2013年11月17日 [00:15]   サッカー日本代表 | スポーツ | A代表/2013 

欧州遠征2013 オランダ vs 日本

今年2度目、先月に引き続いての欧州遠征。
今回は、前回の南アWCの準優勝で、日本がGLで対決、日本にとって唯一の黒星をつけた相手であるオランダ。
おそらく、今度のGLでもシードされるであろうオランダであり、オランダとしては、今度こその優勝を狙っているだけに、日本相手にほぼベストメンバーできた。
日本にとっては、今年最後の2戦、出せるだけの膿を出した上で、最高の1年の締めとしたい所だ。

国際親善試合2013
ベルギー クリスタル・アレナ
オランダ 2-2 日本
(NED) ラファエル・ファンデルファールト(12分)、アリエン・ロッベン(38分)
(JPN) 大迫勇也(44分)、本田圭佑(60分)
両チームのスタメンは、こんな感じ。
欧州遠征2013オランダvs日本
日本は、前情報で3-4-3と言われたが、4-2-3-1でおそらくスタート。
ただ、メンバーは大きく代えて、GKは西川周、そして、遠藤と香川を代えて山口螢と清武弘を起用してきた。
また、1トップは柿谷曜ではなく、大迫勇を起用する。
オランダの方も、完全ではないが、来年のWCを戦うであろうメンバーがピッチに揃っている。

前半
日本のキックオフで試合開始。
開始早々、日本が良い位置でFKのチャンスを掴むが、本田圭が蹴ったボールは枠を大きく外す。
更に良い形で入れた日本は、4分には左サイドをスピードで突破した長友佑のクロスにニアサイドで大迫勇が合わせに行くが、ここはカットされる。更に、山口螢のミドルシュート、そして、長友佑からファーサイドの岡崎慎へと通してのシュートと、立て続けに日本が決定機を迎える。
日本のペースが落ち着いて、オランダが押し返してきた所で、中盤から8番ストロートマンが一気に前線に入れたボールに対して、内田篤がヘディングでカットしたが、中に落としたボールが10番ファンデルファールトへとマークに行っていた吉田麻の逆になり、そのボールを奪ったファンデルファールトが飛び出す西川周よりも一瞬早くシュートを決めて、12分、オランダが先制。
徐々に大きくピッチを使うオランダの攻撃の前に日本のマークが間に合わなくなって、押し込まれるようになると、試合の流れはオランダペースになってくる。
オランダは何度もチャンスを作ると、22分には8番ストロートマンからのスルーパスに7番レンスが抜け出すが、一旦は振り切られた内田篤が、何とか後ろから足を出して止める。
オランダにペースを握られてしまって、日本は前に出ることが出来ず、下げさせられてしまって、ボールを奪う事が出来ない。
オランダペースの中で、何とか耐えていた日本だったが、38分、10番ファンデルファールトが左からのパスを胸トラップから素早く逆サイドの右サイドへ通すと、11番ロッベンが中へと切れ込んでマーク3人の間のスペースを抜く強烈なミドルシュートを決めてオランダが2点目を奪う。
日本も終盤、右サイドで奪うと、長谷部からのパスをダイレクトでゴールに蹴り込んだ大迫勇のゴールで、日本は44分1点を返す。
この得点で多少盛り返した日本だったが、同点ゴールは奪えず、前半は2-1のオランダリードで折り返す。

新しいメンバー
これまでのメンバーから、主軸となる川島永、遠藤、香川真という、ある意味、既に来年のWCメンバーとして、更に言えば、十中八九スタメンになるだろう3人を逆に外す事を選んだ日本のスタメン。
これが成功したというか、山口螢が高い位置でのプレッシングで持ち味を出しながら、攻撃にも顔を出せば、清武弘と長友佑のコンビで左サイドから何度となくチャンスを作り出した。
ただ、そこでゴールを奪えなかった事で、その後一気に劣勢に陥って、序盤は機能した前線からのプレスも機能せず、失点を重ねることになった。
それでも、前半終了間際に大迫勇のゴールで何とか悪い流れを払拭して前半を終わる事ができた。

