2010年09月18日 [16:29]   機動戦士ガンダム00 | アニメ・コミック | アニメ映画感想 

劇場版 機動戦士ガンダム00を観てきました

本日から封切りの「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」を観てきました。
いつも通り、ネタばれがあるので、ご注意を。
感想は、そうですねぇ、面白かったのは面白かったが、完結編と言うにはちょっとなぁと言う事でしょうか。
いや、間違いなく話としては終わらせている。
その意味では、完結編であるのは完結編ですが、しかし、無理矢理完結編にしたと言う感じがしなくも無かったですね。

劇場版ガンダム19年ぶりの新作と言う事ですが・・・
そっか、F91以降のガンダムは新作ではないか・・・
0083のジオンの残光は、OVA版の焼き直しですし、WのEndless Waltz特別篇と08のミラーズ・レポートもOVA版の焼き直しですしねぇ。
それ後の∀の地球光や月光蝶はTV版の編集版ですし、新訳ZはTVの焼き直しですからねぇ。
その意味では、続編と言う形とは言え、新作と言えば新作か・・・
最近UCを観た分、ガンダムの新作と言えばあっちであるように思えるが・・・
確かに間違いないんですけどねぇ、何だかなぁって感じか?
そう言えば、SEEDの劇場版って話はどこに消えたんでしょうね? それとも、知らないだけで既に終わったとか?

00は、元来、TV版ではSEEDの方が面白くて、種運命よりかは圧倒的に面白かったと言う評価だったのですが、今回の劇場版を最後にもってきて評価をするとしたら、この評価は・・・
うん、変らないな(^^
ただ、個人的にはアムロが再びガンダムに乗って、そして、新しいガンダムと対決すると言うTV版ラストから考えて、00自体は好きですけどね。ストーリーと言うよりも裏ネタ的な部分が・・・

さてそれでは内容に少し踏み込んでいくと・・・
ラストの部分、あれって、TVのEDから考えたんでしょうか?
それとも1stのオープニングの頃から、この最後をイメージしていたのだろうか?
もし、最初からなら凄いなぁ・・・
確かに、マリナ姫が砂漠の一輪の花であり、それが刹那の救いになるイメージは最初からあったわけですし、TV版最後の決戦の時に、フェルトから花をもらうと言う事が、ここに繋がった可能性は大きくある。
ま、TV版のラストでは、その花があまり上手く使われていなくて、残念な結果に終わったが、ここに繋がったんだとして、狙ってやったんなら、見事かな。
そして、その最後は、2ndの二つのEDで、武器に咲く花と言う形で、決着ですね。
となると、最初の最初からここまで考えていたとしたら、凄い壮大な作り方ですし、最後の部分で、残した部分を回収したとしたら、完結編としては見事でしょう。

しかし、いくつか残念な部分が・・・
一つ目は、やっぱり、ダブルオークアンタの能力がイマイチ不明だった事でしょうかね。
確かにダブルオーライザーの強化版という感じは出ていましたが、刹那専用機、イノベイター専用機として、期待された機能と言うのが見え辛い。
ま、ダブルオーライザーにあった機体の粒子化、それの進化版と言うべきか、自らの粒子化する事で、相手の思念を遡って、遠く離れた相手の母星まで移動したとすれば、凄い機能ですね。
ただ、その辺の説明不足と言うか、イメージがつかめるかどうか・・・
何かいきなり消えただけにも思えますからね。
そういえば、機体で言えば、残りの3機の機体もなぁ・・・ラファエルは二つに分かれると言うのは良いが、あれって擬似太陽炉機になるのか?
あれ、そう言えば、ダブルオークアンタはツインドライブではないのか?
他のハルートは複座式にしたわりには、その意味合いがあまり分からないですし、サバーニャではハロが2体乗っている意味合いも分かり辛い。
とは言え、唯一サバーニャだけは、ニールとライルの違いと言うか、ニールは本当に一撃必殺、一発必中、狙い撃つという表現通りですが、ライルの方は、拳銃での接近戦などをするなど、狙い撃つというよりも乱射をしたりするのだが、それが、サバーニャでははっきりと機能していて、乱れ撃つぜと言うのは痺れたねぇ。
つまり、サバーニャの良さは見えたが、他はイマイチだった。
特に、今回ほとんどが戦闘シーンであったのに、その中で機体性能が分かり辛いのは、出来上がり的に勿体無いですね。
そもそも、地球に降下してアレルヤ達を助けた時は、ライルが乗っていたのって、ケルディムだったように思えるのですが、じゃあ、ケルディムどこに置いてきたのか? 太陽炉だけ抜き取って、宇宙に上がったんでしょうかね?

