2013年11月20日 [10:53]   サッカー日本代表 | スポーツ | A代表/2013 

欧州遠征2013 ベルギー vs 日本

今年2度目の欧州遠征にして、今年最後の代表戦。
先日のオランダ戦で、一つ自分たちのサッカーが出来れば、相手がどこでもそれなりに戦えるというのを見せた。
今年最後の相手は、そのオランダよりもFIFAランクが上で、成長著しいベルギー。
来年のWCに向けて、どこまでいけるか。

国際親善試合2013
ベルギー ボードワン国王スタジアム
ベルギー 2-3 日本
(BEL) ケビン・ミララス(15分)、トビー・アンデルベイレルト(79分)
(JPN) 柿谷曜一朗(37分)、本田圭佑(53分)、岡崎慎司(63分)
両チームのスタメンはこんな感じ。
欧州遠征2013ベルギーvs日本
日本は、オランダ戦でメンバーを少し変えたが、この試合で更に変更、GKは川島永に戻し、最終ラインは相手の高さに対抗してか、吉田麻のみを残し入れ替え。遠藤はこの試合もベンチスタートで、香川真と柿谷曜がスタメン復帰で、岡崎慎と大迫勇が外れた。

前半
ベルギーのキックオフで試合開始。
立ち上がりいきなりベルギーが仕掛けてきて、危ないシーンが生まれるが日本の最終ラインが跳ね返すと、日本もパスを繋いで縦に早くチャンスを作れる。
どちらかというとベルギーペースの中で、日本はどこかミスが目立っていて、20番ルカクが左サイドの裏へと抜け出した所で、川島永が飛び出していくが、かわされてしまって、吉田麻がカットに行くも間に合わず、中で11番ミララスが酒井高の前に入って無人のゴールに蹴り込まれて15分、ベルギーが先制。
日本も24分には、右サイドでのFKからゴール前で香川真が飛び込むが、少し届かず。
何度かサイドからを中心に日本はベルギーゴールに迫っていくが、高さのあるベルギーのゴール前で跳ね返されて、セカンドボールはベルギーに拾われており、日本は攻め切れない展開であり、逆にカウンターを仕掛けてくるベルギーに、何とか対応するが内容的にはベルギーペース。
31分には、ゴール正面の良い位置でFKを得た日本は本田圭のシュートも惜しくもGKに阻まれる。
劣勢の日本だったが、37分、右サイドへと展開すると酒井宏のピンポイントのクロスにファーサイドに上手く入った柿谷曜へのピンポイントで通ってヘディングシュートを決めて、日本が同点に追いつく。
同点に追いついたことで、日本の攻撃陣のリズムが良くなって、終了間際には長谷部の強烈なミドルシュートもあったが、これはGKが防がれてしまい、試合は1-1で折り返す。

追いついて折り返す
劣勢な試合で、日本は何とか耐えた前半という所だろう。
とにかく、先制を許したことが大きく、その後は、全体としてゴール前を固めてセカンドボールを拾ってから一気に前線へと押し上げてくるカウンターを前に、日本は何とか跳ね返すという守備になった。
相手が高さがあるという事もあって、最終ラインで高さを準備していたが、どちらかと言うと20番ルカクはスピードを活かして、裏を取ろうとするというプレーが多かった。
それでも、確かにサイドを攻められてのクロスでの相手の高さ、何よりも、セットプレーからの相手の高さは注意が必要。
その上で、日本にとって問題はミスが多かった事だろう。
失点シーンは、明確に連携ミスでの川島永の飛び出しだったし、それ以外にも、吉田麻が前に出ておいて、フォローが無くかわされて危ないシーンだったりと、最終ラインを含めて守備面ではバタバタしている。
メンバーが代わっているが、守備でのミスは即致命傷になりえるだけに、ここは修正していかないといけないだろう。

