2013年03月25日 [21:24]   徒然なるままに | ブログ | 徒然なるままに 

権威と伝統

先日、第265代教皇ベネディクト16世が、存命中に退位を宣言されて、新しい教皇として、第266代教皇フランシスコが選ばれた。
そこから、少し気になる事を・・・
ローマ教皇と言う地位について、権力は無いが、非常に大きな権威をもっている。
カトリック教会約13億人と言われる信徒の頂点に立つ存在なわけで、その権威は、キリスト教徒と関係ない宗教の関係者に対しても、存在する。
だからこそ、例えば、彼が色々な国に呼ばれたりすると、だいたい上位の席に案内される。
教皇という地位は、その権威を表すが、では、権力となるとどうだろうか?
これは、昔と違って今はほとんどないと言えるだろう。
教皇の声で、信徒が戦争をするとか、そういう力は今は無い。政治的な権力と言うのは、過去においても存在しなかったとされており、何よりも彼の存在は、とにかく、世界中に散らばる信徒の存在による権威によって存在する事になる。

そして、そんなローマ教皇と変わりなく、世界的にも権威が認められているのが、日本の天皇陛下であろう。
日本の皇室の存在は、まさにローマ教皇と同じく、権力はないが、権威が存在する。
ま、その皇室の権威は、日本人ほど知らなかったりするらしいですけどね。とはいえ、心の底では、その権威を認めているのは、震災の際だったり、韓国の李大統領の発言に対しての怒りだったりと発揮される部分もありますけどね。
ローマ教皇の権威が、世界中に散らばっている信徒の存在であるとすれば、天皇陛下の権威は、万世一系の伝統でしょう。
実際、その伝統の凄さは、欧州の貴族たちからも尊敬されていて、天皇陛下が招かれる場合、席次は常に上位であり、その国の元首に次ぐ席に案内されたり、国によるが、それこそローマ教皇と言う立場と並ぶ地位に扱われる。
だからこそ、先日の五輪招致で、皇太子殿下が審査員と会うだけで、彼らが感激する、竹田氏の言葉でもないが、形振り構わないと言うならば、天皇陛下に出てもらえれば、東京五輪の開催はほぼ決まるという、それだけの権威が天皇陛下にはあるんですよね。
それは、先に書いたように伝統によって存在する権威であり、一部で言われている女系天皇の容認は、この伝統を無視する天皇陛下の権威を失墜させる事になるんですよね。

で、こういう伝統と権威と言うのは、やはり重要ですし大切にしないといけない。
例えば、先日行われていた野球のWBC。
あれで、日本は2度優勝しているが、しかし、日本の野球が世界一と認められているかと言えば、そんな事は無い。
理由は明確で、WBCというものに、権威も無ければ、まだ伝統は無い。
もし、後何回か開催されていけば、この大会にも権威が生まれるかもしれませんけどね。
そして、そういう伝統が無くても権威が存在するのは、一つは権威をあるものを作り出す。例とはならないのは、ローマ教皇庁も長い伝統がありますが、しかし、ローマ教皇に権威を与えるのは、その多くの信徒と教皇庁によるものだろう。
つまり、WBCが名実ともに世界の野球を統べる組織によって認められた大会であれば別である。
これは、サッカーでは、WCが世界一を決める理由になる。つまり、FIFAによって認められているからこそ、WCで優勝した国が世界一と認められる事になる。
同じように、IOCによって認められた五輪での金メダリストが世界一であると言うのもある。
同じサッカーにしても、男子では、五輪よりもWCが上ですが、女子では、WCよりも五輪。これは、権威としてはWCの方が本来は上なのだが、五輪と言う存在は、女子サッカーが種目になったのは最近でも、五輪と言う存在が、やはり、最近できたばかりの女子WCよりも伝統として上回るという事であろう。

そういう、伝統、歴史と変えても良いが、これによって権威が決まる。
そして、そういう権威は、時に何よりも大切にしないといけない事になるだろう。
五輪において、確かに金銭主義に走ってきて、レスリングなど視聴率が取れないものを排除するのは、資本主義的には仕方が無いかもしれない。
しかし、それ以上に、やはり伝統による権威と言うのは大切にすべきで、アマレスの組織的な改革は必要かもしれないが、五輪と言うものの権威の中心になっているのは、やはり、より強く、より速く、より遠くへ、その元となる陸上競技とレスリングは、別にしておく必要があると思うんですけどね。

時に、金銭の前に、伝統や歴史を無視して、権威を蔑にする事もある。
時間の流れの中で変化は必要だったり、ある事もある、しかし、権威を認めるという事を忘れるべきではないだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。