2013年12月24日 [21:40]   映画の感想 | 映画 | 実写映画感想 

永遠の0を観てきました

以前から観たいと思っていた「永遠の0」が封切りになって漸く観る事が出来ました。
元々、原作も読んでいたのですが、映像化自体は、非常に良かった。

いつも通り、この後はネタバレがありますので、ご注意を。
非常に面白かった。
原作が良かったというのもあるだろうが、これは本当に一見の価値がある映画だと思いますね。
原作が、バラエティなどで、東野幸治も涙したとかネタになったりするが、実際に良い話で、小説として最も売れているというのは良く分かる。

例えば、日本人の作家の中で、今年もノーベル文学賞を取るかと話題になった村上春樹氏がいるが、個人的に、彼の作品は気に喰わなくて、面白くない。
何と言うか、文章自体が上から目線なんですよね。この辺は、夏目漱石なんかもそうで、彼ら自身は頭が良いのでしょうし、言いたい事があるのだろうが、それが上から自分の考えを押し付ける感があるんですよね。
その点で言えば、百田氏の作品は、本人が元々バラエティ番組の構成作家などをしていた事もあって、本というのが娯楽であるという点を理解している。
だからこそ、自分の言いたい事を書いているのだが、そこに娯楽としての部分を、読者側の事を考えている。
その辺が、彼の作品が読み易く、そして面白いという点だろう。

さて、そして、映画であるが、先に書いておくと、原作を読んだ時も含めて、結局、何故宮部久蔵は最後特攻をしたのかは分からない。
いや、漠然と何となくは分からなくはないのですが、しかし、明確に言葉にするというのか、自分の中でモノにならない。
一つには、戦争を経験していないから、その場の雰囲気を知らないというのがあるのかもしれない。
ただ、今は亡き祖父から、生前戦争の話を聞いたことは何度もある。
祖父は、二人とも海軍ではなく、陸軍にいた為に、こういう特攻とは無縁だった。
とはいえ、聞いた話は、私と言う個人の中に明確に残っている。

因みに、この原作に対して、また、今回の映画にしても、そういえば宮崎駿監督の「風立ちぬ」もそうでしたが、これらをさして戦争賛美だという人がいる。
以前から、個人の感想は人それぞれだと思っている。感想自体に正解も不正解もなく、その人のそれまでの経験だったりというのがあって、だからこそ、同じものをみても全く異なった感想になる。
なので、この映画をみて戦争賛美だと思う人がいるのは仕方が無いだろう。但し、原作を読んだ時に感じた事は、百田氏は本当に戦争が嫌いなんだなと言う事だった。
そして、この映画を観れば、戦争はすべきではないと、それは祖父に聞かされた戦争の話の中でも同様で、別に明確に何か戦争すべきじゃないという事を語っている訳ではないが、その戦争の中での事実によって、戦争はすべきじゃないと感じることが出来る。
そういう感性を育てる事こそが大切だと思えるし、そういう意味では、この映画などを観て戦争賛美だと感じる人は、可哀相だなと思えますね。
およそ偏った思想の中で生きてきて、戦争=悪であるという視点でしか物事が見えなくなっているんでしょうね。
だから、戦争の事を描く、その中で必死に生きていた人の事を書くと、それは戦争賛美にしか見えないのかもしれません。
一度だけ、靖国神社にまいった事はありますが、あれをみて戦争賛美だとは思えず、先に書いたように、あの場に行けば、戦争は二度と起こすべきじゃないと思えた。

祖父は既にこの世になく、そして、戦後約70年が経ち、当時を知る人たちはほとんどがこの世を去っていく。
戦争を知る人たちから直接戦争を聞くことが出来なくなっていく中で、こういう作品が非常に大切になってくるのではないだろうか。
記録として戦争と言うものを知る事は出来る、ただ、記憶として、そして、経験としての戦争をしっかりと記録として残せるようにしておくこと、どれだけ、そういう事が出来るのかは分からないが、こういう小説であったり、映画だったりというのも、果たすべき役割は大きいだろう。
そういう意味でも、間違いなく観るべき価値のある作品だと思いますね。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。