2012年09月12日 [00:43]   FIFAワールドカップ | スポーツ | WC/ブラジル2014 

2014WCアジア最終予選 日本 vs イラク

2014年ブラジルWCを目指すアジア最終予選も第4節。
開始直後の3連戦で、見事な2勝1分と言う立ち上がりで迎えた4試合目。
対戦相手は、6年前のドイツWCの頃には日本を率いていたジーコ監督が率いるイラク。
ホームである以上、ここはきっちりと勝点3を手にして、早い段階で出場へと王手をかけていきたい所。
ただ、オーストラリア戦で少々不安定な主審の影響による出場停止が重なって、最終ラインの部分で不安が無いわけではない試合。

2014FIFAワールドカップブラジル アジア最終予選
Group B 第4節
[7]日本・埼玉 埼玉スタジアム2002/60,593人
日本 1-0 イラク
(JPN) 前田遼一(25分)
日本のスタメンは、こんな感じ。
2014WCアジア最終予選日本vsイラク
香川真は腰痛でベンチ外、足を痛めたという情報もあった伊野波がスタメンCBで起用、また、負傷から長友佑が戻って左SB。
前線は、香川真の代わりに清武弘を左で起用して、右は岡崎慎。1トップは、3連戦と同じく前田遼を起用してきた。

前半
イラクのキックオフで試合開始。
立ち上がり最初にチャンスを掴んだのイラク、5分、右CKからのボールにニアサイドで2番Ahmed IBRAHIMが飛び込んでヘディングシュート、これはGK川島永が好セーブ。
日本も11分、思い切った清武弘のミドルシュートがあったものの立ち上がりはイラクが優勢に試合を進めて、日本はイラクのスピードに後手に回ってしまう展開。
しかし、徐々に日本もペースを掴み、14分には左サイドの長友佑からのクロスが相手DFに当ってファーサイドに流れた所に本田圭と岡崎慎が飛び込むもシュートならず、更に15分には、右サイドの岡崎慎からのクロスをファーサイドでフリーの清武弘のヘディングシュート、これはGKが好セーブを見せて、ゴールならず、そのこぼれ球を清武弘自らが拾って、再度ゴール前にクロスを入れ、前田遼がヘディングシュートに行くも、これは枠を外す。
日本が優勢に試合を進めだすが、21分にはイラクが左CKからファーサイドで7番Hammadi AHMEDが完全にマークを外してボレーシュート、これは枠を外して(長友佑に当ったように見えたが)日本は事なきを得る。
25分、右サイドで上手くDFをかわして裏に抜けた岡崎慎にスローインのボールを入れると、これをダイレクトで左アウトサイドで中に早いボールを入れると、ここに走り込んだ前田遼が頭で合わせてゴール、日本が先制点を奪う。
41分、日本の左CKのクリアから一気にイラクがカウンターを仕掛けて、9番Ahmed YASINに対して駒野友の守備が少し遅れた所でシュートされるが、ここはGK川島永が素晴らしい反応で止める。
アディショナルタイムに日本はCKを連続して得て、クリアボールを遠藤が強烈なミドルシュートで狙うなどするが、そのまま前半終了。

調子を上げた日本
立ち上がりイラクが、運動量豊富で前線からプレスを仕掛けて、前に仕掛けてくる事で、日本が劣勢に追い込まれて、なかなか思い通りのサッカーが出来ず、逆にイラクにポゼッションを奪われるような展開だった。
ただ、その危ない流れの中で、何度かフリーを作らせてしまったがGK川島永のビックセーブなどもあり、序盤を乗り切ると、守備面では、伊野波と吉田麻が声を掛け合って、上手く連携をしながら、更に長谷部も守備に専念するように下がり目で、吉田麻などの指示に合わせて動くことで、中央のトライアングルをしっかりと作って、セカンドボールなどは遠藤が拾うなど、守備を安定させていく。
守備が安定すると、徐々に攻撃面も加速して、15分前後から、日本がペースを握れるようになった。
攻撃に関しては、長友佑ほど、駒野友は攻撃参加をしていないものの、岡崎慎が積極的に裏を狙っていくと、左サイドで清武弘は、DFの間、間でボールを引き出して、全体が見えているプレーでパスを供給する形で、広くサイドを使う攻撃が出来てイラクを崩していった。
決定的なシーン自体は、お互いに少ないものの、その中でゴールを奪った日本が前半をリードして終える事が出来ているのは、上出来でしょう。
また、終盤には遠藤が攻撃参加をする事で、この試合、高い位置を取って、トップ下と言うよりも前田遼と2トップ気味だった本田圭にもボールが当たるようになっていくと、本田圭と前田遼が動いて基点となる事で、中央からの形も作れていた。

とはいえ、追加点を奪えなかった部分で、最後の部分でのイラクの守備があったが、サイドからの早いボールには反応できていないので、両サイドが基点となって、早いサイドから中や逆サイドへと振り回して、最後に中で前田遼か、彼を囮に本田圭などで仕留める形が欲しい。
守備面では、上手く声を掛け合って修正しながら出来ているが、特に右サイドの部分で、9番Ahmed YASINなどにスピードで振り切られる所だったり、セットプレーで少しマークが甘くなったりするので、その部分の対応はしておかないと失点の可能性はあるだけに注意。


