2013年10月15日 [21:07]   天皇杯 | スポーツ | 第93回天皇杯 

第93回天皇杯3回戦 清水 vs 金沢

日本代表が戦っている合間にという所か、天皇杯の3回戦。
初戦で地域代表の藤枝を2-0でくだして勝ち上がってきているJ1で12位の清水。
対するは、初戦は富山新庄を6-1の圧勝で下し、2回戦ではJ2の横浜C相手に1-0で逃げ切った石川代表の金沢。
今大会はあまり下のカテゴリーが勝ち上がっていないが、金沢はジャイアントキリングをおこせるか。

第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会
3回戦 No.60 IAIスタジアム日本平/4,609人
清水(J1)  3-2 金沢(石川県代表)
(清水) 大前元紀(47+分)、高木俊幸(90分、95+分)
(金沢) 阿渡真也(20分)、佐藤和弘(91+分)
清水のスタメンは、21 櫛引政敏、8 石毛秀樹、3 平岡康裕、4 カルフィン・ヨン・ア・ピン、10 河井陽介、20 竹内涼、5 村松大輔、6 杉山浩太、50 大前元紀、39 ラドンチッチ、7 八反田康平の4-3-3。
金沢のスタメンは、21大橋基史、5吉川拓也、30崔強、22菅原渉、2阿渡真也、19越智亮介、24大槻優平、25大石明日希、7清原翔平、26佐藤和弘、8菅原康太の3-4-2-1。

清水が競り勝つ
立ち上がりから清水に対して、前からいった金沢が優勢に試合を進め、清水はなかなか前線でボールがおさまらず、20分、右CKからのボールにニアサイドへと清原翔が走る事でDFを引き付けておいて、巣の後ろの阿渡真がゴールに蹴り込み金沢が先制。
更に、勢いに乗る金沢が清水ゴールに襲い掛かるが、この辺りから、徐々に清水にもエンジンがかかってきたようで、3トップの両サイドへの動きが出てきてボールが入るようになると、押し返しだす。
前半は、このまま終わるかと思われたが、アディショナルタイムに入った所で、クリアボールを拾った大前元が素晴らしいシュートだが、これはポスト、更に跳ね返りを竹内涼がシュートするも、これはDFが頭を出してシュートブロック、しかし、竹内涼が奪って前線に送ったボールに大前元がGKより一瞬早くループシュートを決め同点、更に、裏を狙う大前元が仕掛けて、GKが飛び出した所で、こぼれ球を竹内涼が狙うが、DFがクリア、更に左サイドへと展開してから絶妙なクロスを入れるも、ラドンチッチが一歩届かず、前半は同点で折り返す。
後半に入ると、流石に金沢の足が止まってきて、地力に勝る清水が圧倒していくが、後一歩の所でゴールは奪えない、このまま終わるかとも追われたが90分、自陣からのヨン・ア・ピンのロングフィードを前線で高木俊が右足アウトサイドでのトラップで、DFを一瞬かわしてからシュートを決めて清水が逆転。
しかし、アディショナルタイムに入った所で、金沢が高い位置でボールを奪うと、右サイドで基点を作ってから中にクロスを入れると清原翔が落として、佐藤和が飛び出すGKよりも早くシュートを無人のゴールに決めて同点に追いつく。
これで勢いがでた金沢が前線からプレスを仕掛けて、前に出て行く、それに対して一気に前線のラドンチッチを狙う清水が、ヨン・ア・ピンが一気に前線へと蹴ったボールにラドンチッチが頭で競って裏に落とすと、そこに走り込んだ高木俊が、GKとの1対1を冷静に決めて清水が勝ち越し、ここで試合終了、清水が3-2で競り勝つ。

終盤の競り合い
前半の途中まで金沢ペースの試合の中で先制した事で、金沢が有利に戦えるようになったのだが、前半、そして後半の終了間際にそれぞれのゴールで試合は変化した。
最終的に後半の終了間際で、お互いに連続でゴールして劇的な試合になった。
ま、試合の終了間際と言うのは確かに集中が切れて、ゴールが生まれやすく、始まりと同じく得点の可能性が高くなるのだが、その中で、特に試合終了間際のアディショナルタイムも含めた約5分で、両チーム合わせて3点が生まれるなど、凄い展開になった。
終わってみれば清水が勝利という事になったものの、金沢も粘って本当に面白い試合になった。
もう少しでジャイアントキリングを達成できるところではあったが、清水が最終的に押し切ったと言えるだろう。

後一歩だった金沢
立ち上がりから前線からのプレスとコンパクトに保ったサッカーで清水を圧倒した金沢。
流石に最後までもたなかったものの、金沢の前線の特に清原翔が上手くボールを引き出したりキープしたりすることで、良い形の攻めも出来ていて、清水相手に遜色のない出来だった。
足が止まってきた前半途中や後半に関しても、チーム全体をコンパクトに保っていこうという意識は失われず、非常に良いサッカーを見せていて、清水と金沢に差は無かったように思える。
今年はJFLでの成績からまだJリーグに上がる事は出来ないと言われる金沢ではあるが、この試合に見せたようなサッカーが維持できるのであれば、十分、J2などでも戦っていけそうだ。
但し、終盤に失点して、すぐに得点を返したからこそ、互角以上の印象であったが、途中から清水に押されていたのは間違いなく、そこから先、劣勢の中でどうやって得点を奪うのか、勝ちを引き寄せる手段が必要になり、その差、特に後半に同点になった後、清水は単純にラドンチッチを狙う事で得点を奪ったという、そういうシンプルなまでの点の取り方のようなものの有無が差になったようにも思える。

裏への意識
正直、前半の出来はあまり良くなかった清水。
しかし、終了間際に大前元の惜しいシュートから、一気に流れが変わった。その次のシーンで大前元がゴールを奪って以降は、後半も清水が良い形でゴールを奪えた。
その最たる理由は、裏への意識の有無だろう。
大前元が裏を狙って、そこにボールを入れる、DFラインの裏にボールをどうやって通すかという点で、ラドンチッチに当ててからと言うのと、シンプルに裏へとボールを入れることでチャンスを作った。
最後は、その流れで高木俊が2ゴールを奪って勝利を掴んだわけですが、そもそもラドンチッチという高さを持ち、その上で、裏への抜け出しでの決定力の高い大前元がいる清水にとって、ボールを動かすよりも、シンプルに前線に当ててから、サイドへの展開でラドンチッチを活かしたり、ラドンチッチに当てておいてから大前元などが追い抜いて行くのを利用するなど、シンプルな攻撃でもパターンは多く使える。
終盤の高木俊の2ゴールは、共に最終ラインのヨン・ア・ピンのフィードからスタートしているように、最終ラインからも精度の高いボールが蹴れるのが清水の強みでもある。
であるならば、その強みを積極的に使って、最大限に活かすのが、勝利への早道だろう。
それを忘れると、前半に金沢相手に攻め手を失うような展開をしてしまう事になる。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。