2012年10月12日 [04:49]   第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会 | スポーツ | 第92回天皇杯 

第92回天皇杯3回戦 新潟 vs 福島

天皇杯3回戦。
2回戦で、現在J2で圧倒的な首位にたっている甲府相手にPK戦で勝利して3回戦に駒を進めた福島。
迎え撃つのは、JFLの福井を延長の末で倒してきたJ1の新潟。
現在J1でも降格圏に低迷している新潟にとっては、ここで弾みをつけたいが、場合によるとJ1の降格圏よりも強いJ2首位を倒してきて勢いに乗る地域リーグの福島の方が状態は上か。

第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会
3回戦 No.70 東北電力ビッグスワンスタジアム/3,460人
新潟(J1) 0-1 福島(福島)
(福島) 益子義浩(63分)
新潟のスタメンは、30 小澤英明、31 川口尚紀、3 大井健太郎、37 坪内秀介、29 酒井宣福、36 菊地直哉、26 小谷野顕治、23 田中亜土夢、18 アラン・ミネイロ、9 矢野貴章、14 平井将生の4-2-2-2。
福島のスタメンは、34 内藤友康、18 金基洙、13 吉渓亘、20 金廣閔、4 大原卓丈、3 清水純、6 鴨志田誉、28 伊藤卓也、27 益子義浩、9 小林康剛、7 時崎塁の4-2-2-2。

福島勝利
開始1分で、接触プレーによって菊地直が負傷退場、一旦はピッチに戻るもプレー続行不可能という事で、6分、増田繁と交代、増田繁がCBに入って、坪内秀が左SBに入り、酒井宣が中盤の底にポジションを変える。
立ち上がりから福島のプレスと守備がはまって、新潟はなかなかボールを繋げる事が出来ず、何とか前線まで運べても、そこで合わず、思い通りにサッカーを展開できない。
福島もチャンスはほとんどなかったものの、守備から入って抑えるという狙い通りの展開になっている。
後半開始早々、福島は右サイドで伊藤卓の突破から益子義がダイレクトボレーだが、これはバー直撃、新潟も裏を狙って、53分には、上手い切り返しから酒井宣の強烈なミドルシュートがあったが、これはGK内藤友が好セーブを見せる。
63分、右サイドで伊藤卓が強引に縦へと突破していって、絶妙なスペースにクロスを入れると、そこに飛び込んだ益子義がダイビングヘッドで右隅ギリギリにシュートを決めて、福島が先制。
先制を許した後、新潟も何とか攻めようと行くものの、福島の守備を崩すことが出来ず、最後までゴールを奪えないまま試合終了、福島がジャイアントキリングを達成。

内容で上回った福島
はっきり言って、どちらが上位のチームか分からないような試合だった。
確かに新潟は、J1での残留に向けて、選手の温存と、新しい選手の発掘と言う事でスタメンを入れ替えてきていた。
ただ、それにしても、不甲斐無いサッカーをやったように思える。
対して、福島は、運動量で上回っているだけでなく、常に中盤から数的有利を作るように動き、攻守の切り替えも早く、上手く囲んで潰しながら、新潟の攻撃をシャットダウンした。
新潟は、最後まで福島の守備を崩しきれないままと言う試合展開になってしまった。
確かに福島のサッカーは、守ってカウンターと言う、どちらかと言うと格下が格上を相手に戦う戦い方とも言えるし、後半は耐える時間帯もあった。
それでも、狙い通りのサッカーを福島がしていたし、新潟相手に守ってと言う形でも、恐れているというよりも、冷静に相手をしている雰囲気が漂っていた。
結果として、福島の勝利だが、内容から考えても妥当な結果であると言えるし、この試合内容だけで言えば、福島の方が間違いなく強かった。

不甲斐無い新潟
今のJ1の順位を反映するかのような、不甲斐無いサッカーをした新潟。
確かにスタメンを入れ替えていた事、そして、開始直後に菊地直が負傷退場して、ほとんどやった事の無い酒井宣のCHの起用とか、要因となる部分もあったと言えるだろう。
ただ、それ以上に、新潟のサッカーは、どこか萎縮したというか、相手に圧倒されてしまっていた。
中盤で相手に数的有利を作られて、プレスを仕掛けられると、恐れるように後ろに戻して、そこから一発で裏を狙うような形だが、受け手と合わずに簡単に跳ね返されたり、通っても、他の選手との連動が無く単発で終ったりした。
また、相手がサイドから勝負を仕掛けてきていて、急造左サイドとなった坪内秀とアラン・ミネイロの問題をつくように、そこで基点を作られて、失点シーンもそこからだが、それ以前からも何度も同じように崩されており、修正する事が出来なかった事も問題だろう。
現状のJ1での状況を考えれば天皇杯に力をかけられないとはいえ、このような試合をしてしまっては、新潟にとって悪影響でしかないだろう。
新しい選手を試すことも失敗と言う結果に陥り、結果も出せず、何より、自分たちのサッカーに対して不安感だけが残るような結果になってしまった。

自信のあった福島
普段の福島のサッカーがどんなサッカーなのかは分からない。
しかし、試合後の監督の言葉だけでなく、試合中のプレーから見ても、この試合の福島のサッカーは、自分たちのサッカーを自信をもってやっていたのだろう。
数的有利を作って囲んで奪って、それが出来ない時は、全体的に下がって抑えて、挟み込んでと、徹底して自分たちのやり方をやり続け、そこからのカウンターでは、新潟の問題点をついて、攻め込んでいく。
自分たちの持ち味をしっかりと理解して、そこを活かしていくというやり方をやり続ける。
そこには、相手がJ1だからという恐れは微塵もなく、自分たちのサッカーで勝てるという自信が感じられた。
この辺の所は、自信が無いようなプレーをしていた新潟と対照的な結果になった。
4回戦は、再びくじ引きで組み合わせが決まる、ただ、自分たちのサッカーを自信を持ってやりきる事、それによって、もし負けても選手にもチームにもプラスになる部分は大きいだろう。
来季から、JFLで戦う事になるだろう福島にとって、この天皇杯は大きな経験になりそうだ。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。