2012年11月29日 [04:40]   個人的な映画の感想 | 映画 | 実写映画感想 

ツナグ観てきました

以前から観たかったのですが、他の映画を観ていて、なかなかタイミングが合わなかった「ツナグ」を漸く観てきました。
封切りから1ヶ月以上経っていますので、今更な気もしますが、いつも通りネタバレもありますので、ご注意を。
さて、感想を一言で言うなら、ズルいですね。
あの話はズルいですよ。
基本的に、映画を観て泣いたりとかする事は無いんですよ。
訓練と言うか、都合があって、ある程度感情をコントロールするようにしているので、例えば、自分の部屋で一人でドラマとか映画を観て泣くことはありますが、映画館で観ていて泣いたりって、そこまでの感情移入は無い。
でも、この映画は久しぶりに映画館で泣きましたね。

正直に言うと、ストーリー的には陳腐でありきたりだと思います。
話の中身と言うか、もしかしたら伝えたい事というのは深いのかもしれない、でも、その演出と言うのか、設定と言うか表面的には非常に浅い映画だと思える。
でも、だからこそと言うのか、それだから久しぶりに泣く事になったのかもしれない。
一つには、役者の、特にベテランとも言える、樹木希林や遠藤憲一、そして、八千草薫の演技が良かったのもあるでしょうね。
泣いたのは、一人目の依頼の部分だけでしたしね。

一人目の畠田靖彦の依頼に関して、後から思い返して冷静に考えると、依頼の意図は、権利書と言う事を言っていますが、本当は、自分が行った、母親に近いうちに死ぬという事を伝えられなかった、自分はそれが正しいと思っていたのだが、息子とその件で確執が出来て、本当に正しかったのか自信が揺らいだ中で、藁にもすがる思いというか、もし本当ならばと言う、ほとんど信じていない中での依頼で、それが偶々本当だったという事なんでしょうね。
でも、そういう諸々は後で冷静に思い返してであり、とにかく、死んでからも会いたいと思ってくれる人がいる事が嬉しいと話したツルさんの言葉と、そんな母親がドアを開けたら微笑んで立っていたという事、ただただ、それだけで本当に涙を誘われてしまった。
本当に一人目の話は個人的にヤバ過ぎる、もし次観てもまた泣いてしまうかもしれないな。

二人目以降は、ちょっと、そこまで思い込めなかった。
そして、この話の肝となる三人目の話。
ようは、あの雨の中で歩美が功一に、会わないと後悔すると、説得力をもって語る為に、二つの依頼があった。
出会う事で前に進めた一人目、そして、言わないといけない事を言えなかったから後悔している、でも出会った事は後悔していないといった二人目、その二人がいたからこそ、ツナグとして歩美は話せたという事でしょうね。
そして、その功一を観て、自分もツナグとなる事を決意するのだろう。
本当に話としては陳腐と言うか、ありきたりだし、三人目に至っては、正直、やり過ぎだと思ってしまったが、ただ、陳腐であるが王道であるという事だろう、それが単純に琴線に触れたって事なんでしょうね。

ところで、話においていくつかの疑問点もあったんですよね。
一つと言うか、ようはその一点に集約するのかもしれないが、結局、あの鏡を継承するのってどういう事なんでしょうか。
父親が祖母よりツナグを引き継いでいたが、母親が鏡を見て、共に亡くなった。
歩美が語った事が事実だとして、二人は手を繋いで亡くなっていた。そして、母親はただ倒れているだけに見えたが、父親は血を吐いて死んでいた。
祖母の話では、ツナグを継承しているもの以外、鏡と契約をしているもの以外が鏡を覗くと覗いた本人と契約者が共に亡くなるという事らしい。
苦しんで死ぬというのは、確かに父親が血を吐いて死んでいるから事実かもしれないが、さて、ここで疑問なのですが、どう死ぬのだろうか?
母親が鏡を見た時に父親は近くにいたのか? いたとして止めなかったのか、そして、そこから死ぬまでに時間が掛かっているのか、それとも即死に近いのか?
例として、デスノートに書かれて心臓麻痺で死ぬように、グッと心臓を押さえて倒れ込んで死んでいくような感じに近いのか、それなりの時間苦しみが続くのか?
ようは即死に近ければ、あの死に方は無いと思うんですけど、即死じゃなかったとしたら、死ぬなと言う感じがある程度続いたから手を繋いで死んだのか?
この辺が不明だなぁ。

で、ここで、個人的に一番気になったのは、契約者が亡くなった場合、契約はどうなるのだろうか?
前の契約者に戻るのか? それとも誰も契約者がいない状態になるのか?
ただ、最後のシーンを見る限り、契約は継承と言う形でされていた、つまり、誰も契約者がいない状態と言う場合、では、そのいない状態で契約するのは、誰でも可能なのか?
であれば、もしツナグの事実を知る人がいれば、適当な誰かに鏡を盗ませて、覗きこませる事で、契約者諸共殺して、その上で、契約すれば、ツナグの力を奪う事が出来るという事か?

そういう細かい設定的な所は置き去りになっていたように思えるなぁ。
ま、難しく考えずに、ただただ観て、感じて、涙を流せる作品だと思うので、そういう映画を観たいと思うなら、一度観ても良いかもしれませんね。
とはいえ、人の感情は人それぞれ、必ずしも誰もが感動するとは限りませんですけどね。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。