2012年11月24日 [05:14]   J2 | スポーツ | Jリーグ/2012 

J1昇格PO/2012 大分 vs 千葉

J1昇格をかけたプレーオフ決勝。
準決勝では、両試合ともホームの上位チームではなく、アウェーである下位チームが勝利。
3位京都をやぶって決勝に進んだのはJ2で6位の大分。
そして、4位横浜Cを倒してきたのは5位の千葉。
リーグ戦で戦った際には、共にホームで負けての1勝1敗。決勝の舞台は中立地である国立であり、今季の決着をつけるのはどちらか?

Jリーグ2012 J1昇格プレーオフ決勝
国立競技場/27,433人
大分 1-0 千葉
(大分) 林丈統(86分)
6位大分のスタメンは、21 丹野研太、6 土岐田洸平、3 阪田章裕、16 安川有、32 宮沢正史、9 三平和司、33 丸谷拓也、11 村井慎二、10 チェ・ジョンハン、20 森島康仁、24 木島悠の3-1-4-2。
永芳卓に代えて村井慎をスタメンで起用してきた。
5位千葉のスタメンは、1 岡本昌弘、33 高橋峻希、3 竹内彬、5 山口智、27 渡邊圭二、7 佐藤勇人、16 佐藤健太郎、11 米倉恒貴、15 兵働昭弘、39 谷澤達也、18 藤田祥史の4-2-3-1。
準決勝とスタメン、ベンチ入りメンバーを含めて同じ形で挑む。

大分昇格
立ち上がり試合の主導権を握ったのは千葉で、大分の攻撃に対して、中盤でプレスを仕掛けて、大分が前線に入れるボールを止める。千葉の攻撃はサイドへと展開して攻めるが、ゴール前で大分も止める。
前半は膠着したような展開で、お互いに相手のストロングポイントはきっちりと潰していて、徐々にチャンスは無くなっていった。
後半に入ると、お互いに更に厳しいプレーが増えて、激しい競り合いがあったりするが、しかし、攻め手を両チームとも見出せず、単発のチャンスは生まれるが、ゴールが両チームにとって遠い。
両チームとも足が止まってきたのか、75分を過ぎたあたりから、ミスが目立ちだして、お互いにチャンスが生まれるようになってくると、どちらかと言うと千葉に決定機が訪れだす。
このまま千葉がゴールを奪うか、引き分けで千葉が突破かと思われた86分、中盤で競って落としたボールを、森島康が一気に前線、DFラインの裏に落とすと、素早く飛び出していた林が飛び出すGKを落ち着いてループシュートでゴールを決めて、大分が先制。
何とか点を奪いたい千葉だったが、大分が最後まで粘り抜いて勝利、6位からの大逆転昇格を決める。

内容は千葉
正直内容的には千葉だったと思う。
両チームとも、そのチームのスタイルと言うか歴史と言うか、経験的に、こういう一発勝負の戦いには強く、そういう戦い方を知っている。
それだからこそ、序盤、前半は、お互いに相手のサッカーを潰す形で膠着したような展開になった。
大分は、千葉の藤田祥に若干翻弄されながらも、そこにボールを入れさせない事で、ゴール前での攻防ではしっかりと跳ね返せば、千葉の方も、大分が前線に当てたいボールを狙って潰すことで大分の押し上げを封じた。
結果として膠着していたが、雨の中での集中したプレーで、疲労もあったという事だろうが、徐々にミスが出ての、千葉が更にチャンスを作り出した。
大分は、耐えるという展開で、なかなか持ち味を出せない試合内容だった。
とはいえ、場合によると、そういう耐えて耐えてワンチャンスで勝つというのは、大分らしいとも言える。
引き分けなら千葉ですし、内容的のも千葉が優勢と言う事で、このまま千葉が昇格かと思われた終盤に、本当に一瞬の隙を突くかのようなプレーで、ゴールを奪った大分が見事な勝利。
但し、前述の通り千葉の内容は悪くなかった、両チームの明暗を分けたのは、何だったのかは分からないが、もしかしたら、逆に引き分けではダメだという背水の陣であった事が差になったのかもしれない。

