2013年10月09日 [21:02]   栃木SC | スポーツ | Jリーグ/2013 

J2/2013 第36節 栃木 vs G大阪

残り7試合となる、J2第36節。
2連敗の後に2連勝して、前節は松本と引き分けた12位栃木。
ここに来て勝てなくなり、ここ5試合は1勝2分2敗、ついに首位陥落した2位G大阪。
ほぼ昇格が決まっているG大阪と、PO圏も遠い栃木の一戦だが、G大阪としては、立て直しの1勝が欲しい所。

Jリーグ2013 Division2 第36節
栃木県グリーンスタジアム/10,687人
栃木 4-2 G大阪
(栃木) サビア(10分、46分)、クリスティアーノ(81分)、久木野聡(87分)
(G大阪) 宇佐美貴史(34分)、阿部浩之(68分)
ホーム栃木のスタメンは、21 鈴木智幸、19 赤井秀行、5 チャ・ヨンファン、3 西岡大輝、44 三都主アレサンドロ、7 パウリーニョ、25 小野寺達也、8 廣瀬浩二、32 近藤祐介、9 サビア、11 クリスティアーノの4-2-2-2。
アウェーG大阪のスタメンは、1 藤ヶ谷陽介、21 加地亮、5 丹羽大輝、15 今野泰幸、4 藤春廣輝、27 内田達也、7 遠藤保仁、19 大森晃太郎、6 倉田秋、18 川西翔太、39 宇佐美貴史の4-2-2-2。

栃木競り勝つ
立ち上がりからどちらかと言うと栃木の方が動きが良く、チャンスを作り出すと、10分、大きく前線に蹴ったボールをサビアが拾うと、そこから逆サイドにふって、右サイドの廣瀬浩が藤春廣が詰めてくる前に素早く中にクロスを入れると、クリスティアーノがシュート、これは藤ヶ谷が反応して止めるが、弾いた所を詰めていたサビアが無人のゴールに蹴り込み栃木が先制。
その後、栃木はG大阪の攻撃に対して守ってからカウンターを狙って行くが、G大阪も、25分を過ぎたあたりから、漸く縦に動き出していくと、34分、倉田秋からのスルーパスを受けた宇佐美がそのままゴールに流し込み、G大阪が同点に追いつく。
完全に試合はG大阪ペースで、栃木はG大阪のパス回しを警戒してプレッシャーがかえって弱くなり、押し込まれる展開になるが、G大阪もシュートが精度を欠いて逆転ゴールを奪えず。
後半立ち上がりの隙をついて、栃木が早いリスタートでゴール前に入れたボールをサビアが頭で押し込んで後半開始17秒で栃木が勝ち越しゴールを奪う。
後半に入って再び栃木にリズムが出てきて、G大阪は宇佐美が、栃木は廣瀬浩のシュートが共にバーに当たるなど、決定機が生まれて、どちらにも得点の気配がある中で、68分、大森晃がドリブルで仕掛けてDFが引き付けておいて、流したパスを遠藤がダイレクトで後ろに戻し、それを阿部浩がシュートを決めてG大阪が同点に追いつく。
その後にも、宇佐美の飛び出しからの決定機であり、近藤祐のカウンターからのチャンスと、お互いに決定機を作り合い、打ち合いの様相を見せてくる。
徐々に栃木の足が止まってきて、少しずつG大阪が優勢になっていく中で、81分、G大阪のビルドアップのパスを奪った久木野に菊岡拓が出して、一気に右サイドを駆け上がると、G大阪の守備が揃う前にクロス、これをクリスティアーノの当り損ねのボレーシュートが上手くバウンドして藤ヶ谷の上を越えてゴール、再び栃木が勝ち越す。
84分、今度はG大阪が宇佐美の突破でGKをかわして、最後はロチャのシュートをDFがゴールのギリギリでクリア。
更に87分には、カウンターから右サイドに流れたクリスティアーノが時間をかけようとした所で、G大阪の守備が若干曖昧になった隙に、中に流して最後は久木野がトラップでDFをかわして左足シュートを決めて、G大阪にとどめを刺す4点目。
結局、このまま栃木が勝利。

