J1第31節 札幌 vs 浦和
そして、首位鹿島に勝点で3の開きがあり、奇跡の逆転優勝の為には負けられない5位の浦和。
Jリーグ Division 1 第31節
札幌ドーム/28,901人
札幌 1-2 浦和
(札幌) ダヴィ(13分)
(浦和) 田中達也(28分)、エジミウソン(54分)
対するアウェー浦和のスタメンは、23 都築龍太、14 平川忠亮、2 坪井慶介、22 阿部勇樹、16 相馬崇人、13 鈴木啓太、4 田中マルクス闘莉王、10 ポンテ、15 エスクデロ・セルヒオ、11 田中達也、17 エジミウソンの4-3-3。闘莉王を中盤に上げて、平川と相馬をSBの位置に下げ、前線を3枚にする事で、チームの雰囲気を変えたいと言う所だろうか。
浦和の勝利
立ち上がり、いつもとやり方が違う為にどうしても勝手が違うようなプレーが続く浦和に対して、カウンターから何度も良いシーンを作る札幌が、13分、クライトンからの縦パス一発で抜け出したダヴィのシュートが決まって札幌が先制。
その後もチグハグな攻撃をしていた浦和だが、徐々に攻撃陣の動きで攻撃を活性化させようと言う雰囲気で、28分、エクスデロが競ってこぼれた所をポンテが強烈なミドルシュートがポストに当たってこぼれた所を詰めた田中達が決めて浦和が同点に追い付く。
同点に追い付くと、浦和が全体的に活気付いたように攻勢を仕掛け、何度かチャンスを作っていく。
後半も攻める浦和は54分、闘莉王からのパスにエジミウソンが新潟の柴田と競り合いながらGKより一歩早くボールに触って逆転ゴール。
浦和はポンテに代えて山田暢を投入して、若干バランスを意識するが、田中達に代えて永井の投入と、札幌に対して最後まで攻撃的な姿勢は崩さず、85分には、闘莉王が強烈なシュートを放つなど、守りに入らない。
最後はロスタイム4分が経過して、浦和は見事な勝利を果たした。
新しい浦和
この試合では、いつもの浦和がやっていた3-4-1-2ではなく、4-2-1-3という形で、エジミウソンとエクスデロの後ろに田中達が広く動きながらプレーをし、更に闘莉王を中盤で起用して、そこから前へのプレーで闘莉王の攻撃力を活かそうという意図によるフォーメーションで挑んだ。
立ち上がりこそ、攻守共にチグハグで、その隙をついて、札幌がダヴィの先制点へと繋がった。
しかし、徐々にフォーメーションは違うが戦い方は変えず、ただ、闘莉王が積極的に前線に絡むという点で、浦和の攻撃力が発揮される。
結局のところ、どう攻撃すると言う意図は見えず、闘莉王であったり、田中達やエジミウソンの個人技頼りである事には変わりない。
ただ、4-2-1-3と言うフォーメーションの結果か、逆転後、守りに入ることが無く、最後まで攻撃的な姿勢は崩さず。
今までなら守備に入ってしまう事があったが、そこで攻め続けたことで、同点に追付いて以降、ほぼ札幌を封じきった。
新しい浦和?
この試合、色々と新しい試みを見せはしたが、しかし、結局のところ後ろの選手で前の選手を追い越したのは、闘莉王のみ。
攻撃は4-2-1-3になった事で、今までは2トップにポンテだったのが、3トップにポンテになっただけであり、そこに闘莉王が絡むようになっただけ。
それで十分と言えば十分だろうが、鈴木啓は攻撃参加はしないのだが、相馬や平川の良さは活きてこなかったかな?
また、闘莉王を中盤で起用と言うのは、エンゲルス監督が就任当初、攻撃的な選手が負傷していた時にやっていて以来だが、この試合は、彼が攻め上がりを見せて効果を発揮した。
しかし、この試合は相手が札幌だったから出来た面も大きいかもしれない。
今後、清水、G大阪と試合が続くが、そこでも同じように攻撃的な姿勢を貫けるか、自分たちで試合の主導権を握っていけるか、その時にも、闘莉王が攻め上がり、今度は両SBの攻撃参加を引き出す事が出来るのかどうか、そこまでいって初めて浦和は生まれ変わりつつあると言えるようになるかもしれない。
ダヴィとクライトン
来季はチームを離れるだろうという噂のダヴィ。
また、得点王争い2位とは言え、トップのマルキーニョスには大きく離されており、逆転はおそらく無理だろう。
ただ、最下位のチームの中にあって、彼とクライトンの存在は非常に大きく、この試合も先制点に限らず、前半は、浦和の守備の隙に位置し、そこでクライトンがボールを引き出し、守備ラインの裏、もしくは、中盤と最終ラインの間でダヴィが動いてボールを受けてゴールを狙う完璧なコンビネーションが確立している。
惜しむらくは、あと1人ボールを受けられる選手がいれば、もっとこの両名が活きて、そして得点も量産できただろう。
また、後半スタートからアンデルソンに代えて上里を入れ、クライトンを前線に上げてしまったのだが、その結果、浦和にとっては、クライトンの位置が守備に引っ掛け易くなり、鈴木啓や阿部勇、坪井が見やすくなった。結果、クライトンとダヴィ共に死んでしまったと言えるだろう。
その意味では、後半スタートでの交代は采配失敗だったと言えるかもしれない。
それだけに、悔やまれる敗戦ではないだろうか。


