2013年08月19日 [20:11]   セレッソ大阪 | スポーツ | Jリーグ/2013 

J1/2013 第21節 C大阪 vs 清水

J1第21節。
ここ5試合は2勝3敗と負け越していて、少し上手く機能しない事もあるが、それでも現在5位のC大阪。
対して、こちらはここ5試合を2勝2分1敗、なかなか勝ち切れない試合もあって13位と上昇のきっかけが掴めない清水。
両チームとも、流れを変える内容と結果が欲しいところ。

Jリーグ2013 Division1 第21節
キンチョウスタジアム/16,196人
C大阪 4-1 清水
(C大阪) エジノ(23分PK、58分)、柿谷曜一朗(85分)、枝村匠馬(93+分)
(清水) 平岡康裕(75分)
ホームC大阪のスタメンは、21 キム・ジンヒョン、17 酒本憲幸、4 藤本康太、23 山下達也、14 丸橋祐介、6 山口螢、2 扇原貴宏、9 エジノ、30 シンプリシオ、13 南野拓実、8 柿谷曜一朗の4-2-3-1。
アウェー清水のスタメンは、21 櫛引政敏、28 吉田豊、3 平岡康裕、4 カルフィン・ヨン・ア・ピン、2 イ・キジェ、5 村松大輔、20 竹内涼、10 河井陽介、50 大前元紀、39 ラドンチッチ、13 高木俊幸の4-1-2-3。

終わってみればC大阪が快勝
立ち上がりから清水が、3トップを活かした前線からのプレスでC大阪が最終ラインでも回しきれないような展開で優勢に試合を進める。
なかなかチャンスを掴めなかったC大阪だったが、22分、右サイドの酒本憲からのクロスにゴール前に入っていったエジノをヨン・ア・ピンが後ろから倒してPK、これをエジノ自らがGKの逆をつく右に決めて劣勢のC大阪が23分先制。
ただ、先制直後、南野拓が負傷で28分交代する事になって、試合の流れ自体も序盤から変わらず前線からの清水のプレスに苦戦するC大阪と、後一歩最後の部分でシュートに行けない清水と言う展開のまま。
後半に入ると、C大阪が攻める事が出来るようになってくると、左サイドでのFKから丸橋祐が絶妙なボールをゴール前に入れると、ニアサイドでDFの前に体を入れたエジノが体に当てたシュートが決まって58分、C大阪が追加点を奪う。
完全にリズムが出てきたC大阪が優勢に試合を進めだすが、GK櫛引政の素晴らしい飛び出しで山口螢のシュートを未然に防ぐなど清水が耐えると、75分、左CKからのボールをニアサイドで平岡康が頭で合わせ、これはキム・ジンヒョンが触っていたがゴールの判定(微妙だが、後ろからの映像では、ポストの裏に当っているので、入っているという判定は合っていたかもしれない)で、清水が1点を返す。
その直後、今度はC大阪の左CKからの流れの中で、中に入れたボールに競り合ったラドンチッチと藤本康の頭を打ちつけ合う結果になり共に担架でピッチの外に運び出される。
藤本康は頭にテーピングして復帰したものの、ラドンチッチはそのまま退場、伊藤翔と交代する。
1点を返して逆襲したい清水だったが、85分、C大阪がパスを繋いで、最後はゴール前の柿谷曜の足下にシンプリシオがボールを入れると、右足トラップから左足を振り抜いた柿谷曜のシュートが櫛引政の頭の上を越えるループシュートとなって再び突き放す。
更にアディショナルタイムには、右スローインから枝村匠が頭で落とし、杉本健が縦に抜けてから中に戻したボールを枝村匠が駆け込んでゴールに蹴り込み、C大阪が4点目を奪う。
結局、試合は、そのままC大阪が制して試合終了。

面白い試合
この試合、非常に面白い試合になった。
序盤と言うか前半は完全に清水の試合だった。立ち上がりから3トップが積極的に相手の最終ラインまでプレスを仕掛けてコースを限定した上で、河井陽と竹内涼が挟み込みに行ってボールを取りに行くので、C大阪はなかなかボールを回せず、奪われないのが精一杯と言う展開だった。
その中で、上手くサイドから抜け出してのアーリークロスに対してエジノがファールを受けてPKを得てC大阪が先制する事が出来たが、それでもゲーム自体は清水ペース。
しかし、後半に入ると一転、清水が前からプレスを掛けていくのは変わらなかったが、長いパスを駆使し、更に清水がどちらかと言うとボールサイドによるのを活かして、サイドを基点に攻める形を作る事と、縦に一旦入れてボールに喰いつかせて戻して展開など、ダイレクトでボールを動かすことで清水の守備を走らせ、後半途中で清水の足が止まる事になった。
C大阪が完全に攻略したように思えた所で、清水が粘ってそこから1点を返したが、そこで今度は柿谷曜が、素晴らしいシュートを決めて勝負を決めた。
最後には交代で入った選手がゴールで4点目を奪ったが、この試合自体は、C大阪の3点目までのお互いの攻防、非常に高レベルでお互いの手を潰しあう展開は面白い試合になった。