攻撃では、セカンドボールを拾う事が出来ず、簡単に跳ね返されてしまっていたが、序盤から右SBの酒井宏が積極的に攻め上がって、上手く清武弘の外を回っているなど、連携できている分、右サイドからの崩しが機能しており、得点シーンは、まさにその右サイドからの攻撃で同点ゴールを奪う事が出来た。
日本にとっては、何とか同点に追いつくことで、リズムを取り戻して、ゴール前で思い切った動きが出来てきていた。
ベルギーはゴール前に人数をかけて守ってくるだけに、そこを崩すのはなかなか難しいが、早い攻めや、サイドチェンジを活かすなど、パターンを見せれば、まだ得点の可能性はあるだろう。
流動的な動きで、どうやって相手の守備にギャップを作るのかと言うのが、この後、このレベルの相手が守備を固めた時の対応として重要になりそうだ。


後半
日本は、山口螢に代えて遠藤、清武弘に代えて岡崎慎を投入。
ベルギーは、10番アザールに代えて8番フェライニを投入、日本のキックオフで後半開始。
後半は立ち上がりから日本がペースを掴んで、攻めていくと、ボールを繋いで左サイドへと展開、遠藤が前に出てボールを受けると素早く中に入れて、本田圭がフリーで受けて、DFが詰めるよりも一瞬早く右足シュートを決めて、53分、日本が逆転。
日本が優勢の中で、62分、ベルギーは14番メルテンスに代えて7番デブライネを投入してくる。
その交代の隙をつくように、右サイドで基点を作ると、酒井宏から長谷部に繋いで、長谷部がドリブルで仕掛けてDFを引き付けた所で、柿谷曜へとパス、これをダイレクトでDFの頭の上を越えて後ろに落とすパスに、岡崎慎が反応してシュート、日本が、63分、3点目を奪う。
ここで、日本は柿谷曜に代えて、大迫勇を投入する。
2点リードした日本に対して、ベルギーが仕掛けてきていて、日本は少し押し込まれる展開の中で、日本は川島永を中心に、高さを前面に出してきたベルギーの攻めに対応する。
72分、ベルギーは、19番デンベレに代えて16番ドフールを投入する。
更にベルギーは、75分、20番ルカクに代えて25番フォッセンを投入する。
78分には、右サイドの裏を25番フォッセンに取られて危ないシーンになるが、吉田麻が何とかブロック、ここで、ベルギーは、3番ファンブイテンに代えて13番ムニエを投入してからの、右CKで、完全にゴール前でフリーにしてしまった2番アンデルベイレルトにヘディングシュートを決められてしまい、日本は79分、1点差に詰められる。
日本は、82分、香川真に代えて細貝萌を投入、遠藤を一つ前に上げて、細貝萌を中盤の底に入れる。
更に、日本は86分、酒井高に代えて、今野泰を投入、そのまま左SBに入る。
日本は、試合を締めにいく形で、ボールをキープして時間を経過させていく。
89分には、左サイドをスピードで突破されてからのクロスに7番デブライネのシュートと言う危ないシーンがあるが、川島永の正面。
ベルギーが同点を狙って攻めてくる中で日本が耐える展開になるが、アディショナルタイム4分も経過させて、日本がベルギー相手に見事な勝利。

スピード・高さに対する対応
まずは、見事な勝利と言うべきだろう。
おそらく足の調子が良くない遠藤を多少の温存も考えて、その上で、これまであまり手を加えることが出来なかった、CHのポジションについて、今後、遠藤か長谷部に何かが起こった場合、負傷だったり、出場停止だったりがあった場合において、組み合わせを試すという所でしょう。
その意味で、山口螢が一気に3番手に名乗りを上げたという事になるのでしょうが、この2試合で、その3人の出来は良かった。
また、これまでであれば、3-4-3へと変化させるなど、システム変更で流れを変えることを意図していたのを、この2試合は選手交代でサッカーを変化させるという手を打って、それが見事にはまった。
終盤に今野泰を起用しながらも、フォーメーションの変更を行わなかった事からも、可能であれば詰めたい所でしょうけれども、時間的な制約も踏まえて、一旦は4-2-3-1で、選手起用で対応する方向にザッケローニ監督は考えているという事だろうか。
その結果、オランダ戦では途中交代の香川真と遠藤が非常に良かった上に、この試合でも遠藤と岡崎慎が良かった。
2試合とも遠藤は得点の起点になっていましたし、岡崎慎は前線を活性化させた。

