2013年10月21日 [20:51]   セレッソ大阪 | スポーツ | Jリーグ/2013 

J1/2013 第29節 C大阪 vs 湘南

残り6試合となるJ1第29節。
9試合連続負け無しで、勝点を稼ぎ順位を5位にまで上げてきたC大阪。
浦和、名古屋と強豪相手に引き分けて、何とか残留への可能性を残している16位湘南。
残留の為にも勝点3が必要な湘南と3位以内に追いつくためにも勝点3が必要なC大阪の一戦。

Jリーグ2013 Division1 第29節
キンチョウスタジアム/15,766人
C大阪 2-1 湘南
(C大阪) 杉本健勇(41分)、柿谷曜一朗(56分)
(湘南) ステボ(28分)
ホームC大阪のスタメンは、21 キム・ジンヒョン、17 酒本憲幸、4 藤本康太、23 山下達也、14 丸橋祐介、30 シンプリシオ、2 扇原貴宏、6 山口螢、13 南野拓実、20 杉本健勇、8 柿谷曜一朗の4-2-2-2。
アウェー湘南のスタメンは、38 アレックス・サンターナ、3 遠藤航、22 大野和成、30 島村毅、26 亀川諒史、6 永木亮太、7 ハン・グギョン、8 高山薫、40 大竹洋平、10 菊池大介、9 ステボの3-4-2-1。

C大阪が逆転勝ち
立ち上がりから、どちらも守備意識は高く、集中したサッカーを見せ、C大阪は高い位置でボールを奪って攻める為に優勢に試合を進めるものの、湘南もしっかりとブロックを作って対応すると、時折、カウンターを見せる。
カウンターでチャンスを作り出していた湘南に対して、少しC大阪の守備が曖昧な瞬間が出てきた所で、右サイドから一気に左サイドへと展開すると、そこから高山薫が入れたクロスにゴール正面でステボがDFよりも頭一つ以上の高さを見せて、湘南が28分先制する。
1点を追うC大阪は、41分、自陣からのパスを左サイドで丸橋祐がワンタッチで縦に流すと、それにDFの裏を抜け出した扇原貴が丁寧に中に入れて、そこを杉本健が押し込んで同点に追いつく。
次の1点をどちらが取るかという所で、56分、左CKからのボールをニアサイドに集まって引き付けた所で、杉本健が頭で競り勝ち落とすと、ファーサイドで完全にフリーになっていた柿谷曜があ為で押し込んでC大阪が逆転。
その後も湘南が攻めていきたい所だろうが、C大阪の方が優勢に試合を進めて、チャンスを作っていくが、何とか湘南は耐えて、カウンターからこちらもチャンスを作るが、しかし、ゴールを奪う事は出来ず、結局、C大阪が競り勝つ。

良いゲーム
どちらにとっても非常に良い試合だったと言えるだろう。
どちらもそれぞれの立場で勝点3が絶対に必要な試合だったが、それを象徴するように、お互いに非常に良い試合の入り方で狙いのある試合運びを見せてきた。
序盤は、C大阪がペースを握って、優勢に試合を進めていくが、何度かのチャンスを決め切れないと、ペースダウンというのか、20分過ぎから湘南が逆襲を見せて、そのタイミングで先制点を奪った。
湘南にとっては理想的な形で試合を進めたとも言えるが、それに対して、今、調子を上げているC大阪が、最もC大阪らしく、ボールを素早く縦に繋いでクロスで仕留める早い展開。
自陣から、3本のパス、3タッチでシュートまで行く早い展開は、C大阪の真骨頂と言えるだろう。
これで再びC大阪がペースを掴むと、後半早々にCKから逆転ゴール、狙い通りニアサイドで競った杉本健がDFを引き寄せておいて、ファーサイドでは完全に柿谷曜がフリーになっていた。
先に書いたように、どちらも狙い通りのサッカーであり、結果として負けたものの湘南も良いサッカーをしており、だからこそ、両チームの良いサッカーが良いゲームを作り上げた。

先のあるサッカー
湘南は先の見えるサッカーをやった。
この試合で、今季2度目のスタメンで起用したステボが、前線で基点となっており、高さで圧倒した強さで先制点を奪った。
ステボ自身の強さもさることながら、それを活かす為に、大きなサイドチェンジをするなど、ボールを大きく動かして、相手のギャップを作り上げた。
確かに、先制しながら逆転負けした事は非常に残念であるが、しかし、物は考えようで、甲府が敗れた事で勝点は広がらなかった。
勝点を詰めることが出来なかったのは残念だったのだが、このサッカーを突き詰めれば、残り数試合で、可能性はあるだろう。
引きすぎてしまって、そこから前へのパワーが足りない部分があって、それを何とか耐えて、前で勝負する事が出来れば、大竹洋や菊池大という所に、ステボが加わり、他にもウェリントンもいる為に、攻撃の破壊力は出せるだろう。
残り5試合、厳しい状況ではあるが、連勝する事が出来るだけのサッカーは見せてくれたと思える。

山口螢
代表から戻ってきた柿谷曜の逆転ゴールで試合に勝利したC大阪。
杉本健の活躍もあり、この試合の2トップは良かった。
最近では代表でのプレーも含めて柿谷曜の1トップが多かったが、杉本健との2トップの方が、お互いが活きており、2点目のゴールはお互いの距離感と信頼関係の成り立った見事なゴールであった。
ただ、それ以上に、個人的にこの試合を注意してみていたのは山口螢のプレーである。
先日のベラルーシ戦での動きも含めて、現状の日本代表における新戦力の中で、特に異彩を放っていると思える山口螢であるが、現状では、長谷部と遠藤のコンビの前に出場機会は限られてしまっている。
この試合では、右のSHに入って、正直言えば全体としては他の選手と比較して際立ったものがあったとは言えない。
しかし、攻守におけるバランス感覚と運動量はやはり素晴らしいものがあり、その上で、代表での活躍で自信をつかんだのか、余裕をもったプレーができているように思える。
クラブと代表は元来別物であり、代表で1トップが主流であって、柿谷曜が招集されて1トップを任せられているが、それを別にして、クラブでは杉本健との2トップが良いように、シンプリシオと扇原貴がいるクラブにおいては、山口螢は必ずしもCHである必要性はない。
能力的には、中央でも良いが、高さの問題で入れ替わっている部分があるとも思えるし、その右サイドからのプレーでは非常にいいものも見せている。
現状で、代表のアタッカー陣を入れ替えるわけはないが、しかし、山口螢という存在は、CHとしてだけでなく、必要に応じてのサイドでのバランスを取る切り札にもなりえる。
攻守両面でのユーティリティ性が、バランスを崩しつつある日本代表を助けるピースになりえるかもしれない。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。