打ち合いを栃木が制す
栃木が常に先手を取る展開ながらも、G大阪も得点を返すという点の取り合いの試合となった。
その試合で、Jリーグでも屈指の攻撃力を誇るG大阪に栃木が競り勝ったというのは、彼らにも大きな自信に繋がる勝利になりそうだ。
G大阪が立ち上がりに難があるという隙をついて、開始早々に先制点を、同点に追いつかれた後も、後半立ち上がり早々に勝ち越しゴールを奪うという展開に持ち込み、試合自体は、やはりと言うべきかG大阪が試合を支配しており、時間が経過するとG大阪が優勢に試合を進めだす、栃木は、G大阪のサイド攻撃を封じに行けば、G大阪は中央から縦にパスを繋いで切り裂き、中央を抑えれば、サイドから崩すという多彩な攻撃を見せていく。
また、個々の部分で、G大阪は宇佐美の個人技を使ってくる部分もあり栃木にとっては劣勢な試合だった。
しかし、その中で得点チャンスは同じように作り出し、そして、G大阪を上回る4得点を奪って勝利。
見事な試合であった。

G大阪連敗
これで、G大阪は今季初の連敗。
序盤は勝ち切れない試合も多かったが、負けなかったのが、ここにきて負け込んできている。
ただ、サッカー云々以前に、これは昨季のG大阪を観ていても感じたのだが、危機感があまりない。
特に、今季は既にほぼ昇格を決めており、優勝はおまけという事も出来るとすれば、確かに危機感は無いかもしれない。
それでも、何と言うか淡々としたサッカーの結果、今季、立ち上がりに失点してしまうという課題の解決を放り捨てているように思える。
立ち上がり早々の失点と言うのは、サッカーどうこう以前に、集中力の問題だったり、意識の問題で解決する部分は大きい。サッカーにおいて立ち上がりの重要性は、まさに遠藤や今野泰は代表戦でブラジルを相手にした時に実感したのではないだろうか?
立ち上がりにガツンと当る事で、相手の出鼻を挫いておいて、そこで得点できれば良し、出来なくても相手を萎縮させる事が出来れば、試合の主導権を握って行く事が出来る。
しかし、G大阪は、良く言えば横綱相撲、悪く言えば、相手を下に見た立ち上がりをしている。
確かに失点しても点が取れるという自信があるのであろうが、その結果が、立ち上がりの弱さに繋がっているように思える。
そして、危機感を感じていない事が、その課題の解決を進めていない。現状ならば、確かにJ1昇格も出来るだろう。
ただ、その後、再び降格の可能性が出た時にその流れをせき止められず、降格するかもしれない。
G大阪らしくは無いかもしれないが、形振り構わないサッカーを一度はして欲しいものだ。

ジャイアントキリング
内容的には、先に書いたようにG大阪の方が優勢だったと言え、内容だけで考えた場合、G大阪の方が勝っていたかもしれない。
但し、栃木は、まさにそのG大阪に対する対処法を知るかのように、弱点をついて勝ち切った。
G大阪の立ち上がりの甘さをついて、早々にボールを奪ってゴールを狙って行った。
その立ち上がりで見事に前半、後半でゴールを奪った。特に後半は、前半の終盤にG大阪が押し込んでいて嫌な流れの中での立ち上がりだったが、それが逆に隙を突く形になってのゴール。
また、2度追いつかれて試合の流れを失っていたが、両SBが上がる隙を狙っての裏を取りに行って、特に前に出る藤春廣の裏を狙って得点を奪った。
守備に関しても、両SBからの攻撃を封じる為に、廣瀬浩と近藤祐が自陣まで下がりながらの守備を見せるなどしておいて、中央に寄りだすと、今度はパウリーニョなどがマークに入る。
遠藤をなかなか止められなかったのは問題だったが、逆に、遠藤が止められないなら、遠藤以外で止める事を徹底していたようにも思えた。
まさに、G大阪のサッカーを研究し尽くしたサッカーで見事にジャイアントキリングを達成した。
ある意味、完璧な勝利とも言えるでしょうね。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。