天皇杯4回戦 鹿島 vs 国士舘大
ここまで、J2を破ってきたチームもあるが、その中で唯一残った大学生チーム。
王者鹿島を相手にどこまでやれるか、力の差は明確だが、それは結果と繋がるわけでも無い。
もしかしたら、大金星だってあるかもしれませんよ。
第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会
4回戦 N.59 カシマサッカースタジアム/5,286人
鹿島 2(3PK0)2 国士舘大
(鹿島) ダニーロ(43分)、マルキーニョス(74分PK)
(国士舘) 高橋大(39分)、天野恒太(59分)
対して、国士舘大は、21 山田賢二、2 天野恒太、6 濱屋祐輝、13 鈴木達也、20 佐藤由将、8 柏好文、9 半田武嗣、12 小島暢明、16 大竹隆人、10 武岡優斗、15 高橋大のオーソドックスな4-4-2なのだろうか? ちょっと分かり辛い。
ただ、相手がJ1のチームで明確にチャレンジャーである立場だけに、思い切ってぶつかれる分、やり易いと言えばやり易いんだろうな。
鹿島薄氷の勝利
試合は予想通り鹿島が優勢になるかと思いましたが、全体的に確かに鹿島が優勢ではあるのだが、瞬間的に国士館の攻撃が決まるシーンがあり、チャンスを作る事もある。
そんな中で、いきなり国士舘が先制、39分、少し距離がある所で、ボールを受けた15番高橋大が左足一閃、強烈なロングシュートが右上に突き刺さる。
しかし、すぐさま鹿島も反撃に出ると、43分にダニーロが押し込んで同点。
後半になると、更に鹿島が攻勢を仕掛けてチャンスを作るが、マルシーニョが2度の決定機を外すと、国士舘がカウンターから、8番柏好文が粘ってクロスを入れると、これがマイナス方向に流れ、そこに走り込んできた左SBの2番天野恒太が豪快に決めて国士館が2点目を入れる。
国士舘がのびのびとプレーをするようになってきて、GK山田賢二の好セーブもあって、少し試合は両チームともチャンスを作れないようになってきたが、73分、マルキーニョスが抜け出してGKと1対1になるとマルキーニョスらしくファールを誘ってPKを得る。このPKをマルキーニョス自身が決めて、鹿島は同点に追い付く。
その後、両チームとも決定的なチャンスはあったが決めきれず同点のまま延長へ。
延長に入ると地力に勝る鹿島の猛攻の前に、完全に防戦一方になっていく国士舘。
ただ、両サイドを広く使いながら、人数をかける鹿島も、カウンターから国士舘もチャンスを作る場面もあったが、しかし、両チームとも得点が奪えず、PK戦へ。
最後は、足を攣って倒れこむ選手も多い、それだけ性も根も尽き果てた、力を出し尽くしたと言う所か。
PK戦
10 武岡優斗 × 左を狙うもGK曽ヶ端準がセーブ
18 マルキーニョス ○ GKの逆をついて右に決める
8 柏好文 × 右を狙ったシュートはGK曽ヶ端準がセーブ
8 野沢拓也 ○ GKの逆をつく左下隅へと決める
29 吉野峻光 × 左を狙うもGK曽ヶ端準がセーブ
11 ダニーロ ○ GKの逆をついて右に決める
動きの悪かった鹿島
ベストメンバーではあったが、それだけに、相手が大学生だと言う事もあっての油断もあったのだろうか、正直動きがチグハグだったように思える。
象徴的だったのが、最初の失点シーンで、不用意にボールを奪われてゴールを決められたシーン。
また、マルシーニョや途中から入った田代がゲームに入りきれていなかったのも、ゴールを奪うのに苦労した要因だろう。
延長に入ると地力に勝るからこそ圧倒する事が出来たが、そこでも得点を奪う事が出来なかった。
最後はPK戦で、曽ヶ端が完璧に読んで止める事で勝つ事が出来たが、延長を除いた90分間で言えば、鹿島は国士舘大に互角以上にやられてしまったと言う評価をされても仕方が無いだろう。
伸び伸びとした国士舘サッカー
全体を通じて、本当に国士館はサッカーを楽しんでいるように思えた。
延長まで行くと、地力、そして前半から飛ばしていた分、体力的に追い付かなくなってしまって、最後はPK戦で敗れたとはいえ、90分間のサッカーで言えば、決して今日の鹿島にひけを取るものではなかった。
2トップの2人は、常にゴールを意識した動きでボールをもらい、もらえばゴールへと向かう、得点を取るという意識が高く、右サイドの柏のドリブルで仕掛ける思い切りの良さは、鹿島の守備陣を、青木に中後に伊野波、そして新井場を抜き去るシーンもあった。
他にも鹿島のサイド攻撃を恐れず、自分たちの両SBも高い位置に上がって攻め続ける事で、新井場の攻撃参加を封じた。
そして、中盤では、両サイドが上がった分、鹿島のカウンターに対して、半田を中心に基点を潰して、守備陣を助け、最後のGK山田は思い切りの良い飛び出しで、何度も鹿島の攻撃をシャットダウンした。
後一歩勝利には届かなかったが、国士舘が見せたサッカーは、本当にサッカーは面白いものだと言うのを感じさせてくれた。
鹿島の状態が良くなかったように見えたとは言え、大学生がここまでやってくれるのは、これからの日本サッカーの為にも本当に嬉しい限りですね。


