2013年01月06日 [02:30]   第91回全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第91回高校選手権 

第91回選手権大会準々決勝 帝京長岡 vs 京都橘

第91回の高校サッカーもベスト8。
この試合に勝ったら、念願の国立に進むことが出来る準々決勝は、中津東を3-0で、鹿児島城西を4-1と爆発的な得点力で制してきた帝京長岡。
対するのは、正智深谷をPK戦で、仙台育英を3-1、丸岡を4-1と、試合が進むにつれて調子を上げてきた京都橘。
共に得点力がある両チームの戦いだけに、激しい試合が期待される。

第91回全国高校サッカー選手権大会
準々決勝 【M43】 ニッパツ三ツ沢球技場/5,500人
帝京長岡(新潟) 1-2 京都橘(京都)
(帝京長岡) 島村旭(47分)
(京都橘) 仙頭啓矢(9分)、中野克哉(29分)
新潟県代表帝京長岡のスタメンは、1 亀井照太、2 風間元樹、3 滝沢秀哉、4 深澤拓哉、5 丸山晃生、7 柳雄太郎、13 島村旭、6 三田陽介、11 長坂拓海、14 小塚和季、15 山田貴仁の4-2-3-1。
京都府代表京都橘のスタメンは、1 永井建成、2 倉本光太郎、3 林大樹、4 橋本夏樹、13 吉中波緒人、9 宮吉悠太、6 釋康二、8 伊藤大起、11 中野克哉、7 仙頭哲矢、10 小屋松知哉の4-2-2-2。

京都橘が逃げ切る
9分、京都橘が10番小屋松が上手いトラップでDFをかわして一気にスピードに乗って攻め上がって行くと、最後は中の7番仙頭に流すと仙頭は狭いニアサイドに叩き込んで、最初のチャンスで京都橘が先制。
帝京長岡も、失点直後に、15番山田がスピードでDF二人を振り切ってGKと1対1になるがシュートは枠を外すが、これで試合が大きく動き出し、お互いに早い攻撃でDFを振り切ってのチャンスを作っていく。
両チームとも何度も決定機を迎えるが決め切れなかった中で、29分、京都橘は、11番中野が10番小屋松とのワンツーでDFの裏に完璧に抜け出して、GKとの1対1を冷静に決め、京都橘が2点目を奪う。
後半に入ると、帝京長岡が猛攻を仕掛け、47分、右CKからショートコーナーでタイミングを変えて、5番丸山からのクロスがファーサイドまで流れると、13番島村が拾って、GKの動きを見極めて冷静にループで決めて、帝京長岡が1点を返す。
1点を返して、完全に試合の主導権は帝京長岡になると、立て続けにチャンスを作ってゴールを狙うが、しかし、京都橘も体を張って耐える。
帝京長岡は、同点に追いつくために前線の選手を増やして、パワープレイを主体にとにかく得点を狙って攻めてくる、ただ、バランスを崩したことで、京都橘もカウンターからチャンスを作れるようになるが、結局、どちらも次の点が取れないまま、試合終了、京都橘がベスト4進出。

試合は京都橘、内容は帝京長岡
試合を通して、主導権を握っていたのは帝京長岡だった。
ただ、京都橘は前線のスピードのある選手がいる事が、大きく、それを活かして、少ないチャンスで得点をものにした。
序盤から激しい試合であり、ボールの奪い合いもあるが、その立ち上がりのどちらも主導権争いをしている中で、京都橘が先制点を、それこそ、得点力の高い2トップだけでゴールまでいった。
その後は帝京長岡に決定的なシーンが生まれるも、そこでは帝京長岡が外したが、試合の主導権は帝京長岡が握って、前線で14番小塚が基点となってチャンスを作っていった。
その中で、11番中野の頑張りによって、得点を奪って、2点差で前半を終えたものの、後半は、前半以上に帝京長岡ペースで、京都橘は耐える展開だった。
1点を返された後は、何度も危ないシーンがあり、いつ同点になってもおかしくなかった展開だったが、京都橘がギリギリで体を張って守りきって勝利を掴んだ。
特に後半は、何が何でも同点に、点を奪いに行くんだという帝京長岡の勢いと、絶対に点を与えるものかと言う京都橘の気迫のぶつかり合い、互角と言うにはおかしいかもしれないが、チームとチーム、そして、局面では個人と個人の戦いが、どちらも一歩も引かず激しいサッカーは、非常に熱い試合になった。

京都橘の運動量
日本サッカーにおいて、運動量を重視する方向であり、間違って、走れ走れで終る事も多い。
ただ走れば良いというものではない。
しかし、京都橘がこの試合に勝った勝因は、まさに、その走り勝ちという部分が大きかった。
得点シーンでもそうだが、京都橘は後半に関しては、完全にリトリートして、自陣深くまで引く守りになった。
その場合、攻撃に転じにくいのだが、京都橘は、そこから一気に前線まで全体が攻め上がり、奪われれば一気に下がる。
そういう攻守においての全体の運動量、初戦では、どうにも攻撃に転じても小屋松へのフォローが少なかった事を反省するように、攻撃に転じれば、必ず2トップだけでなく、その後ろから中盤の選手もフォローに攻め上がって行くし、奪われれば、前線からプレスを仕掛けながら、一気にゴール前でブロックを作り上げる。
チーム全体が、ピッチを広く走り続ける、それを、80分間続ける事が出来た事、それが京都橘の勝因であり、強さだろう。

得点王争いをする2トップ
この試合のゴールで、京都橘の仙頭は3点目、得点ランキング3位につける。
そして、1位には4得点で同じチームの小屋松がつけているのだが、この両選手を中心にした京都橘の攻撃陣の得点力の高さは、相手に取って脅威となる。
この試合では、小屋松のゴールは無くて、得点ランキングでは単独トップになる事が出来なかったものの、現状では、得点王争いは、京都橘の2トップが競っていきそうな勢いだ。
両選手ともスピードがあり、足下の技術も高い。
この試合のような展開でも、前線に彼ら二人がいることで、相手にはどうしてもカウンターでの失点の怖さが発生する。
とはいえ、この恐怖と言うのは、結局のところリーグ戦形式でのみで、勝ち抜き戦の場合は、1点差だろうと3点差だろうと負けは負けになる。
だからこそ、吹っ切って攻めてくるような相手にはあまり通用しないが、それでも、相手がバランスを崩した所で、一瞬の隙でゴールを襲える強さがある。
ここまでの京都橘は、全て先制しており、だからこそ、前に出る相手にスピードのある2トップが活かせたが、残り2試合、もし、先制できない展開の中で、どうやって点を取れるか、そういうスペースが無くなった場合でのプレーで点が取れるようになれば、本当に面白いストライカーに二人ともなれそうだ。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。