もたなかった清水
この試合、立ち上がりから清水ペースだった試合だったが、この試合の清水は、半分は運悪くという事も言えるかもしれない。
序盤からペースを握っていたのだが、C大阪のワンチャンスでエジノを後ろから倒してしまってPKを与えてしまった。
PK自体は妥当な判定ですし、サイドを抜けられたのは自分たちのミスだったのだが、何となく不運と言う印象のシーンだった。
そして、後半に追加点を奪われた後だが、1点を返して、さぁ、これからだという所で、ラドンチッチが守備のプレーで負傷退場してしまって攻撃の展開が無くなってしまったようにも思える。
但し、清水のサッカーが90分持ったかと言うと、少々疑問ではあるが、3トップと言う形を有効に活かした、見事なサッカーだったように思える。
先に書いたように90分もつかと言うと疑問ではあるが、しかし、あのサッカーは本当に良いサッカーだった。
にもかかわらず4失点を喫したという事実、そこには、欠陥があったという事でもあるだろう。その穴をどうやって改善するか、それが出来るかどうかが、今季の課題になりそうだ。

冷静に修正したC大阪
先に書いたように前半は完全に清水ペースで、C大阪はまともにボールを回すことが出来なかった。
ただ、その中でキム・ジンヒョンの好セーブと、運良くという感じもある先制ゴールで落ち着いて戦う事が出来るようになると、何とか前半は相手を0点で抑えた。
そうなると後半は、見事に修正してきた。
前半の得点シーンでサイドから攻める事が出来た事もあって、サイドを活かすと同時に、ダイレクトで早いボール回しで相手の守備を走らせて、大きく動かすなど、完全にC大阪が清水を攻略した。
どちらかと言うと若いチームであるC大阪であるが、この試合は落ち着いて、清水のサッカーをいなした強かな強さは、どこか老獪さを感じさせる強さがあった。

柿谷曜一朗
C大阪の勝ちを決めた3点目の柿谷曜のゴールは、素晴らしかった。
シンプリシオ自身は、あれはワンツーで抜け出すという所だったように思えるが、足下に入ってきたボールを右足で上手く左足で打てる位置にコントロールして、DFの間で左足シュートを決めた。
柿谷曜のゴールだけでなく、プレーは、既にC大阪の8番に相応しいが、その分、マークがきつくなってきていて、この試合でも何度も削られて倒されていた。
終了間際にピッチを去る際に足を引き摺っていたように、足を痛める可能性はあり、過去にも良い選手でしたが、FWは削らた結果、選手生命を縮めた選手もいる。
これが良い悪いは別としても、本人の為にも、ファールの受け方を身につけさせてあげる事、特に、これから代表となっていくのであれば、この試合、2度ほど、嫌な倒され方していたので、その辺の所を誰かが教えていく必要もあるかもしれませんね。

シモン・マルチニアク判断
この試合の主審をつとめたシモン氏。
先日のウルグアイ戦の主審も務めたという事で、優秀な主審ではあるが、だからこそ、勉強になる判定も多い。
主審は良く批判の対象になる事があるが、この試合も、2度の難しい判断があったが、そこを見事に裁いた。
一度は、清水のゴールシーン、おそらく位置関係からしても、ゴールしたかどうかは主審にも副審にも見えていなかったのではないだろうか。
ただ、そこで毅然としてゴールを判定。
実際に微妙な所ではあるが、C大阪にも納得させている。
これは、簡単なようで難しく、そこまでの判定などで、両チームの選手にこの主審ならばという信頼があるかどうかという事になる。
それだけの信頼関係を、この試合の中で作り上げていたという事だろう。
そして、その信頼に応えたのが、ラドンチッチと藤本康がぶつかったシーン。そこまでのプレーで言えば、流していた事もあったプレーではあるが、頭を打ったとみた瞬間に笛を吹いて、間髪入れずに啖呵を要求しながら選手に駆け寄っている。
運良くというべきか、確かにラドンチッチは退場する事になったが、ピッチに救急車を呼ぶような事態は避けることが出来たが、あそこでの素早い判断などはなかなか難しい所だが、それを迅速に判断した。
主審が批判を浴びる事も多いが、この試合が素晴らしいゲームになった要因の一つには、間違いなくシモン主審のはっきりとした判定があった事も大きいだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。