2013年05月06日 [20:48]   清水エスパルス | スポーツ | Jリーグ/2013 

J1/2013 第10節 清水 vs 川崎F

GW最後の日に行われるJ1第10節。
前節新潟に敗退したように、イマイチ調子が出てこない10位清水。
仙台に勝利後、F東京に敗退、名古屋に辛勝と漸く結果が出てきた14位川崎F。
共に今季ここまで低調で、そろそろ監督交代の可能性もあり得るだけに勝たないといけない両チーム。

Jリーグ2013 Division1 第10節
IAIスタジアム日本平/16,829人
清水 1-2 川崎F
(清水) 吉田豊(31分)
(川崎F) 小林悠(33分)、矢島卓郎(57分)
ホーム清水のスタメンは、1 林彰洋、28 吉田豊、3 平岡康裕、6 杉山浩太、2 イ・キジェ、20 竹内涼、5 村松大輔、13 高木俊幸、10 河井陽介、9 バレー、8 石毛秀樹の4-2-1-3。
前節に引き続き、負傷でカルフィン・ヨン・ア・ピンが欠場。
アウェー川崎Fのスタメンは、21 西部洋平、3 田中裕介、15 實藤友紀、5 ジェシ、2 伊藤宏樹、6 山本真希、14 中村憲剛、11 小林悠、16 大島僚太、13 大久保嘉人、9 矢島卓郎の4-2-2-2。
前節と同じメンバーで挑む。

川崎Fが勝利
両チームとも早い攻めで裏を取り合う展開で、清水は高木俊が前を追い越す動きを見せれば、川崎Fは中村憲からのスルーパスが出るなど、最初からお互いにスピーディな展開を見せる。
縦への速度では清水に勝る川崎Fが押し込みだすと、清水はカウンターを狙いたい所だが、なかなか裏を狙えず、完全にゲームは川崎Fが主導権を握った展開になっていたが、31分、カウンターから一気に右サイドの河井陽に展開すると、河井陽からのクロスに竹内涼が飛び込むがヘディングは届かず、GKが弾くも、そこに走り込んだ吉田豊が思い切りゴールに蹴り込み、清水が先制。
押し込みながら先制されて嫌な流れになるかと思われたが、すぐさま川崎Fもパスを繋いで、中村憲からのパスにDFと競り合いながらも体勢を崩さずキープした小林悠が冷静にシュートを決めて、33分川崎Fが同点に追いつく。
川崎Fは、41分に再び小林悠の抜け出しからGKと1対1を作れば、清水も42分にゴール前のバレーにピンポイントで合わせてくるものの、共にGKに止められる。
52分、中村憲からの裏へと通したパスを飛び出した林が目測を誤り、後ろにそらしてしまい、大久保嘉が押し込みに行くが、杉山浩がギリギリでクリア、更に56分にも、右サイドから小林悠がドリブルで仕掛けてシュートまで行くなど、川崎Fが決定機を作っていくと、57分、右サイドから何度も仕掛けて、清水が大きくクリアできない中での波状攻撃を最後は中村憲が、一気に前に出て行って、ラインギリギリからGKのニアサイドを抜くクロスを入れると、ファーサイドで矢島卓が無人のゴールに押し込んで、川崎Fが逆転。
66分には、今度は清水が立て続けのセットプレーから、最後は左CKからのボールをバレーがGKと競ってこぼれると、清水の選手がヘディングシュートに行くも、山本真が何とかヘディングで掻き出す。
1点を追う清水が、一気に前線への圧力を高めて、チャンスを作るが、これを川崎Fが跳ね返して、試合終了、川崎Fが清水に勝利。

