2012年12月18日 [04:36]   FIFAクラブワールドカップ | スポーツ | FCWC/2012 

FCWC2012 アルアハリ vs モンテレイ

CWCの3位決定戦。
コリンチャンス相手に敗れたアルアハリとチェルシーに負けたモンテレイの対決。
ただ、コリンチャンス相手にチャンスはあったが決められなかったというアルアハリと、チェルシーには力負けしたものの、蔚山にはサッカーをさせない強さがあったモンテレイの対決は、良い勝負になるだろう。

FIFA クラブワールドカップ Japan 2012
【M7】3位決定戦 横浜国際総合競技場/56,301人
アル・アハリ(CAF) 0-2 モンテレイ(CONCACAF)
(モンテレイ) Jesus CORONA(3分)、Cesar DELGADO(66分)
アフリカ王者アルアハリのスタメンは、16 Mahmoud ABOU ELSEOUD、24 AHMED FATHI、6 Wael GOMAA、23 Mohamed NAGUIB、17 Sayed MOAWAD、3 Ramy RABIA、25 Hossam ASHOUR、19 Abdalla SAID、22 Mohamed ABOUTRIKA、11 Walid SOLIMAN、9 EMAD METEABの4-2-3-1。
北中米カリブ海王者モンテレイのスタメンは、1 Jonathan OROZCO、4 Ricardo OSORIO、21 Hiram MIER、15 Jose Maria BASANTA、5 Darvin CHAVEZ、2 Severo MEZA、14 Jesus CORONA、11 Walter AYOVI、18 Neri CARDOZO、19 Cesar DELGADO、9 Aldo DE NIGRISの4-1-4-1。

モンテレイが勝利
立ち上がり早々、スルーパスに抜け出した14番Jesus CORONAのトラップが大きくなるが、アルアハリのGKとDFが交錯してクリア出来ず、こぼれたボールをJesus CORONAが無人のゴールにそのまま押し込んでモンテレイが3分に先制。
先制を許した後は、今度はアルアハリが攻勢を仕掛けて、31分には9番EMAD METEABが34分には24番AHMED FATHIの惜しいシュートがあるが、ゴールを奪えず、ただ、アルアハリのボール回しにリズムが出てきて、良い形を作り出した。
試合の流れは、アルアハリ優勢の状況のまま試合は展開するが、しかし、ゴールを奪う事は出来ず、また、モンテレイも鋭いカウンターを見せるシーンもあり、66分、そのカウンターから一気に前線へとボールを繋いで行くと、2対2の状態を作っての最後は、19番DELGADOが一旦はオフサイドポジションにあった為にスピードを緩めて、18番CARDOZOが一瞬ボールを持ってから裏に出すと、GKよりも一瞬早く19番DELGADOが柔らかいタッチのシュートでゴールに流し込んで、モンテレイが2点目。
アルアハリは、22番ABOUTRIKAを中心に形を作っていくのだが、GKの好セーブもあってゴールをなかなか奪えない。
結局最後までアルアハリは、モンテレイを崩すことが出来ず試合終了、モンテレイが3位。

勝負はモンテレイ
サッカーの内容で言えば、正直アルアハリがモンテレイを上回っていた。
特に、モンテレイが先制した後、徐々にアルアハリがリズムよくボールを回せるようになると、試合の主導権はアルアハリが握っていた。
それでも、最後の部分でゴールを奪う事が出来ず、ギリギリのところでモンテレイが守る形であり、また、モンテレイも一方的にやられるのではなく、アルアハリに攻めさせておいて、カウンターでチャンスを作っていく。
早い段階でのモンテレイの先制の後、その流れになった事で、おそらく、どちらが次のゴールを奪うかで勝敗が決まる様な、そんな試合展開になった。
そして、攻めるアルアハリに、モンテレイが守ってカウンターと言う展開が続く中で、まさに理想的なというか、狙い通りのモンテレイのカウンターからのゴールで、試合を決めた。
それ以降も、何度かカウンターでモンテレイが仕掛ける事でアルアハリも思い切った攻めが出来ず、結果として、そのまま最後までゴールを奪えなかった。
内容的にはアルアハリが優勢だったが、試合巧者と言うか、ここぞという部分での勝負強さと言う面で、モンテレイがアルアハリを上回った結果の勝利だろう。

戦い方の重要性
試合観戦の順番が入れ違いになったが、この試合のモンテレイの試合運びを観ても、決勝のコリンチャンスの試合運びを観ても、単純にサッカーが上手いとか組織力があるというだけでなく、サッカーの試合で勝つためには、その上のフェーズと言うか、日本サッカーも到達すべき地点だろう。
この試合も早い段階で主導権を握る為に一気に出て行くと、先制点を奪う事が出来た。
そして、先制点を奪うと、そこからは、モンテレイが狙い通りの展開に持ち込む。
相手が攻めてくるというのもあるだろうが、試合の流れを奪われても、相手がパス回しから攻撃してきても、しっかりと最終ラインでブロックを作って守って、奪うと相手の裏を狙う形で、カウンターを仕掛ける。
上手く相手が前に出てきたときにカウンターで点を奪う事が出来れば良し、それが出来なくても、その可能性を考えて相手が出てこないなら逃げ切れる、言葉にすれば簡単だが、それを実行するだけの力があった。
そして、それを実行していくための力を発揮するために、チームとして試合展開や、状況に応じてどう戦うのか、何をすればいいのか明確に認識している。
これが出来るかどうかというのが、試合展開をコントロールする、勝負強さとかに繋がる部分になるのだろう。
単純に、凄いプレーだというだけでなく、今のJリーグや日本代表にどうフィードバックするのか、それを意識できるかどうかだろうね。

届かなかったアルアハリ
今大会、過去二試合は切り札として起用してきた22番のABOUTRIKAだが、この試合はスタメンで起用した。
早々に先制されてしまって、アルアハリにとっては最悪の展開になったのだが、しかし、点こそ奪えなかったものの、ABOUTRIKAが優勢に試合を進める上で、彼のプレーが大きかった。
年齢的に、そろそろ厳しい時期ではあるものの、エジプト代表でもあり、彼の存在感が大きく、だからこそ、彼がどこまでやれるのかどうか?
エジプトやアルアハリにとって、彼の後継者探しと言うのが必要になってくるだろう。
こういうのって、日本だって遠藤の後継者探しだったりが必要なように、存在感のある選手が、それだけ強ければ強いほど、次の選手を見出すのは困難になっていく。
そして、この試合、確かにABOUTRIKAが素晴らしいプレーをしていたし、彼によってアルアハリのサッカーは展開していたのだが、逆に、彼が中心と分かっているからこそ、そこからの展開は読まれていたようにも思える。
最後の一歩の所を崩しきれなかったのは、もしかしたら、そのABOUTRIKAの部分が肝だという事を研究されているからこそでしょうかね。
そういう意味では、最大の武器が、狙われる急所にもなったのかもしれませんね。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。