2013年03月27日 [05:19]   FIFAワールドカップ | スポーツ | WC/ブラジル2014 

2014WCアジア最終予選 ヨルダン vs 日本

2014年のブラジルWCを目指すアジア最終予選。
ここまで、4勝1分でグループB首位を独走、先に行われたオーストラリアとオマーンの試合は引き分けだった為に、この試合に引き分け以上で、日本は5大会連続5回目の、そして、3大会連続での世界最速でのWC出場を決める。
相手のヨルダンはホームで圧倒的な強さを見せていて、アウェーでの圧勝は忘れるべきだが、今の日本がアジアで足踏みをしている訳にはいかない。
この試合を勝って、WC出場を決めてしまいたい。

2014FIFAワールドカップブラジル アジア最終予選
Group B 第7節
[14]ヨルダン・アンマン キング・アブドゥッラー・スタジアム/18,000人
ヨルダン 2-1 日本
(JOR) Khalil BANI ATEYAH(46+分)、Ahmad IBRAHIM(60分)
(JPN) 香川真司(69分)
日本のスタメンはこんな感じ。
2014WCアジア最終予選ヨルダンvs日本
カナダ戦から、今野泰が体調不良から復帰、また左サイドを乾に代えて清武弘を起用。前情報でトップ下には中村憲と予想されていたが、香川真をトップ下にして、清武弘を左サイドに起用する形を選択してきた。

前半
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりから日本がパスを繋いで攻めると、4分には清武弘と香川真のパスワークで決定機を作るが、シュートはブロックされる。
ヨルダンも少し持ち直すが、日本ペースは変わらず、15分には、遠藤から左サイドへと展開して、清武弘がクロスを入れると前田遼がニアサイドに走り込みながらのヘディングシュート、これはGKがセーブ。
ヨルダンも左サイドの10番Ahmad IBRAHIMや9番Odai ALSAIFYの突破などから立て続けにチャンスを作るが、日本も跳ね返す。
24分には、右サイドで内田篤から戻されたボールを長谷部がゴール前に放り込むと前田遼がフリーで抜け出してヘディングシュート、しかし、これはバー直撃。
ヨルダンが個人技で押し込み出して、日本も守りに回る部分があり危ないシーンが生まれるなど、少し危ない時間帯になってくる。
日本は香川真が左サイドによってプレーして、そこから攻撃をしていくが、しかし、最後の部分でシュートがヒットしないなどチャンスはあるがゴールを奪えない。
ヨルダンは早い段階である38分に23番Oday Samir Zahranに代えて5番Adnan HASANを投入してくる。
このまま前半は終わるかと思われた前半終了間際に左CKをヨルダンは得ると、7番Amer Deebの蹴ったボールをピンポイントで中央13番Khalil BANI ATEYAHがヘディングで合わせてゴール、ヨルダンに先制点を許す。
1点リードを許して前半を終了する。

懸念のセットプレー
立ち上がりは日本ペースで、それ以降も、どちらかと言うと日本が優勢な試合展開の中で、しかしゴールを奪えないと、前半終了間際に失点する。
まさに、日本にとって一番嫌な展開になったと言えるだろう。
攻撃面で言えば、香川真が左サイドによって清武弘とのコンビで崩して、そこから中に入れて、前田遼や右サイドから裏を狙う岡崎慎が飛び込んでくるという形を狙うものの、どうにも決め切れない。
この決め切れないのは、単純な精度の問題だけでなく、ラストパスの前のプレーでどうにも各選手のプレーがボールが足についていないという印象を受ける。
ピッチの影響なのかもしれないが、イージーなミスによる決定機逸というのが目立つように思える。
とはいえ、カナダ戦の反省は活かして、前田遼との距離感は悪くなく、点が取れる可能性は感じさせられる。
守備面でも、カウンターを警戒しており、そこは前線の選手がいつも通り守る事で耐えているが、強引に個人技で仕掛けてくるのに対しては、どうにも後手に回っているように思える。
確かに、アウェーでありファールは恐ろしいが、早い段階で潰さないと、逆にPKなどの危険性が出てくるように思える。
その上で、最後のセットプレーでは、完全に前に入られてしまった。
最終予選を通じて、何度となくあったのだが、セットプレーで後ろから入ってこられる選手に対して、反応できないという事が多々あり、この辺の修正が効いてこない。
日本だって、セットプレーでは後ろから入るプレーをするのですから、相手も同じことをすると考えて、誰がどう対応するのか、守りの修正は必要である。