大分大逆転
一時は、大分と言うクラブが無くなるかもしれないと言われた。
横浜Fに続いて、Jリーグで2クラブ目の倒産クラブになるかと思われたのだが、Jリーグからの借金も地元のサポータに助けられながら返済していき、どうしても強化に力をかけられない中でも、選手一人一人がやり切った事で、この試合も最後まで戦い抜く気概を見せたように思える。
林のゴールなどは、その集大成になったのかもしれない。
そして、J2では6位で、POでは一番下、引き分けでは昇格できず、更に言えば、初戦は京都のホームであり、決勝は、確かに中立地である国立ではあるが、場所が関東であることから、千葉の方がホームという事だって出来る。
そういう諸々の劣勢な条件だからこそ、大分にとっては既にごまかすというか、逃げるというか、下がる事が出来ず、前に出るだけ、とにかく相手よりも点を取らないといけないというシンプルな状況が、大分にとって、最も分かり易い展開になったのではないだろうか。
苦しい状況からのJ1昇格を決めた事、これは見事であった。
但し、決めたその瞬間から、今度は彼らはJ1で戦い抜く準備が必要になる。現状の戦力で戦い抜くことは、難しいとすれば、果たして、どうチームを強化していくのかを考え始めないといけない。

惜しかった千葉
千葉にとっては悔やみきれない試合だろう。
前述の通り、内容は勝っていてた。京都戦で4得点を決めた森島康へのボールを遮断して孤立させ、木島悠にスペース与えない守りは、間違いなく大分の攻撃を封じた。
ただ、攻撃に転じた所で、自分たちも佐藤勇と佐藤健からのパスが思うように展開できない。
大分の守備陣の守りの前に、なかなか縦に勝負できなかった。
それでもサイドから何度かチャンスを作り、終盤には何度となく決定機を迎えながら決めきる事が出来なかった。
その一瞬の隙、全体として前掛かっていた事で、林に裏を取られてしまう結果になった。
共に同じ年にJ2に降格した両チームであり、だからこそ、ある意味ライバルとも言える両チームだったのではないだろうか?
相手のサッカーを良く知っているだけに、お互いに良い所を潰しあう展開になった中で、それでも千葉は米倉恒を中心にサイドで基点を作って良いサッカーを見せていた。
だからこそ悔やまれる失点であり、惜しい試合だったとも言える。
来季も、必ずしも簡単にいくとは限らない、今季J1から降格してくるクラブを含め、今季は後塵を拝した横浜Cや京都もいる中で、昇格を決められるかは分からない。
それでも、彼らならば来季こそ決めてくれるかもしれない、それだけのサッカーをしてくれたと思える試合だった。

POの是非について
今季からJ1への昇格にPOを導入した。
賛否はあるようで、興業的だという意見もあるようだ。
とはいえ、終盤に向かって、2位争いだけでなく、6位以内を目指す戦いと言うのも観れたのは非常にJ2を盛り上げる一助になったのではないだろうか。
ま、残念ながら最終節を待たずして6位以内は決まったのですが。
ただ、いくつかの苦言と言うか、個人的な意見を言えば、レギュレーション的には3位や4位に入った方が有利になる初戦のホームは良いと思える。
また、リーグ戦の結果を考慮しての引き分けの場合の勝ち抜けのルールも良い。
ただ、個人的な見解で言えば、後一つ盛り上げの為に仕掛けが欲しい気もした。
ま、これは単純な個人的意見ですけども、どうせならば、J2の5位までにして、J1の16位を加えた4チームでのPOはどうだろうか?
所謂、以前のPO制を若干加える形ですね。
というのは、これで今年のJ2は終了という事になるのですが、そうなると、少なくともJ1よりもPOを含めても1週間早い。
試合数的にはJ2の方が多いのだが、POを加えないとJ2は約1ヶ月早く終る訳で、この辺のハードスケジュール緩和を少しは考慮したい。
その為に、終わるタイミングを合わせてのPOを行うためのJ1チームの参戦も良いのではないか?
他にも、少し手を加えた方が良いんじゃないかなと思える部分、スケジュールとか決勝のホームスタジアムとかありますが、とりあえず、1年目の今年は成功したと言っても良いのではないだろうか。
少なくとも、個人的には最後の最後までJ2も楽しむことが出来たと言えますしね。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。