そして、この2試合で何より大きかったのは、前半終了間際にそれぞれ1トップが結果を出した事、それが後半の反撃に繋がっており、ここ最近の代表に無くなっていた反発力が戻った事は喜ばしい限りである。
昨年末から、どうにも押し込まれると落ち着かなくなった代表が、この2試合では、劣勢の前半をよく耐えて、後半の反撃に繋げた事は、今後の戦いにおいても大きなプラスアルファとなり、自信にもなるだろう。
その上で、柿谷曜と大迫勇が共にゴールを奪った事は、今後の1トップ争いに向けて、今回招集されなかったメンバーも含めて、そして、現在の批判に対しても見事に結果として自分たちの価値を証明したようにも思えます。

但し、手放しで褒められるだけではない。
この試合に関して、前半の失点だけでなく、他にも多くのミスが目立った。
ベルギーが高さのあるチームという事で、最終ラインに高さを揃えたと思えるのだが、その結果連携不足でミスが目立ち、失点シーンに至っては、明らかに連携ミスの上、お互いにフォローをし合うことすら出来ていない。
吉田麻が突破されそうになった為に、川島永が飛び出すのであれば、吉田麻は、その後を考えた動きもしないといけないが、川島永が出てきたことで、一瞬足が止まった。結果、再度追いかけた所で、間に合わず、また、酒井高のポジション取りは若干悪かったとはいえ、あそこで、裏から入ってくる選手の事を他の選手が声を出して教えないといけないのではないか? ま、それ以上に本人も一旦、周りを確認するぐらいは出来た筈である。
他にも多数のチャレンジ&カバーの部分でミスが目立った。
確かに、高さでくると思われた相手が、20番のルカクのスピードを狙ってくるとは思わなかったのかもしれない。
簡単に裏を取られるシーンが何度もあった。
最近は吉田麻のおかげもあってか、単純な高さ勝負で負けなくなってきましたが、スピードに対して負ける部分があり、その辺の対応は今後考える必要はあるだろう。
その上で、高さ対策をしておきながらも、セットプレーで高さでやられた事、何より、終盤ベルギーが単純に高さを押し出してきたところで、受けに回ってしまったのは、やはり、守備の面で課題となるだろう。



個人的な個人評
1 川島永嗣 5.0 評価に困る。失点シーンは明らかにミスであるが、3点位は止める好セーブも見せた。
21 酒井宏樹 5.5 攻守、特に攻撃面での良さを見事に発揮したが、裏を取られるシーンも何度かあった。
6 森重真人 4.5 後半は立て直したが、完全に守備陣の中で浮いていた。
22 吉田麻也 5.0 良くやっていたが、抜かれた瞬間にプレーを止める癖は治すべきだ。
3 酒井高徳 5.5 後半は良くなったが、前半は攻守共に精彩を欠いた。失点は明らかな判断ミス。
15 今野泰幸 -- 評価できず
17 長谷部誠 5.5 悪くはないが、前半は思った程機能せず、後半は持ち直して、後ろから前線を支えた。
16 山口螢 5.5 悪くは無かったが、飛ばされるなど、なかなかセカンドボールを拾ったりは出来ず。
7 遠藤保仁 6.5 攻守両面で存在感。縦への意識が強い遠藤は相手の弱点をついていた。
8 清武弘嗣 6.0 右サイドで基点となって、酒井宏の攻撃参加を上手く促していた。
9 岡崎慎司 6.5 裏を狙ったり、キープしたりと前線を活性化させた。
4 本田圭佑 7.0 ここ最近では最も良い働きで存在感を見せた。
10 香川真司 6.0 警戒されていた分、マークを外しきる事が出来なかったが、動きの良さは維持していた。
13 細貝萌 5.5 守備固めとはいえ、少し守備に引っ張られ過ぎた。
11 柿谷曜一朗 7.5 消えているような時間があったが、貴重な同点ゴール、更に3点目のアシストなど今までの鬱憤を晴らすかのような活躍で本日のMOM。
18 大迫勇也 5.5 途中出場もゴールを狙う意欲は見せていた。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。