2013年05月04日 [21:48]   横浜F・マリノス | スポーツ | Jリーグ/2013 

J1/2013 第9節 横浜M vs 鹿島

J1第9節。
開幕から6連勝で首位にたっていたが、新潟に敗北、前節は甲府相手に引き分けと首位を明け渡した2位横浜M。
ギリギリの試合を続けながらも、なんだかんだで4位につける鹿島。
負けない大宮を追う為にも負けられない両チームの対決。

Jリーグ2013 Division1 第9節
日産スタジアム/40,034人
横浜M 1-1 鹿島
(横浜M) ファビオ(95+分)
(鹿島) 野沢拓也(73分)
ホーム横浜Mのスタメンは、1 榎本哲也、13 小林祐三、4 栗原勇蔵、22 中澤佑二、5 ドゥトラ、8 中町公祐、27 富澤清太郎、17 端戸仁、25 中村俊輔、7 兵藤慎剛、18 マルキーニョスの4-2-3-1。
前節と同じメンバーで挑む。
アウェー鹿島のスタメンは、21 曽ヶ端準、22 西大伍、3 岩政大樹、5 青木剛、6 中田浩二、20 柴崎岳、40 小笠原満男、35 野沢拓也、8 ジュニーニョ、9 大迫勇也、11 ダヴィの4-2-2-2。
前節出場停止だった岩政大が復帰、また、左SBで中田浩がスタメン復帰。

最後の横浜Mが追いつく
お互いにプレスが早く、全体としてコンパクトに保っている為に、ミスが即相手のチャンスになるなど、攻守の切り替えも早く非常に緊迫した試合の中で、立ち上がりはどちらかと言うと横浜Mがペースを掴む。
鹿島は、少しカウンターの速度が遅くて攻め上がりの人数の差で言えば、横浜Mが多いという所で、少し横浜Mが優勢な展開。
ただ、決定的なシーンは、38分、小笠原がゴール前に放り込んだボールを野沢拓が滑り込みながら中に折り返すとダヴィが素晴らしい反応でGKの一瞬前で触ってシュートに行くが、浮かしてしまったボールはバー直撃。
後半になっても展開自体は変わらず、横浜Mは藤田祥を投入して、前線を2トップにして前での圧力を高めれば、鹿島もあがてくるドゥトラの裏を積極的に狙う攻撃でチャンスを作る。
そんな中で、73分、左サイドでジュニーニョがファールをもらうと、野沢拓ではなく小笠原が蹴ったボールが中央での競り合いの結果、ファーサイドへと流れると、そこにフリーで待ち構えていた野沢拓が豪快に逆サイドのサイドネットに蹴り込んで鹿島が先制。
先制を許した横浜Mは、攻勢を仕掛けて行くが、鹿島も試合を締めに入って、横浜Mがパワープレイを狙う前に、そこへの対策として山村和を投入するなど高さに対しても、先に対応するなど、鹿島の方が一手上回っている展開の中で、横浜Mは少しバタバタしながらも、アディショナルタイムに終り間際、自陣でのFKから一気に鹿島ゴール前に放り込んだボールを、鹿島と横浜Mの選手がヘディングでの粘り合いで、クリアし切れない最後の一瞬で、飛び込む本山よりも一瞬早くファビオのボレーシュートが決まり横浜Mが同点に追いつく。
最後の最後にも、奪ってからのカウンターで、ゴール前決定機になるが、栗原勇は合わせきれず試合終了。

緊迫の好ゲーム
得点シーンは両チームともセットプレーからのクリアし切れない中でゴールに叩き込んだというミスや隙と言うよりも、運の要素に左右された部分が大きい。
ただ、ゲームとしては両チームとも、プレッシングが早く、全体としてコンパクトに保ったゲームで、ちょっとしたミスで、相手にボールが奪われるような、レベルの高い、一瞬も気を抜けない試合になった。
結果として、最後の最後に追いつかれた鹿島が勝点2を失ったような試合になったものの、内容的に押し込んでいたのはどちらかと言えば横浜Mであり、その意味では、横浜Mも追いつけたという所でしょうが、勝点2を失ったという事も言える。
横浜Mが先に書いたように試合の内容をリードしていたように思えるが、同時に、鹿島が強い鹿島と言うべきか、連覇していた時の、勝つための戦い方を知っている鹿島の戦い方に戻ってきたように思え、劣勢に見えても、ゲーム自体は鹿島がコントロールしているかのような、特に先制した後は、横浜Mが押し込みながらも、どこかバタバタした印象のある中で、鹿島は自分たちがどうするのか明確に戦っており、更に、横浜Mがパワープレイを仕掛けてくるというのを先に読むかのように、カウンターで裏を狙いながら、高さのある選手を投入して後ろで跳ね返せるようにするなど、本当に試合運びも見事だった。
だからこそ、最後の最後で横浜Mが同点に追いついた事は大きいし、そこまでの鹿島の戦い方も含めて、非常に局面局面で、そして、全体としても、色々な要素が絡み合った面白い試合だった。

中村俊輔と柴崎岳
代表を引退したものの、元代表10番と言う中村俊が、今の横浜Mを引っ張っている。
そして、彼のプレーでその時の試合の流れが分かるが、この試合は、中村俊は、下がってプレーをする事が多かった。それだけ、鹿島のプレッシャーが強くて、高い位置でボールをキープする事が難しかったという事だろう。
それでも、そこからゲームをコントロールする中村俊のプレーは素晴らしかったが、それと同等以上に、この試合で存在感を示していたのは鹿島の柴崎岳だろう。
昨季のベストヤングプレイヤー賞に輝いた柴崎岳だが、その才能は、更に発揮されているのか、この試合で鹿島のサッカーを支配していたのは、完全に柴崎岳だった。
今の所、もう少し捨てるパス、ボールを離す事が出来れば、おそらく、現段階で日本代表に最も重要な、遠藤の後継者として、それこそ遠藤を超えていけるだろう。
元日本代表10番でエースの中村俊と、今後日本代表を背負っていくだろう柴崎岳の両雄の対決、共に存在感を発揮しながらも、前から下がる中村俊と、後ろから前に出る柴崎岳、その差によって存在感に差が出たが、日本でも最高峰の戦いだった事は間違いない。

マルキーニョスとダヴィ
以前、鹿島のFWとして得点王を獲得した事もあり、横浜Mに移籍した後、今季の得点王争いで3位タイにつけるマルキーニョス。
対して、そのマルキーニョスが得点王を取った時、マルキーニョスに続く2位であり、昨季圧倒的な結果でJ2得点王を獲得、現在は4得点で8位だが、得点感覚自体は高いダヴィ。
その両チームのストライカー対決は、残念ながらお互いにゴールを奪えず、GKの好セーブや僅かに枠を外すなどで点は取れなかった。
ただ、この両ストライカーの本質は確かに得点力ではあるものの、現代サッカーにおいて、ストライカーだからといって点を取れば良いという訳ではない事を理解している。
元々ダヴィなどは、点を取れればいいだろうという部分があったものの、今のサッカーではそれではダメだと、プレースタイルが少し変わってきた。
共に点を取るのは忘れていないが、それ以上に前からのプレスで貢献、ダヴィが前線から追いかけていけば、マルキーニョスもプレッシングを忘れない。
点を取るというのは大切であるが、それだけでなく、最初のDFとして守備をする事、ボールを引き出す事、基点となる事、奪ったらいち早く走り出す事、そういう色々な仕事を、誰よりも発揮している両ストライカーは出来ている事が、今のJリーグのストライカー像を見せているし、日本人も参考にすべき部分であろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。