コンパクトに保った川崎F
この試合、両チームとも早い攻めを狙っていたように思え、序盤こそは、清水も、ボールを奪ってから、ラインの高い川崎Fの裏をサイドから狙って行ったのだが、しかし、最終ラインからの一発の勝負で、対する川崎Fは、中村憲が軸となって、裏へと早いボールを出せば、そこに小林悠や大久保嘉が走り出している事もあって、チャンスを作り出し、それが、結果として清水が上がれず、全体が下がってしまって、前に出れなくなった。
そうなると、川崎Fが一方的な試合展開に変化していくが、その前掛かった隙をつくように清水が先制をする事が出来た。
押し込みながらも先に点を奪われた事で川崎Fには嫌な流れが出来るかと思われたが、そこで、中村憲からのパスを強引にキープした小林悠がゴールを決めて同点にしたことで、試合の流れは決定したように思える。
後半には、同じく中村憲が仕掛けて行って、右サイドで粘っていた所に一気に前に出た中村憲にパスが入ると、トンデモナイクロスを入れて、矢島卓が押し込んで逆転をした。
その後は、一時的に清水も押し込み出して、バレーを中心とした前線に瀬沼優など高さを加えてパワープレイを仕掛けたのだが、川崎Fがしっかりと跳ね返して、逃げ切った。
跳ね返した時も、全体をコンパクトに保っていた事で、セカンドボールを川崎Fが拾っており、波状攻撃を喰らう事は無く、ある意味余裕をもって対応できた事もあって、危なげない勝利となった。

重かった清水
一時期の悪い流れから、バレーを基点とした攻めで状態を取り戻した清水だったが、この試合の内容は、勿体無い部分が大きい。
ある種、中盤を省略して、前線へと展開してバレーなどを基点に、押し上げていくのを狙うのだが、序盤は、そこで高木俊などが前を追い越す動きでチャンスを作ったものの、川崎Fの攻撃に押し込まれて、全体が下がって、前に出てこれなくなった。
先制点のシーンこそは、上手く奪ってから得点まで繋げることが出来たが、ここ最近、1点しか取れていないと言う部分が影響したのか、一気に全体が守る事を意識したのか、前からではなく、守備が完全に下がってしまった。
そのタイミングで、早々に川崎Fに同点にされたことで、チーム内で、前にでて勝ち越すのか、下がって守って、セットプレーか何かで1点取れればいいやと言う意識か、中盤までが下がって守るのと、前の選手が残る事で、どうにも中盤での守備が曖昧になって、ズルズルと下がる事になって、前への推進力が弱く、後ろが重いサッカーになってしまった。
最終ラインに杉山浩を入れて、そこを基点に一気に前線で勝負したいという意図は見えているが、そこから中盤の選手も押し上げないと、なかなか攻撃の迫力は出てこない。
その意味では、もっと思い切った攻め上がりが出来るようにしていかないと、得点力の改善は望めそうにない。

中村憲剛の存在感
この試合を語るには、彼をおいて他にないだろう。
序盤の五分の状況から川崎Fが押し込めるようになったのは、偏に中盤から裏を狙うパスを出せる存在の差という事になるかもしれない。
清水だって、バレーを中心に石毛秀や河井陽、高木俊が前に仕掛けていたが、そこへのパスが最終ラインからのフィードのみになってしまい、対して、川崎Fは、小林悠や大久保嘉が仕掛けたタイミングで中村憲からパスが出る。
結果として、中村憲にボールが入った瞬間にチーム全体が前に出るスイッチが入る。
これによって、試合の主導権を完全に握る事が出来た。
そして、実際に、2アシストと言う結果もたたき出したように、中村憲がいる事で、川崎Fの攻撃は回っている。
一時期の司令塔飽和状態から、一時期サッカー界で司令塔不要と言うか、アタッカーを優先して司令塔が減ったのだが、この試合を観る限り、そして、代表での遠藤の価値を考える限り、やはり、中盤からパスを供給できる存在は重要である。
その中で、遠藤のG大阪がJ2にいる事を考えると、今の所J1屈指の司令塔を擁するのは川崎Fであり、そのアドバンテージを活かしていく事が、今後の勝利へと繋がっていくだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。