2013年09月22日 [21:00]   なでしこジャパン | スポーツ | なでしこその他 

国際親善試合 日本 vs ナイジェリア

女子WCを目指すなでしこジャパンだが、先日の東アジアでも苦戦をし、どうにも、結果が出てこない。
今回の対戦相手は、アフリカの雄であるナイジェリア。
なでしこはアフリカ勢を苦手としているだけに、この試合で結果を出して、少しでも自信を取り戻したい。

国際親善試合
長崎県立総合運動公園陸上競技場
日本 2-0 ナイジェリア
(JPN) 大儀見優季(36分)、川澄奈穂美(54分)
なでしこジャパンのスタメンはこんな感じ。
国際親善試合なでしこvsナイジェリア
久々に代表復帰の澤がスタメン。また、最終ラインは新しい組み合わせを試してきている。

前半
ナイジェリアのキックオフで試合開始。
立ち上がり、ナイジェリアは奪ってから早い攻めを見せるが、なでしこも人数をかけて潰しに行き、攻撃に転じると、宮間の所がボールを持てるのと、最終ラインから積極的に前線を狙い、大儀見がおさめる事で、なでしこの方が優勢に試合に入れている。
時間の経過に伴って、ナイジェリアが特に右サイドからの攻撃でなでしこを押し込み出して、なでしこは前線からのプレスが効かず、少しずつ劣勢になってくる。
26分、日本は劣勢になっている右サイドで、中野に代えて中島を投入、上尾野辺を左SBに、中島を左SHにすると、28分から、なでしこは立て続けに決定機を作り、大儀見が裏に抜け出したが、最後パスを選択して止められると、続けざま、今度はダイレクトでパスを繋いで、高瀬愛のシュートはギリギリでゴールに戻ったDFにクリアされ、更に、右CKからゴール前に入れたボールは、そのまま後少しでゴールと言う所というシーンが生まれる。
これで、流れを取り戻したのか、なでしこらしいパス回しから宮間のスルーパスに大儀見がGKよりも一瞬早く触ってかわすと、そこから無人のゴールに決めて、なでしこジャパンが先制。
その後も、なでしこの方が良いリズムで試合を進めて、前半終了。

新戦力の活躍
ナイジェリアの右サイドの突破力が高くて、劣勢になる部分はあったが、上手く最終ラインで跳ね返したことと、いち早くベンチが手を打った事で、再び流れを掴んだことは、見事な試合巧者ぶりだったように思える。
また、ナイジェリアの守備が中盤ではゆるく、そこにポジションをとった宮間が簡単に前を向けるので、そこからの展開が出来るのもなでしこらしい戦いが出来る要因になっていた。
ただ、それ以上に感じたのは、最終ラインの新CBコンビ、特に若い三宅のセンスの高さだろう。
守備面でもそうだが、ボールを奪ってから、単純にクリアするのではなく、きっちりとそこから繋ぐ、それこそ最終ラインでゲームを組み立てる意識の高さがあって、落ち着いた展開を作り出すことに貢献している。
まだ、10代と言うのだから、驚異的であるが、昨今、急激にレベルが上がっている女子サッカー界においても、ボールを中盤でコントロールするのはプレッシングがあって厳しくなってきて、そこで、最終ラインからの組み立てという事の重要性は、男子と変わりなく出てきている。
その中で、この試合では、三宅も北原も足下の技術がしっかりとしていて、そこから一気に大儀見や高瀬を活かすだけでなく、サイドへとふったり、澤や宮間にパスを通していくなど、積極的に組み立てている。
それが、相手の守備に的を絞らせないという事い繋がっていると言えるだろう。

ただ、大儀見が存在感を示して、最終ラインの二人が見せている分と言うべきか、また、相手が右サイドを主体にする結果、試合が左で進む結果か、右サイドの川澄と近賀があまり生きているように思えない。
右サイドの川澄がゴール前に入っていく事が、なでしこの得点力アップに繋がるので、後半は右サイドの奮起も期待したい。
また、守備面では、日本での試合と異なり、相手はインパクトの強さと言うか、パワーの違いからシュートの射程が長いと考えて、もう少し守備の間合いは考えないといけないだろう。


後半
なでしこは、大儀見に代えて丸山を投入。ナイジェリアは交代が無く、なでしこジャパンのキックオフで後半開始。
開始早々、右サイドからのボールに澤が前線まで出てシュートを狙う、これはGKに止められるもこぼれ球を拾った高瀬がシュートを狙うものの枠を外し、更に48分には、裏に抜け出した丸山に絶妙なパスが入って、シュートまで行くも、これもゴールならず。
劣勢のナイジェリアは53分、10番ヌゴジ・オコビに代えて11番タワ・イショラを投入する。
その交代の隙をつくように、左サイドを丸山が突破すると低いクロスに対して、GKが弾いた所に待ち構えていた川澄がトラップでDFをかわして、無人のゴールに流し込み、なでしこが54分追加点を奪う。
更にナイジェリアは59分、19番ハリマ・アインデに代えて9番アシサト・オショアラを投入。
なでしこも61分、高瀬に代えて有町を投入する。
68分、この試合、なでしこは最大のピンチで、20番ウチェチ・ロペス・サンデーの突破で危ないシーンがあったが、海堀が止める。
なでしこは、ここで中島に代えて田中を投入する。
70分ナイジェリアは14番グロリア・オフォエグブに代えて3番ヌゴジ・エベレを投入。
更に72分には、7番イェトゥンデ・アルコに代えて4番マルチナ・オハドゥガを投入。
ナイジェリアは点を取りたいのだろうが、足が出ず、下がってしまって、なでしこのボール回しが余裕を持ったものとなるが、ナイジェリアも守備はブロックを作ってしまって、そこに簡単には入れない。
なでしこも、87分、田中に代えて高良を投入。
結局、そのままなでしこが優勢のままで試合終了。

良い形での再出発
正直、ここ最近のなでしこはどこかちぐはぐさがあった。
WC優勝して、一旦は頂点にたつも、ロンドン五輪では、準優勝ではあったがアメリカ相手に完璧に負けてしまった。
そこから先、何とかレベルアップを考えるも、逆に焦りが出たかのように、チームの方向性が、選手の起用も含めて、ふらふらとしていた。
それが、東アジアでの結果に繋がったようにも思える。
圧倒的な強さというのではなく、なでしこらしい楽しいサッカーと言うのが無くなった。
一時、女子バルセロナと言われた、そういう楽しさと結果を融合させたサッカーを見失った事で、どうにかして、何かをしないというのが、チグハグなサッカーになっていた。
それを一度リセットするかのように、再び澤を招集し、大儀見とのベテランと言うと失礼だが、宮間、川澄と言うこれからのなでしこを支えるメンバーに加えることで、チーム全体の落ち着きと、リーダーシップの重要性を思い出させた。
そして、この試合は、積極的な若手起用を、途中交代で行って、そのなでしこを感じさせるとともに、最終ラインでコンビを組んだ、三宅と北原という新戦力が、新しいなでしこの方向性を見せた。
まだまだ粗削りで、これから練り上げていかないといけないものの、細かい内容以上に、自分たちのサッカーを楽しんで出すことが出来たという事で、良い形でのスタートが切れたと言えるだろう。
まずは、その立ち位置から、後は選手選考を含めて、積み上げていけば良い。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。