良さが実った結果でしょう。確かに、新潟の守備もまずかったと思います。両方から挟み込みに行きながら、ゴール方向にコースを空けるのは、守備の基本としてなっていなかったと思われる。
結果として、試合内容的にはほぼ新潟のゲームでありながら、新潟は結果を持っていかれたという感じだろう。
遅い時間の得点が奏功した浦和
1点を奪った後、新潟が猛攻に出た事もあったと思うが、チームとして、それを守りきるのか、隙あらば2点目を奪うのか、どうにも曖昧になってしまったように思える。
それが、何度も新潟に決定機を立った10分強の間に、3、4回も作られた要因だろう。
もし、ACLのように前半のうちに先制して、新潟が攻勢に出たのであれば、もしかしたら、ズルズル下がって、前線と間延びが起きて、失点を喫してしまう事になったかもしれない。
その意味では、10分間で良いというタイミングでのゴールでしたから、それが良かったのかもしれませんね。
まだ危機が去ったわけではない
正直、こういう状況でも勝ってしまうのが浦和にとって、改革と言うか変わる事が出来ない最大の要因だろう。
個人的に言えば、これだけのメンバーが居るのであれば、もっと能動的な攻撃的なサッカーを見せて欲しいという気持ちもあるが、しかし、別に堅守速攻、ガチガチにゴール前を固めて守って、一本のカウンターからゲームを決めるというサッカーをすると言うのでもかまわないと思う。
それが、浦和のサッカーであると言うのであれば、それで良いだろう。
しかし、問題は、選手とサポータとフロントとスタッフ、それぞれが思い描くサッカーがバラバラなのではないか?
例えば、昨季、序盤オジェック監督は、4バックにして中盤で主導権を握りながら、ポゼッションをしながら自分たちでアクションをするサッカーを目指した。しかし、選手側がそれに乗らずに、J1を制した自分たちのサッカーで良いと言う事で、サッカーを変化させたがらなかった、結果、監督側が歩み寄る形で元の3-4-1-2の堅守速攻、ただ、その影響がワシントンとの確執に繋がったように思える。
そして、今季、途中で交代したエンゲルス監督は当初怪我人が多い状態で場当たり的な采配であるが、それで結果を残した。ただ、その結果、その場当たり的な采配がそのままエンゲルス監督の采配となってしまい、結果として、今の状態になっている。
ただ、どんなにチームとして悪くても、個々の選手が代表クラスである浦和は、その個人の力で相手を1対1でねじ伏せてしまう事がある。
しかし、それでは、どうしても不安定なチームとなってしまうだろう。
チームとして一つの形を作る。これは、日本代表にも言えることだが、大切なのは、これが浦和のサッカーだと言うものを持つ事、そして、それに合わせた監督と選手をフロントは選ぶ必要がある。
つまり、エンゲルス監督が悪いと言う以前に、どうゆうサッカーをするのか明確にして監督を選ぶ、そのための中村強化本部長を筆頭に強化本部の面々の仕事は本来非常に重要であり、現状は、エンゲルス監督だけでなく彼ら自身も非難の対象になってもおかしくないだろう。
浦和は5年後、10年後、どんあチームになっていたいのか。どんなサッカーをしていたいのか。
ただただ、日本一のチームになっていたいだけでは、その目標に届く事は無いだろう。
それでも、今季で言えば、これで勝点3を積んで、首位鹿島が負けた事もあって、5位ながらも首位との勝点差はたったの3。ACLは負けたが、まだまだ優勝の可能性に望みを繋いだと言えるだろう。