何とか持ち直したとはいえ、前半のサッカーで、日本はオランダ相手に好きにやらせてしまった。
確かに立ち上がり早々は上手くいったが、その後オランダが対応して、大きくボールを動かしだすと、日本はプレッシングをかけていく事が出来ず劣勢に立たされている。
オランダが対応できたように、日本もピッチ上で修正出来たらいいが、そうはいかなかったのが、まだまだ日本とオランダの経験の差という所かもしれない。
まずは、相手は大きくボールを動かしてきているので、それに対応するために、前から行くのであれば、どれだけ早く前で潰せるかにかかっているので、全体を押し上げた勇気を持った戦い方をしないといけない。
とはいえ、相手の前線の力を考えるとリスクが大きすぎるとすれば、守備は一旦、最終ラインで持たれるのは覚悟して、一旦中盤に入れる所、中盤の3人がオランダの攻撃のキーになっているので、ストロートマンとファンデルファールトへとボールが入る所を狙うなどが必要かもしれない。
その為には、中盤の本田圭、山口螢、長谷部のトライアングルで、オランダのトライアングルを分断していかないといけない。
それが出来れば、前半終了間際のゴールのようなシーンだって作れるだろう。
とにかく、オランダの攻撃の肝は、中盤の3人であるだけに、そこをどうやって防ぐかだろう。
序盤はうまく行っていたが、少し山口螢がポジション取りに混乱している部分もあり、その辺は声をかけて修正するべきであろう。

その上で、攻撃は、左サイドが何度か制して有利に進めることが出来たが、そこからの早いクロスで勝負していかないとゴール前では厳しい、大迫勇のゴールのようなカウンターを除けば、サイドで特に左サイドに関しては、ロッベンの攻撃の注意はいるが、守備は日本の攻撃に対して劣る分、そこからのクロスを狙うのも良いが、その場合、岡崎慎と大迫勇だけでなく、もう一枚位飛び込めるような形を作りたい所だ。


後半
日本は、清武弘に代えて香川真、長谷部に代えて遠藤を投入。
オランダも6番ナイジェル・デヨングに代えて15番ウィレムスを投入、そのオランダのキックオフで後半開始。
後半序盤、51分には、本田圭がフワッとしたボールを入れると中に入った香川真が胸でトラップからシュートに行くが、GKに一瞬早く止められる。更に、遠藤、香川、遠藤と繋いでからの縦に入れたボールに本田圭が素早く左足でシュート、これはバーに当たる。
オランダのパスミスもあって、日本が立ち上がりから立て続けにチャンスを作り、岡崎慎や長友佑も惜しいシュートがあると、60分、日本は見事なパス回しで、遠藤から大きく右サイドへと展開すると、内田篤、岡崎慎、本田圭、内田篤と繋いで、縦に入れたボールを大迫勇が流れながら戻したボールを本田圭が見事なシュートで、日本が同点に追いつく。
オランダがテンポが上がらない所で、日本が攻勢を仕掛けると67分には、右サイドからボールを受けた香川真が左サイドに流れながらDFをかわしてシュート、これはGKが何とか触ってゴールならず、更に右CKをショートコーナーで始めると、フワッとゴール前に入れたボールからチャンスを作るもシュートまでは行けず。
69分、劣勢になったオランダは9番シーム・デヨングに代えて21番デパイを投入する。
優勢に試合を進めた、日本は、73分、大迫勇に代えて柿谷曜、長友佑に代えて酒井高を投入する。
少し日本が攻め疲れたのか、出足が鈍ってオランダが攻めてくるようになったが、日本も香川真が持ち上がって、本田圭の斜めの走りでDFを引き付けてフリーになった柿谷曜に絶妙なボールが出るが、このシュートは僅かに枠を外す。
78分、オランダは10番ファンデルファールトに代えて16番デクズマンを投入。
そして、日本も79分、内田篤に代えて酒井宏を投入。
日本のペースの試合で、若いオランダの最終ラインが混乱してのミスが目立ってきていて、日本がそこのボールを狙ってチャンスを作り、85分には、最終ラインでのパスをカットした岡崎慎が倒されて良い位置でFKを得て、本田圭はゴール前に入れると柿谷曜が競り負けてクリアを許す。
その後も日本がオランダゴールに迫っていくが、しかし、アディショナルタイム2分も含めてゴールを奪えず、2-2で試合終了。

