2013年09月09日 [21:22]   宮崎駿 | 学問・文化・芸術 | 徒然なるままに 

宮崎駿の引退

先日、ヴェネチア映画祭への「風立ちぬ」の紹介の場で、発表され、9月6日(金)に本人による引退会見が行われた。
それについて、思う所を徒然と。
さて、本人の引退の意向について、韓国や中国では政治問題に絡めているし、田嶋陽子などは環境問題と絡めている。
実際には、本人にしか分からない話であり、どうとも言えない所ではありますが、彼自身は、これまでも作品を完成させるたびに引退を口にしてきていた。
その辺の経緯と、今回の引退会見の内容を踏まえると、そんな難癖のような理由付と言うよりも、単純に疲れたから休みたいというのが、一気に引退と言う表現にまで飛んでいるだけである気がしますね。
結果として、辞める辞める詐欺で今回もまた何年後かに長編映画を発表しても別に不思議には思わないですし、年齢が年齢ですから、本当にこのまま辞めたとしても、特に驚きはしないですね。
ま、残念ではありますが・・・

一部で、宮崎駿氏とウォルト・ディズニーを同一視するような、日本のウォルト・ディズニーと表現して、その引退を惜しむメディアもありましたが・・・
うーん、ウォルド・ディズニーですか・・・正直、評価として違うんじゃないかと、と言うか、それはただのアニメ映画を作った監督と言う点でしか共通点は無いと思うんですけどね。
はっきりと言えば、ディズニーという人は、確かにアニメ映画と言うジャンルを確立した偉大な人ではあるが、彼自身のアニメ映画の完成度と言うか、作品の質と言うのは、時代の影響もあるでしょうけども、はっきり言えば大したものではない。
但し、コロンブスの卵と同じで、今から見れば大した事は無くても、当時には画期的だったのかもしれない。
ただ、彼の偉業において、最大のものは、彼が作った作品ではなく、アニメというジャンルを制作し続ける事が出来る環境を作り上げた事だと思うのです。
だからこそ、今現在においても、ディズニー映画は、ディズニー本人が亡くなっても、作り続け、発表を続けられている。
それに対して、宮崎駿監督と言う人物は、決してそういう環境を作り上げてはいない。
確かにジブリと言う一つの世界を作り上げてはいるが、それは、イコール宮崎駿と言うブランドと同一であろう。
カラーが庵野秀明だったりするように、映画監督は表現者であり、どんなに会社を立ち上げて後継者育成と言っても、そんなもの不可能である。
これらの会社は一握りの天才、いや、一つまみの天才によって成り立っている世界であり、宮崎駿の後は宮崎駿以外に作り上げることは出来ず、天才と言うのは、決して努力なんかで覆せない世界である。
つまり、遠回りして何が言いたいかと言うと、ジブリと言うブランドを支えていたのは、何は無くとも宮崎駿であり、もし彼が引退すれば、ジブリと言う世界は衰退するだけですね。
その点が、ディズニーと違う所であり、もし宮崎駿を評価するのであれば、それは同じ映画監督として、黒澤明とかそういう、一時代を築いた天才として評価するべき存在だろうね。

そんな彼が引退するのは、確かに先に書いたように残念である。
ただ、同時に個人的には今引退するので良かったとも思っているし、遅かったとも思っている。
以前にも書いたように、既に宮崎駿の作品は劣化していて、その引き出しには閃きは残っていないと思っていた。
魔女の宅急便以降の彼の作品は、それだけ劣化した作品だらけで、新しい何かと言うのは無かった。
それが、今回の風立ちぬに関しては、子供向けと言う彼自身の自分にかけていた枷を取り払った事で新しい作品を作り上げることが出来た。
しかし、それも今回限りで、次は結局、風立ちぬの劣化版になるだけでしょう。
であるならば、今回でスッパリ引退するのが良いでしょうね。
但し、彼自身が次は7年かかると言っているように、もしまた話を作りたいと思えば、あっさりと前言を翻して7年後には作品を発表しているかもしれませんけどね。

ところで、この7年と言う数字を聞いた時に気になったのが、先日決まった2020年の東京オリンピック。
もしかして、話題の開会式の演出ですが、宮崎駿が作品を発表したりして・・・
ないかな・・・・・・
・・・・・・何かあってもおかしくない気がしてきた(^^;ゞ
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。