2012年11月01日 [04:56]   ガンバ大阪 | スポーツ | Jリーグ/2012 

J1/2012 第30節 G大阪 vs 広島

残り5試合となったJ1第30節。
今季、まさかの降格圏である16位ながら、ここにきて2勝2分け1敗で、15位大宮と勝点差1につけるG大阪。
オリジナル10の中で唯一の無冠であるが、今季こそ優勝に手が届きそうな首位広島。
どちらも、それぞれの目的のためには、何が何でも勝点3が必要な試合。

Jリーグ2012 Division1 第30節
万博記念競技場/17,617人
G大阪 1-1 広島
(G大阪) 遠藤保仁(56分)
(広島) 森崎和幸(76分)
ホームG大阪のスタメンは、1 藤ヶ谷陽介、21 加地亮、13 岩下敬輔、15 今野泰幸、4 藤春廣輝、23 武井択也、7 遠藤保仁、25 阿部浩之、41 家長昭博、10 二川孝広、9 レアンドロの4-2-3-1。
佐藤晃が負傷で出場できず、明神も足を痛めていてベンチスタートという事で、阿部浩と武井択をスタメン起用。
アウェー広島のスタメンは、1 西川周作、24 森脇良太、5 千葉和彦、4 水本裕貴、14 ミキッチ、6 青山敏弘、8 森崎和幸、27 清水航平、7 森崎浩司、15 高萩洋次郎、11 佐藤寿人の3-4-2-1。
こちらは、前節と同じメンバーで挑む。

ドロー
立ち上がりからテンポの良いパス回しでG大阪がペースを掴むと8分、左サイドに流れたレアンドロのクロスを青山敏がクリアできず浮かしたボールを遠藤がボレーで狙うも、この決定的なシュートは水本裕がギリギリヘッドでクリア。
G大阪が高い位置からのプレスもあって、優勢に試合を進めると、広島も単発の攻撃はあるが、25分には加地のシュート、さらに38分にはG大阪らしい家長、レアンドロと繋いだパス回しから最後は裏に抜け出した二川に決定的なパスが通ってシュート、ただこれは枠を大きく外す。
56分、家長が縦に入れたボールをレアンドロがダイレクトで流して遠藤が、詰めてきたDF二人を見事なタッチでかわして左足で決めてG大阪が先制。
しかし、58分、裏に抜けた加地が、クロスを強引に上げる際に足を痛めて交代、丹羽大を投入して、岩下敬を右サイドへとシフトさせる。
交代で少しG大阪のペースが悪くなってきたようにも思える中で、広島が前に出てくるようになると、76分抜け出した石原直のクロスを岩下敬がカットして、こぼれ球を今野泰がクリアし切れず、森崎和の足下に出たボールを蹴り込んで、広島が同点に追いつく。
その後、広島が優勢に試合を進めるがゴールは生まれず、1-1のドロー決着。

お互いに勝ち切れず
序盤からG大阪がコンパクトに保って、パスを繋ぐことで優勢に試合を進めていた。広島は、ラインを高く保って中盤を支配してくるG大阪に対して、佐藤寿が孤立する場面が多く、単発でゴールまで迫るものの決定機が少ない展開。
そんな中で、遠藤のスーパープレーでG大阪が先制して、この両チームの過去の対戦のように、点の取り合いになりそうな試合でもあり、守備がお互いに良かった為に、この1点で決まりそうな展開だった。
ただ、先制直後にG大阪は加地が負傷退場で、最終ラインを入れ替えると、全体的に高い位置を保っていた守備が徐々にラインを下げる事になっていく。
交代の影響もあるだろうが、同時に、序盤から高い位置で勝負する事で体力的な問題も起こったためかもしれないが、それによって、広島は特にサイドで形を作れるようになっていく。
そうすると、ついにある意味偶然の産物かもしれないが、広島が同点に追いついたことで、試合の流れは完全に広島になった。
最後は、若干G大阪が負ける位ならという試合運びになった為に、ドロー決着と言う結果になった。

対照的な両チーム
お互い象徴的な監督から今季監督が交代した結果、かたや優勝争い、かたや残留争いと言う状況になっている。
ペトロヴィッチ監督の後を継いだ森保監督は、今までの方針のまま、自分がやり易いように広島のサッカーを維持して、結果が今の順位。
対するG大阪は、西野監督のサッカーを否定はしていないが、守備を意識するあまりG大阪らしさを失って、結果として下位に低迷、早い段階で監督を交代する事になった。
両チームとも現監督はOB監督であるが、夏場以降の結果は、両チームとも同じように良い成績できている。
とはいえ、監督交代が影響するというのを、監督の重要性を証明するような両チームの状況でもあるだろう。

攻撃的な対決
この試合の前に、16位ながらも総得点は58点でJ1で1番のG大阪と、54点でJ1で2位の広島と言う得点力のある両雄の対決。
しかし、守備に関して言えば、失点は30点とリーグで2番目に少ない広島に対して、57点で2番目に多いG大阪と言う戦いから考えると、広島の方が守備で有利かと思われたものの、始まってみれば、G大阪の高いラインからの守備が決まって、広島に対して攻守共に優勢に試合を進めた。
両チームとも得点力があるだけに、守備の勝負に逆になると思われたが、その守備が良くて、逆に得点力が活かせなかったという所か。
ただ、守備的な試合と言うよりも攻撃的な試合であり、この両チームの争い、久々に1-1と言うロースコアであったとはいえ、面白い試合になりますね。

日本No.1のMF
この試合の遠藤のゴールはまさに秀逸だった。
ここ数年の日本サッカーにとって遠藤の後継者と言うのは急務と言うか、結構合言葉的に語られる事があった。
個人的にもブラジルWCで34歳の遠藤は、もたないだろうと思っていた。
しかし、蓋を開けると、未だに遠藤は衰えてこない。カズと言う偉大な選手がいるが、それでも、34歳で日本のトップに君臨できる遠藤の凄さ、更に言えば、未だに進化をしているのは凄いというべきだろう。
確かに、ここ3年ほど、ハードスケジュールの影響か、リーグ序盤では手を抜いているというか、少し動きが悪いのだが、夏場当りか尻上がりに調子を上げる。それ以前に、2年連続夏場にハードスケジュールの影響による体力の衰えが原因か病で長期離脱するような事があったが、ここの所はその時期に調子を上げてきている。
それを象徴するのが、ここにきて積極的にゴール前にも顔をだし、シュートまで行くという所だろう。
そして、この試合で見せたようなプレーがある限り、確かに遠藤の後継者育成は重要だが、日本サッカーにおいて、遠藤がNo.1MFであるという所だろう。

面白い取り組み
J SPORTS 1でこの試合を観戦していたのだが、試合開始直前の主審と佐藤寿と遠藤の会話が放送された。
主審にマイクがついているので、それを拾って放送したのだろう。
また、最近では審判団の苦悩とか戦いみたいなDVDも発売されて、内容は非常に面白かった。
確かにサッカーと言うのは、一番いいのはスタジアムで観戦する事だろう。TVは、手軽ではあるものの、やはり臨場感などはスタジアムには及ばない。
解説や実況の頑張りによって、面白い放送になる事もあるが、それ以上に、個人的にはこういう新しい試みをみてみたい。
例えば、この試合のように審判の会話をマイクで拾って放送するとか、もっとベンチ脇のマイクを主体にして、両チームのベンチからの指示を放送するとか。
単純に会場の歓声だとか、実況・解説だけでなく、そういう新しい試みによって、TV視聴を増やすという事も可能なんじゃないかと思いますね。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。