後半
両チームとも前半終了から選手交代は無く、ヨルダンのキックオフで後半開始。
前半の終盤と同じく、日本がボールをつないでチャンスを作るが、最後の部分が通らず、ヨルダンもカウンターを狙ってきていて、どうにももどかしい展開で、57分には右サイドから岡崎慎が抜け出しての左足シュートに行くが、これはGKの好セーブに阻まれる。
逆に60分、中盤でのクリアボールを粘ってパスを出されると、10番がスピードで吉田麻を振り切られて、完全にGKと1対1の状況を作られてしまって、ゴールに流し込まれ、ヨルダンに追加点を奪われる。
2点を返す必要のある日本は、64分、前田遼に代えてハーフナー・マイクを投入する。
ヨルダンも67分、9番Odai ALSAIFYに代えて14番Abdallah SALIMを投入する。
ヨルダンが守備を固めてくる中で、69分、清武弘がダイレクトで裏に入れたボールがハーフナーの頭の上を越えてDFを引き付けられた所で、香川真が抜け出して、冷静に蹴り込み日本が1点を返す。
これで、再び勢いが出たのか、日本は70分、清武弘のスルーパスに抜け出した内田篤がPA内で引っ掛けられてPK、ただ、遠藤が右隅を狙ったキックは、GKが好セーブでゴールならず。
更に右CKからのボールがこぼれてファーサイドで吉田麻が体勢を崩しながらもボレーに行くが枠を外す。
日本は79分、酒井高に代えて駒野友を投入する。
日本が攻めて、ヨルダンが完全に守りを固める展開になってきて、何度となくチャンスを作ると、劣勢のヨルダンは、84分、7番Amer Deebに代えて20番Hamza AL DARADREHを投入してくる。
日本も最後の交代で86分、清武弘に代えて乾を投入する。
日本は左サイドの駒野友を中心に攻めていくが、ヨルダンの守備陣が耐え、ヨルダンは時間を稼ぐ事を狙ってくると、最後まで決め切れず、試合終了。
日本、最終予選初の敗戦で、ここで足踏み。

反省材料が多い試合
勝負は時の運の部分もあり、ヨルダンは間違いなく強い相手でもありますから、負けたのは仕方が無い。
しかし、内容的には反省する部分が多々あったと言えるだろう。
一つは、先にも書いたようにセットプレーでの守備。
とにかく、今の代表はセットプレーが弱いというか、裏から入る選手に対するマークが甘い。ただ、それも前目の選手が身長が無いために、良い形で競らないとどうしても競り負ける為に、相手の高い選手がゴール前に入っていくのに対応しきれない部分がある。
ゴール前での高さ不足の部分の改善は、やはり、今後も必要な部分であると言えるだろうし、前に入られるのを止めるためにも、マークは徹底するか、もしくは、もう少しゾーン気味に見るなど必要だろう。
その上で、後半の2失点目、前掛かっていた部分もあるが、吉田麻が振り切られた所で誰もカバーがいないのは、守備面での改善すべき所だろう。
点を狙っているのだから、相手のカウンターは仕方が無い部分もあるが、それをどう対応するのか、単純に個人技でやられているようでは、今後、WCクラスで戦う場合の相手の個人技は、このレベルと同等以上になってくると考えると、やられ放題という事になりかねない。
相手は吉田麻を振り切った後も、吉田麻が何とかサイドに追い込んでいた部分で、中に簡単に入るのではなく、少し弧を描く形になっていた、そこで中でカバーがいれば何とかなったシーンだろう。
こういう一つ一つの守備の曖昧さと言うか、甘さと言うのが、ヨルダン相手に完璧に露呈する事になった。
昨年の欧州遠征のブラジル戦での反省、少しの隙でゴールを奪われるという点で、とにかくアジアレベルで折角経験できた事も踏まえて、守備の改善は必須だろう。

後は攻撃面で、1点しか取れず、決めるべき所で決めるという事が出来ていなかったのは、いつも通りの課題で、そこは何とかしていかないといけないが、仕掛けの部分は、カナダ戦から改善されていた事、後は、本田圭がいない事による流動性が無かった事が課題になるだろうが、前目の選手はまだ良いと出来る。
この試合の問題点は、前よりもその一列後ろの遠藤と長谷部の部分だろう。
確かにセカンドボールを拾うなどのいつも通りのプレーも出来ていたが、遠藤に関しては、狙われた部分もあるが、らしくないイージーなミスも目立っていた。不用意なボールの奪われ方で、折角の攻撃の芽を潰すシーンもあった。
そして、長谷部にしても、何度か攻撃参加したが、しかし、どちらかと言うとカウンターを恐れていたのか、下がり目に位置して、結果として、前線との間にスペースを生んでしまい、それが、波状攻撃を作れなかった部分でもあるだろう。
こういう一つ一つの課題点だったり、状態の悪さが結果に繋がってしまったと言える。
次のオーストラリア戦で決めきるためにも、当たり前だが問題点は修正して挑む必要があるだろう。



個人的な個人評
1 川島永嗣 5.5 失点シーンはどちらも仕方が無かった。
6 内田篤人 5.0 前半は個人技にやられたり、攻撃参加が出来なかったが、後半には改善。
22 吉田麻也 4.5 彼だけの責任ではないが、1点目は前で、2点目は振り切られてと目の前でやられてしまった。
15 今野泰幸 4.5 カウンターに対応するも、カバーしきれない部分も目に付いた。
5 酒井高徳 4.5 前半は左サイド主体の攻めで、攻撃参加して行くが、肝心の守備に関してはヨルダンの個人技にやられてしまう場面もあり。
3 駒野友一 5.5 攻撃を活性化させた。
17 長谷部誠 4.0 全体的な押し上げが物足りず。
7 遠藤保仁 4.0 ミスが目立ち、らしさがあまり出てこず、PKミスがその最たるものだろう。
9 岡崎慎司 5.0 裏を取るシーンなどもあったが、後一歩決められず。
10 香川真司 5.5 清武弘との距離感が良く、後半はハーフナーが出て前で勝負出来ていたが、ボールが足につかないシーンも。
8 清武弘嗣 5.0 香川真と良い距離感でやれていたが、決める所を決められなかった。
19 乾貴士 -- 評価できず
18 前田遼一 4.5 カナダ戦よりも他の選手との距離感は悪くなくボールが入ってきていた、だからこそ、決める所で決めないといけない。
11 ハーフナー・マイク 5.0 もっと強引にいったり、要求しても良い。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。