2013年11月16日 [18:11]   天皇杯 | スポーツ | 第93回天皇杯 

第93回天皇杯4回戦 鹿島 vs 広島

天皇杯も4回戦。
今回の天皇杯ではあまりジャイアントキリングが起こっておらず、ある意味順当な大会で、現在J1で3位の広島と4位の鹿島の対決。
J1優勝を狙う両チームの間で、鹿島と広島の勝点差は1、優勝を争う上に、ACL出場権を争う両雄の決戦。

第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会
4回戦 No.79 県立カシマサッカースタジアム/5,710人
鹿島(J1) 1-3 広島(J1)
(鹿島) 伊東幸敏(79分)
(広島) 高萩洋次郎(28分、46+分)、塩谷司(41分)
鹿島のスタメンは、21 曽ヶ端準、24 伊東幸敏、5 青木剛、4 山村和也、6 中田浩二、20 柴崎岳、40 小笠原満男、25 遠藤康、28 土居聖真、13 中村充孝、11 ダヴィの4-2-3-1。
広島のスタメンは、13 増田卓也、33 塩谷司、5 千葉和彦、4 水本裕貴、14 ミキッチ、6 青山敏弘、8 森崎和幸、16 山岸智、9 石原直樹、10 高萩洋次郎、11 佐藤寿人の3-4-2-1。

広島快勝
広島の中盤からのプレッシングで、鹿島はボールを支配できず、広島ペースだが、鹿島も隙をみて攻めるなど、チャンスは作る。
しかし、28分、塩谷司が一気に前線へと通したボールに石原直が上手くトラップでDFと入れ替わってシュート、一旦は曽ヶ端が止めるものの詰めていた高萩洋が無人のゴールに蹴り込み、広島が先制。
更に、ミキッチの突破を山村和が倒して、PAのすぐ外でFKを得ると、何度かやり直した後、高萩洋の蹴ったボールは壁に当り、こぼれた所を拾った森崎和が当り損ねたようなミドルシュートが上手く塩谷司へのパスになって、塩谷司がトラップから素早く反転してのシュートを決め、広島が41分追加点を奪う。
前半終了間際、アディショナルタイムに入った所で、再びミキッチが仕掛けて、クロスにニアサイドで佐藤寿が潰れて裏に抜けたボールを高萩洋が押し込んで、広島が前半で3点リードを奪う。
何とか1点を返したい鹿島だが、しかし、試合の流れは広島ペースで、なかなか攻め切れない鹿島だったが、79分、右サイドを上がった伊東幸が、本山雅とのワンツー、この時に本山雅は一旦のタメを作ってDFを引き付けた事で、フリーになった伊東幸が素晴らしいシュートを決めて、鹿島が1点を返す。
その後もチャンスは鹿島にも訪れるが、どちらもゴールは奪えず、試合終了、1-3で広島が勝利。

広島の試合
立ち上がりから、ほぼ90分間広島ペースの試合だった。
中盤からのプレッシングで、小笠原と柴崎岳に前を向いたパスを出させないと、鹿島の攻撃のスピードが半減、逆に奪ってから特に右サイドのミキッチの仕掛けを中心に、前線が流動的に動いてボールを引き出した広島が完全に試合の主導権を握り、結果として、前半で3得点とリードして試合を有利に進めることが出来た。
どの得点にしても、前線が動いていた事による、チーム全体が前に行くという点で、セカンドボールを拾っていた事、それが、3点とも押し込むことが出来たという点で狙い通りと言う部分でもあるだろう。
鹿島にしては、何とか攻めたい所だとしても、運動量で広島に上回られており、セカンドボールを拾えず、拾っても得意の中盤から縦に出るボールが出せないので、打開していく事が出来なかった。
後半に入ると、広島が若干ペースダウンしていたが、それでも試合自体は広島ペースで、鹿島は何とか1点を返したものの反撃もそれだけと言う感じ。
内容、結果共に広島が鹿島を上回ったゲームだった。

ベテランの存在
鹿島は一時期のベテラン偏重から、若手へとシフトしている。
柴崎岳だったり、今季ならば土居聖という所も含めて、若い選手が活躍をしてきている。
ただ、この試合では、そのメンバーでは、広島のサッカーの前に思い通りのプレーをさせてもらえなかった。
前半は、完全に広島にやられてしまったのだが、後半から、アタッカー陣の部分をベテランに交代、ま、野沢拓をベテランと言うのは少し悪いかもしれないが、経験と言う意味で、ジュニーニョ、野沢拓、そして、本山雅が投入されて、漸く鹿島の前線が躍動するようになった。
悪い流れの中で、何とかその流れを改善する方法と言う意味で、確かに若い選手は伸び代も勢いもあるかもしれないが、時に経験と言うのが何よりも重要な局面がある。
その経験と言う意味で、特に本山雅のプレーなどは、そこまで運動量が多かったようには思えないが、肝心な所に動き、要所要所で必ず顔を出しながら攻撃のテンポを作り出した。
完敗と言うべき試合ではあったが、しかし、その中でみせたベテランの存在感、それが、この後のJ1での戦いで、鹿島の強さを見せてくれる、そんなイメージも見せてくれた。

代役の増田卓也
代表で正GKの西川周がいなくて、増田卓がゴールマウスを守っていた。
今季、何度か増田卓がゴールを守る機会があったが、GKと言うのは、ピッチ上の11人の中で唯一手を使う事が出来る為に、特別な存在として、なかなか交代する事が無く出場機会を得ることが難しいポジションである。
その割に、試合勘と言うのが重要なポジションで、どうしても、2番手以下のGKはなかなか機会を得ることが難しい。
その中で、この試合の増田卓の出来は良かった。
チーム全体が動きも良く、あまり彼が活躍する場面は無かったのだが、それでも、ボールに触る機会があり、その中で、単純に蹴ったり、近い選手に渡すのではなく、西川周を彷彿させるような最終ラインから攻撃的なパスを出す機会が何度かあった。
西川周の良さは、足下の上手さであり、それは現代表でも川島永を上回っていると言えるだろう。
最終ラインからゲームを組み立てるという事も増えてきた現代サッカーにおいて、更に後ろのGKでのゲームメイクの機会も増えてきている。
その中で西川周が一歩上回っているが、この試合に見せた増田卓に関して言えば、西川周の代役として、見事なプレーをみせた。
それだけに、個人的には彼が今の西川周の代役と言うよりも、どこか別のクラブで正GKを目指すのも一つの手ではないかと思える、良い選手だと思える。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。