強い相手に強い日本
何と言うのか、こういう強い相手をすると日本は本当に強いね。
この辺が日本人の特徴なのかもしれないが、こういう試合が出来るならアジアで苦戦するとか不思議な話ではある。
前半の途中からオランダに押し込まれて失点をしたが、1点を返した事でリズムが生まれたという所でしょうか、前半の後の感想で下がって守る事も必要と書いたが、しかし、日本が選んだのは前に出て行く事だった。
それが、見事にはまって、出足が良く、セカンドボールを奪えるようになると、完全にゲームの試合して何度もゴールに迫った。
とはいえ、あそこで同点に出来た事が大きくて、もし出来なかったら、逆に3点目を奪われるという嫌な展開も可能性としてはありえた。
その意味でも、ゴールと言うのは大きい結果だろう。

後半に関しては、先に書いたように前からの守備をする事で、出足を鋭くして、プレッシングを復活させた事で、完全にオランダの後ろは混乱していた。
経験と言う話を先に書いたが、その経験と言う意味では、オランダの後ろはまだ足りなかったのか、ボールを蹴るだけになって、日本がそのボールを奪えるようになった。
また、遠藤が入った事で、山口螢が遠藤と縦の関係になって、中盤の守備が安定した。前に遠藤がプレスを仕掛けておいて、後ろで山口螢が奪うという形が出来ていた。
結果として、オランダの前線は孤立して、ほとんどプレーをさせることがなく、攻撃が最大の防御と言うのを見せたと言える。

ただ、攻撃に関しては、2点は取れたのは良かった。
特に2点目は、日本らしいというか、日本が目指すというか、見事なパスでの崩しからのゴールで、香川真と遠藤が入った事で、前線で非常にボールが良く動き、香川真がフリーで動いていたので、ここはオランダの守備は誰も対応できていなかった。
更に柿谷曜が入って、前線のスピード感は増したものの、しかし、後一点を決め切れなかった。後少しの所で決めることが出来るかどうかというのは、大切な所になってくる。
とはいえ、流動的な動きとボール回しで、オランダの守備をも崩せるというのを見せた、仕掛けてゴールを取れるという事で、少なくともステップアップしてきているのは間違いないというのを感じさせてくれた。



個人的な個人評
12 西川周作 5.5 持ち味のパスは見せられず、2失点は仕方が無い所だろう。
2 内田篤人 5.0 1失点目のミスがあったが、全体的には悪くも無いが、ファンデルファールトが入ってきたときに対応しきれていなかった。
21 酒井宏樹 5.5 途中出場で仕掛ける意図はみせたが、大きな見せ場を作るにはいたらず。
22 吉田麻也 5.5 1失点目は逆をつかれる形になったが、それ以外は大きなミスは無かった。
15 今野泰幸 5.5 あそこでロッベンに詰めるのは無理か、ただ、それ以外は悪くは無かった。
5 長友佑都 5.5 攻撃面は良く、守備面でもロッベン相手に負けていなかった。
3 酒井高徳 6.0 攻撃の活性化という意図通り仕掛けて行った上に、守備も破綻させなかった。
17 長谷部誠 6.0 ここ最近と比較するとキレのある動きで、アシストシーンの動き出しや判断も良かった。
7 遠藤保仁 6.5 流石に彼が入るとボールが動くようになった上に、いつも以上に縦への意識もあったのは、最近のFW起用の影響か。
16 山口螢 6.0 前半途中にミスから少し混乱していたが、後半は見事なプレーで、十分日本のスタメンに名を連ねる力を見せた。
9 岡崎慎司 6.0 また、足下が下手に戻った? ただ、裏に抜けるプレーなどらしいプレーは見事。
4 本田圭佑 5.5 少し厳しい評価だが、得点を決めたりもしたが、少し守備を狂わせた要因になっていた。
8 清武弘嗣 5.0 序盤は長友佑と良い関係で攻める事が出来たが、押し込まれて下がってからは持ち味を出せず。
10 香川真司 7.0 決められなかったのは惜しいが、本日のMOM。オランダの守備陣は香川真に対応できていなかった。
18 大迫勇也 6.5 得点も見事だが、それ以外でも前線で基点となる動きが出来て、日本の攻撃のリズムを作った。
11 柿谷曜一朗 6.0 決められなかったが、良い動きは見せていた。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。