2013年12月21日 [21:16]   高校サッカー | スポーツ | 高円宮杯 

高円宮杯U-18 流経大柏 vs 神戸U-18

レギュレーションが変わっての2年目になる高円宮杯。
西と東のプレミアリーグ優勝チームが対決するチャンピオンシップ。
東の王者は、IHでは決勝で同じ千葉の市船に敗れたものの、今年のユース世代最強との呼び声も高い流経大柏。
西の王者は、クラブユースではGL敗退をしてしまったが、プレミアリーグを勝ち抜いた神戸U-18。
高校最強(仮)とクラブユースの雄の対決と言う、ある意味高円宮杯に相応しい一戦。

高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 チャンピオンシップ
埼玉スタジアム2002/15,417人
流通経済大学附属柏高校(EAST) 1(5PK4)1 ヴィッセル神戸U-18(WEST)
(流経大柏) 石田和希(38分)
(神戸U-18) 加古晴也(93+分)
流経大柏のスタメンは、1 小室琢哉、15 時田和輝、5 三嶋廉士、42 田中隆太、4 今津佑太、2 石田和希、10 小泉慶、16 青木亮太、8 秋山陽介、9 森永卓、11 立花歩夢の4-2-2-2。
神戸U-18のスタメンは、1 吉丸絢梓、4 山口真司、36 東隼也、18 加古晴也、34 藤谷壮、16 堂園和馬、8 中井英人、10 表原玄太、19 南島彰人、9 藤本裕豪、14 米澤令衣の4-1-2-3。

最後の最後に追いつく
立ち上がりからいきなり流経大柏が仕掛ける。1分には右CKから惜しくもポスト直撃のヘディングシュートもあるが、神戸も3分には、流経大柏の右CKをクリアしてからの一気のカウンターで決定機を作るがオフサイドと、両チームとも積極的に仕掛けて行く。
試合は、中盤でのプレスが決まって、そこからの攻めで流経大柏が優勢に進めているが、神戸も鋭いカウンターを見える事で、どちらも得点を狙う勢いのある展開で、どちらがいつゴールを奪ってもおかしくない。
少しペースダウンして中盤での潰し合いとなった所で、38分、中盤から前線に時田和がボールを放り込むと、DFが目測を誤った隙をついて石田和が絶妙なトラップでDF二人をかわしてシュートを決め、流経大柏が先制。
更に39分には、右CKからのボールを強引に体ごと押し込もうとするも、GKが触ってゴールを許さず。
後半立ち上がりは、神戸もボール回しを早くして、流経大柏のプレスをかわしていたのだが、なかなかその中でゴールを奪えないと、徐々に焦りからか単調な攻撃になってきて、流経大柏の守りを崩すことが出来ない。
ただ、序盤からハイペースの流経大柏も足が攣る選手が増えて、終盤には神戸も押し返しだしていく。
完全に逃げ切りに入った流経大柏だったが、アディショナルタイム、中井英がゴール前に放り込んだボールを表原玄がヘディングで前に落とすと、加古晴がDFに体を預けながら胸でトラップからシュート、これが決まり神戸が同点に追いつく。
試合は、延長へと続く。

決着はつかず
流石に疲れの出ている流経大柏はプレスが掛からず、その分神戸がボールを回せるようになる。ただ、チャンスは流経大柏が作っており、どちらが優勢とも言い難い展開になる。
延長の後半に入っても展開は変わらず、流経大柏は前に出れず、神戸がボールを持つが、下がった流経大柏の守備を崩せず、流経大柏はカウンターから仕掛けて行く事でチャンスを作るが、流経大柏はパスのミスも目立つようになり、試合は徐々に神戸ペースになっていく。
ただ、結局延長ではゴールは生まれず、110分で勝負はつかずに、決着はPK戦に委ねられる。

PK戦
加古晴也(神戸) × 正面やや右を狙うがコースが甘くGKが止める 
三嶋廉士(流経大柏) ○ GKの逆の右に決める 
山口真司(神戸) ○ 左隅に鋭いシュートを決める
石田和希(流経大柏) ○ GKの指先に触るが右隅に決める
米澤令衣(神戸) ○ GKの逆をついてど真ん中に決める
青木亮太(流経大柏) ○ 右上隅ギリギリ、バーに当たって決まる
堂園和馬(神戸) ○ GKの動きをみて、逆の左下隅に決める
中田昌吾(流経大柏) ○ 長い助走から強烈なキックで右隅ポストに当って決まる
中井英人(神戸) ○ 思い切って右に決める
石川将人(流経大柏) ○ 右を狙ったボールはGKが触るも、そのまま決まる

最後までもつれた試合
非常に面白い、ユース世代日本一を決めるに相応しい素晴らしい試合だった。
序盤からお互いに積極的に仕掛けて、点を狙いながらも、守備の集中もありゴールを奪わせず。
その中で、流経大柏の方が中盤からのプレッシングと、そこからの攻撃へと転じるスピードで神戸を圧倒していく。
ただ、神戸も早く鋭いカウンターでチャンスを作るなど、どちらが得点を決めてもおかしくない展開。
そして、優勢であった流経大柏が先制点を奪うと、その後は、流経大柏ペース。
途中で神戸も何とかしようとする展開も見せたが、焦りもあったのか、徐々に単調な攻めになって流経大柏の守備を崩せず、ただ、流経大柏もこの試合は90分もたず、80分を過ぎたあたりから足を攣りだす選手も出てくる。
それでも90分間は流経大柏のペースであったが、最後の最後で流経大柏が逃げに入った所で、何が何でも最後の最後まで得点を狙いに行った神戸がゴールを奪った。
既に足の無くなった流経大柏は延長では試合の主導権を神戸に奪われながらも、最終ラインの必死の守りと、カウンターでチャンスを作る延長でも、どちらかが点を取ってゲームを決めてもおかしくなかった。
しかし、優勢に立った神戸もゴールを奪えず、勝敗はPK戦へ。
そのPK戦でも1点差であり、まさに、どちらが勝ってもおかしくないゲームは、記録上は引き分け扱いになるPK戦と言う決着のつけ方になったのは、ある意味、内容的にも必然だったのかもしれない。
それだけに、面白い試合だった。

決着をつけて欲しかった
言っても詮無きことながら、できれば、PK戦ではなく決着をつけて欲しかった。
何だったら、もう一試合行うとかあれば面白い試合がまたみれたかもしれない。
ユース世代において、高校生とクラブユースの対決、そして、そこに至るまでが、9ヶ月に及ぶリーグ戦の結果であり、まさに名実共にNo.1を決める大会である。
その高円宮杯において、確かにレギュレーション上では仕方が無いし、それを言い出したら、日本一を決める天皇杯だって同様であるし、それを言い出したらサッカーの最高峰であるWCであっても、PK戦で決着をつける。
しかし、折角、ここまでの長い戦いを制してきた両チームに対して、最後が運の要素もはらむPK戦と言うのは、幾分不完全燃焼になってしまうのではないだろうかと言う懸念がある。
WCでも常にPK戦での決着に議論と言うのも起こるものの、やっぱりPK戦と言うのは決着をつけるのに妥当、ジャンケンや籤引きよりかは、よりサッカー的だとも言えるだろう。
だが、こういう試合を観てしまうと、やっぱり決着がつくまで勝負をして欲しいと思ってしまうのは贅沢なのかもしれませんね。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。