後半
両チームとも前半終了から交代なく、日本のキックオフで後半開始。
日本が優勢に試合を進める中で、何度かセットプレーからチャンスを作るが、本田圭などがシュートを狙うも精度を欠く。
64分、劣勢のイラクは11番AMJED RADHIに代えて10番YOUNIS MAHMOUDを投入する。
69分、日本は遠藤から左サイドの清武弘へと展開すると一気に前線まで上がってきた長友佑にスルーパスからダイレクトでクロスを入れるとゴール正面で本田圭がヘディングシュートに行くが、これは枠を外す。
イラクは75分、17番ALAA ABDUL ZAHRAに代えて5番NASHAT AKRAMを投入する。
日本がボールを支配しているが、少しスピード感は無くなってきて、マークを振り切れなくて、攻め切れず、イラクもカウンターを仕掛けるが、こちらも日本の守備を崩せず。
78分、イラクは最後の交代で、9番Ahmed YASINに代えて13番KARRAR JASIMを投入してくる。
80分、左サイドで清武弘からピンポイントでクロスが入ると、DFの裏で本田圭がダイビングヘッドと決定的なシュートになるが、GKのNOOR SABRIのビックセーブでゴールならず。
終盤、イラクが得点を狙って攻勢を仕掛けると、日本は遠藤、長谷部の位置が下がって、中盤にスペースを作ってしまって、コンパクトな形を作れず、押し込まれて日本が劣勢の展開。
日本は89分、この試合最初の交代は、清武弘に代えて細貝萌を投入、中盤の底を3枚にして、中盤のスペースを埋めにかかる。
更に90分、前田遼に代わってハーフナーを投入する。
アディショナルタイム3分は、日本は多少時間を稼ぎながらも、ゴールを狙う意図を見せるが、ゴールは両チームとも生まれず、日本は、最後の交代を準備するものの交代前に試合終了、1-0で日本が勝利。

日本3勝目
試合数が多いとはいえ、グループBは日本以外で勝利を得たチームがいないという事実を踏まえても、日本がWC出場に王手をかけたという事が言えるだろう。
ホームの試合を多く消化した結果、この後の後半戦はアウェー戦が続くことになるものの、それでも、日本の状況で言えば、ほぼ突破を決めたと言えるだろう。
ただ、ここから先に言えば、と言うよりも、既に日本の立場で言えば、既にアジアを突破云々を言う時じゃないだろう。
アジアでの戦いではなく、それを強化の一環としながらWCでどう戦っていくのかを視野に入れていく必要がある。
まだ出場する前だからとか、出場を決めてからではすでに遅く、WC出場は当たり前であり、逆に言えば、出場できなければ監督だけでなく、監督を決めた協会責任者までが責任を取って辞任するという位の立場である事を自覚しないといけない。

さて、そう考えた上で、この試合を観ると、勝った事は見事だが、やはり、まだまだ問題点は多く、特にホームのチームが序盤で相手に後手に回るのはいただけない。
どちらかと言うと奇襲・強襲、序盤に相手に襲い掛かる位の立ち上がりの戦いが必要で、そこで先制点を奪えるか、奪えない時は、一旦、ペースを落としてポゼッションして、相手を動かしてなど、戦い方を考える必要もある。
その上で、終盤に相手に押し込まれて、中盤にスペースを作って、やられてしまうのも正直、問題で、その意味では、足が止まってきたと考えるなら、細貝萌の投入は遅いと言える。
とはいえ、この試合では、不安材料とされた最終ラインのバックアッパーとして、吉田麻の代わりは栗原勇、今野泰の代わりに伊野波と言う所が、多少なりともめどが立ったのは大きい。
それと、清武弘が香川真と全く違うのだが、その持ち味を発揮して、非常に良いプレーを見せて、アタッカー陣の選手層の豊富さは見えている。
そこをどう使うのか、またUAE戦のように選手が代わったら、本来は戦い方を変化させる必要もあるという部分もチームとしても考えるべきだろう。
今のレベルでも十二分にアジアを勝てるだろうが、世界レベルに行くには、更に一つも二つも上のステージに行く必要があり、その為には、今よりも一つ厳しいイメージでアジアを戦う必要があるだろう。



個人的な個人評
1 川島永嗣 6.5 序盤、そして41分など、決定的なシーンを良く止めてくれた。
3 駒野友一 5.5 守備で少しスピードに振り回される部分もあった。
22 吉田麻也 6.0 良く体を張って守っていた。
2 伊野波雅彦 6.5 全体の動きをみて指示を出しながら、コントロールできていた。
5 長友佑都 6.0 攻撃参加でも1対1の守備でも強さを発揮。
17 長谷部誠 5.5 どちらかと言うと守備重視。ただ、バランスとしては悪かった。
7 遠藤保仁 5.5 イマイチ前との距離感が悪かった。
9 岡崎慎司 7.0 ナイスアシスト、更に攻守に非常に良い動きでかき回した。
4 本田圭佑 6.5 後ろとの距離感が悪かったが後半になると基点になる事が出来た。
8 清武弘嗣 7.0 全体を見ながら、上手く基点となって攻撃を作っていた。
13 細貝萌 -- 評価できず。
18 前田遼一 7.0 一応本日のMOM。前線で体を張っていた。ただ、後半は少しマークに梃子摺った。
11 ハーフナー・マイク -- 評価できず。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。