2008年12月29日 [18:27]   第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会 | スポーツ | 第88回天皇杯 

天皇杯準決勝 F東京 vs 柏

さて、今年も残り今日を入れて3日。
先週末で官公庁は仕事納め、本日、仕事納めの会社も多いのでは無いでしょうか?
そんな中、今年の仕事納めと元日早々の仕事初めの為の2つの席を争って、本日4チームが天皇杯でしのぎを削る。
鳥栖や広島といったJ2勢の頑張りもあったが、結局ベスト4に残ったのは予定通りと言うべきJ1勢。
第1試合は、ACL出場権の3位まで後一歩で届かず6位に終わったF東京。
対するは、11位ながらも、今季限りで退任の決まった石崎監督を元日の国立で胴上げをして送り出したいと勢いのある柏の対戦。

第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会
準決勝 No.80 エコパスタジアム/12,458人
F東京 1-2 柏
(F東京) 鈴木達也(31分)
(柏) フランサ(68分)、李忠成(88分)
FC東京のスタメンは、1 塩田仁史、25 徳永悠平、3 佐原秀樹、8 藤山竜仁、5 長友佑都、10 梶山陽平、6 今野泰幸、40 鈴木達也、22 羽生直剛、9 カボレ、24 赤嶺真吾とTV放送上は4-2-3-1表記だが、いつも通りだとすると、4-2-1-3と考えるべきかな?
また、茂庭が出場停止なので、代わりに藤山を起用。
対する柏のスタメンは、33 菅野孝憲、25 村上佑介、5 古賀正紘、13 小林祐三、4 石川直樹、28 栗澤僚一、18 山根巌、14 太田圭輔、6 アレックス、15 菅沼実、11 ポポの4-2-3-1。切り札となるべきフランサと李はベンチスタート。
また、F東京の鈴木達は今年柏からF東京へ、柏の栗澤はF東京から柏へと移っている選手。
更に、F東京のカボレと柏のポポは昨年韓国の慶南で2トップを組んで、カボレが得点王、ポポが2位の結果を残した。そういう因縁ではないが、関係の深い両チームの対戦。

柏逆転で決勝進出
立ち上がり良い形で入ったのはF東京だったが、少しずつ柏もリズムがに乗ってくると15分、柏は左サイドに流れたポポのクロスにアレックスがドンピシャでヘディングシュート、これを塩田が素晴らしい好セーブで、ライン際でボールを止めて点を与えない。
ただ、F東京も20分、左CKのショートコーナーから鈴木達の強烈な至近からのシュートを菅野が好セーブを見せる。
31分、お互いにチャンスを作りながらGKの好セーブもあって決められない所で、F東京は少し距離のある所で鈴木達はボールをもらうと、そのままスルスルっとバイタルエリアに侵入して、強烈なミドルシュートを決めて先制。

後半、フランサを投入して逆転を狙う柏は、フランサを経由する事でチャンスを作るがなかなか点が奪えない。お互いにチャンスを作るが点が奪えない。
68分、柏が左サイドで粘り続け、最後は石川直樹がクロスを放り込むと、ファーサイドでアレックスがヘディングで完璧な落としを、フランサが受けて、最後はGK塩田の股間を抜くシュートで柏が同点。
お互いに後1点を奪いたいと攻めるが、なかなか点が奪えない状況で、試合の流れ、チャンスの数はF東京が多くなってきた所で、88分、柏は前線で途中出場の李とフランサがパス交換で突破から、最後は李が左足での強烈なミドルが決まって、柏が逆転。
その後、F東京も猛攻を仕掛けるがゴールは奪えず、柏が元日決勝の舞台へ駒を進めた。

石崎采配的中
前半から両チームの出来は、ほぼ五分だったと思う。
しかし、後半に入って、まずはフランサを、そして李を投入すると、その2人が、それぞれゴールを奪って、逆転勝利。
結果的に、石崎監督の采配が当ったという事が言えるだろう。
ただ、内容的には必ずしも成功したかと言うと、そうともいえなかったかもしれない。
フランサも李も負傷から離脱していたと言うのもあって、やはり運動量的に、この試合の両チームの中で、途中出場の割には思ったほどと言う事は言えなかった。
それでも、後半に投入する事で、チーム内でフランサと李を使うんだという意識統一が出来ていたのは大きいだろう。
後は、F東京のカボレを完全に封じた事も勝利へと繋がったと言えるだろう。

フランサのチーム
準々決勝に続いて、途中出場のフランサによって柏は勝利をおさめることができた。
良くも悪くも、柏はフランサのチームであり、それが石崎監督が最終的に作ったチームの一つの完成形なのかもしれない。
但し、フランサはまだ完全復調ではなく、途中出場で試合に出ている状態。
彼がまだまだ完全でない以上、どうしても彼無しで戦う局面が出てしまう。
そこで、負けないだけのものを出していかないといけないだろう。
確かに、どんなに調子が悪く、試合中消えている事があったとしても、たった一発のパス、一回のプレーで流れを引き寄せる凄みがあるのがフランサであり、だからこそフランサがチームの中心となるのだが、フランサが居なくては勝てないと言うのでは、まずいだろう。
フランサを中心にすえて、フランサを使うサッカーと同時に、フランサが居なくても出来るサッカーと言う二つのサッカーを身につけていかないと、もし天皇杯を制しても、ACLでの戦いは厳しいだろう。
この二つのサッカーは、必ずしも相反するものではないと思う。
石崎監督が作り上げてきたサッカーの延長線上で、進化した柏サッカーを見てみたい。
そして、それよりも前に、元旦の国立で、柏の石崎監督のサッカーの最終形を見せてもらいたい。

後一歩届かず
F東京は何度もチャンスを作った。
同点にされた後、終盤は、試合の主導権を握っていたのはF東京だったと思う。
しかし、昨年新人王を獲得した柏GK菅野の好セーブによって、悉くチャンスを止められてしまった。
後一歩、前に出れれば、後少しボールが転がれば、F東京が勝利していた可能性も十分あった。
それだけ、試合内容は五分以上だった。
それでも、結果は負けであり、この試合で、F東京の今季は終了となった。
今年、3位までも後一歩で届かなかったように、後一歩、ほんの少し届かないと言う事が多かった。
来季に向けて、後一歩、あと少しを届かせる事が出来れば、来季のF東京は台風の目になる可能性だってあるかもしれない。
そんな雰囲気をもったチームになってきたように思える。

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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。