また、二つ目に、折角出てきたもう1人のイノベイターであるデカルト・シャーマンがイマイチでしたね。
うーん、予告の時や色々な所で思わせぶりに出てきて、確かに最初には、鬱憤を晴らす活躍でしたが、あのラストはどうなのよ?
と言うよりも、折角出てきたのですから、刹那と対峙するなり、共闘するなりが無いとなぁ・・・
一番期待したのは、取り込まれた所で、エルス側について、刹那のダブルオーライザー、もしくはラストバトルでダブルオークアンタと戦ってと言う所だったんですけどね。
本来なら、その戦いの中でトランザム・バーストを行って、刹那とデカルトを通じてエルスの気持ちを知ると言う事を期待したのだが・・・
その辺が無かった所為で、極端なところ、彼が出てきた意味が薄い。
地球圏にたくさんイノベイターになりそうな可能性のある人々がいて、その最先端に、刹那以外で、存在がいると言う事を見せただけだった。
折角いるなら、もっと使えば良いのだがなぁ。
と言うわけで、この辺は勿体無いなぁ、2時間の制約の影響だったらあれだが、ラストバトルの戦闘シーンにデカルトを取り込んでいるので、それを出してクアンタと戦わせるのは、別に難しくなかったようにも思えるんですけどね。

三つ目は、やはり戦闘シーンか・・・
今回の劇場版では、そのほとんどが、戦闘シーンだらけだったのですが・・・
うーん、何と言うのですか、絵は多いんですよねぇ。動画は作るの大変だっただろうなぁとか思ってしまうのは、純粋な楽しみ方じゃないかもしれないが・・・(^^;ゞ
でも、本当に絵は凄いんですが、多いなと言う感想で終わってしまうんですよね。
例えば、同じような宇宙での空間戦闘を描くとき、比較すると言う意味では、マクロスFが丁度良いと思うのですが、あちらの空間戦闘シーンは秀逸だったんですよね。
ミサイルが飛んで、それを掻い潜りなら攻撃して、全体的な動きとか、慣性をしっかりと描いたかと思えば、あえて映像を見せるために無視するシーンとか・・・
そういった戦闘シーンの出来、例えば、グラハムが最大加速から一気に逆噴射で機体を止めて、鋭角に機体を機動させて、相手の攻撃をかわすシーンで、コックピット内でのグラハムがGに弾き飛ばされそうになりながら機動させると言うシーンは良いのですが、しかし、それ以外では・・・
例えば、ハルートの動きとかは、そういう機動を見せて、魅せるチャンスだと思うのですが、あまり明確に観えてこないんですよね。
そもそも、ビームや何だでゴチャゴチャして、分かり辛いと言うのもあるんでしょうが・・・
MSでの戦闘でなら、例えばUCとか、凄い上手いと思ったんですよね。
あぁいう見せ方ってあったと思うんですけどねぇ・・・先のガンダムの機体性能、機体特性が分かり辛いと言うのも、この戦闘シーンの見せ方が問題だったと思いますね。

そして、最後、終わり方ですかね。
00の終わり方は、どれも蛇足があるんですよねぇ。
最後の最後に、マリナと刹那の終着点とするんですが、あれは蛇足だなぁ。
うーん、上手く言えないし、上手い形が出来ないが、もう少し違った形が出来た筈ですよね。
あの2人は結局どうなったんだろうかと言う形で、観た人の想像力に任せる形で終わらせられないのが、言ってしまえば、水島監督の限界か?
そういう終わり方で、地球人が外宇宙へと進出すると言う形で終わっていればよかったように思えるな。

とにもかくにも、ガンダムシリーズで初の地球人類以外の存在との戦闘。
これまで、ガンダムシリーズはイデオロギーの差と言うのか、確かにアースノイドとスペースノイドであったり、ナチュラルとコーディネイターだったりと言う違いはあっても、基本的には人間同士の戦い。
唯一、クロスボーンだけが、同じ人間同士ではありながら、木星圏の相手と言う事で存在の違いが出てきていましたが・・・
今回は、完全に地球人と宇宙人の戦い。
そして、分かり合えるかどうかと言う所で、人間型ではなく機械生命体にしたのは、面白い考え方ですね。
人間型で、人間と同じ思考形態なら、分かり合えると言うのは、何となく分かってくる。
しかし、今回の相手は、地球外変異性金属体・・・何か意識を持っているのか、意思をもっているのかさえ不明の相手と分かり合えるのか。
確かに、広い宇宙、必ずしも人間、生命体だけが存在するわけでもなく、無機質、無機物に意思が宿った存在だっているだろう。
ま、トランスフォーマーの世界ですけどね。
命があるから意思があるのか、意思があるから命が存在するのかは、分からない。
我思う我ありではないですが、意思があるかどうかと言うのは重要で、だからこそ、機械であっても分かり合えるかもしれないと言う可能性の話ですね。
その意味では、00の劇場版、完結編として考えた時に、人と人の対決ではなく、宇宙人と地球人、有機物生命体と無機物意識体との対決と言うのは面白いですね。
宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコの世界で、他の生命体との対決で、攻撃を仕掛けあうのですが、初めて会った意識体同士のコミュニケーションとして攻撃がコミュニケーションだと思うと言うのがあった。
その意味では、エルスはお互いを分かり合う為に相手を取り込んで、脳量子波によって、と言うのは分かるし、それに引き寄せられる際に、攻撃されたから、それと同じ形で持って攻撃を返す事でコミュニケーション手段と思っている部分はあったんでしょうね。
SFのテーマの一つでもある、地球外の存在とのコンタクト、それをガンダムの世界で行って、そして、しっかりと形を作り上げた。ある意味、イオリア計画で言われたように、そもそも00自体が、こういう話にもってくつもりだったのかもしれませんが、その意味では成功でしょうね。
今後のガンダム世界での一つの形を作ったようにも思えますね。

その意味では、確かに残念な部分、ストーリー的にもあるのですが、テーマ的に最終的にガンダムと言う全体を俯瞰してみた場合、面白い作品だったように思いますね。


最後にやっぱり、コーラさんはやっぱりコーラさんでした(^^
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。