2013年12月29日 [21:13]   天皇杯 | スポーツ | 第93回天皇杯 

第93回天皇杯準決勝 横浜M vs 鳥栖

天皇杯も準決勝。
お互いに準々決勝は延長での決着と言う激戦を抜けてきた両チーム。
J1で最下位の大分を倒してきた2位の横浜Mに対するのは、3位川崎Fをやぶった12位鳥栖。
調子と言う意味では鳥栖の方が上だが、さて、決勝に駒を進めるのは。

第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会
準決勝 No.85 日産スタジアム/22,630人
横浜M(J1) 2-0 鳥栖(J1)
(横浜M) 兵藤慎剛(86分)、中村俊輔(94+分)
横浜Mのスタメンは、1 榎本哲也、24 奈良輪雄太、4 栗原勇蔵、22 中澤佑二、5 ドゥトラ、8 中町公祐、27 富澤清太郎、7 兵藤慎剛、25 中村俊輔、11 齋藤学、19 藤田祥史の4-2-3-1。
鳥栖のスタメンは、33 林彰洋、15 丹羽竜平、36 菊地直哉、5 坂井達弥、3 磯崎敬太、28 高橋義希、14 藤田直之、25 早坂良太、22 池田圭、10 金民友、11 豊田陽平の4-2-3-1。

横浜Mが決勝進出
立ち上がりから鳥栖が良いプレッシャーをかけていて、横浜Mは低い位置でボールは回るが、縦にボールが入らず、特に藤田祥は完全に孤立する、ただ、鳥栖もボールを奪ってからのカウンターを狙うが、横浜Mの最終ラインを突破する事は出来ず。
時間の経過とともに横浜Mの球離れが良くなってくると、鳥栖のプレスが効かなくなってきて、少しずつ横浜Mがペースを掴み出す。
後半に入ると、どちらにも得点チャンスが生まれるが、ゴール前での両守備陣の集中力が高く、なかなかシュートまでもっていけない。
このまま延長にいくかと思われた86分、中盤でのボールカットから中村俊から藤田祥、そして左サイドの齋藤学にダイレクトで繋ぐと、齋藤学は中に切れ込みながら中町公とワンツー、そして、素早く逆サイドへと出すと、奈良輪がシュート気味に中に入れたボールを藤田祥が落として、兵藤慎がゴールに蹴り込み、横浜Mが先制。
横浜Mは1点を守り切る為に、交代枠を使い、時間をかけながら、全体的が引いた事で、鳥栖も前に出て行く事が出来て、横浜M陣内での攻防になる。
アディショナルタイム、そこまで守っていた横浜Mが、鳥栖の林のキックを富澤清がヘディングで跳ね返し、これを拾った中村俊が、ドリブルで仕掛けて、相手DFが4人程いる中で、フェイントでコースを作って左足シュートで2点目。
これで試合終了、横浜Mが勝利。

守備の良かった両チーム
お互いに非常に良い守備をしていた。
鳥栖が前線からプレッシングを仕掛けて、横浜Mがボールを持つことが出来なければ、鳥栖の攻撃の要である豊田陽は、完全に栗原勇、ファビオが封じて、両チームとも攻めきる事が出来なかった。
ただ、もし差を上げるとしたら、やはり経験値なのか、横浜Mは、自分たちで動きの質を変えて、相手のプレッシングをかわし、ボール離れを早くする事でプレスが掛かる前に動いていた。
それに対して、鳥栖は、良い試合をしてはいるものの、ボールを奪ってから豊田陽がマークされている事で攻め手を自分たちで見出せなかった。
それでも、監督の指示によって何とか形を作って、互角の展開にはしていたものの、自分たちで色々と出来るというのが横浜Mの強みとして鳥栖を上回ったという事だろう。
お互いに守備が良かっただけに、そこを打開する方法を自分たちで考える事が出来るかどうか、それがプレーの質に繋がったとも言えるだろう。

豊田陽平の活かし方
鳥栖としては、豊田陽を何とかして活かしたかった。
前半は栗原勇に、後半は、ファビオにほぼマンマーク気味に封じられてしまって、どうにもボールが入らなかった。
ただ、単純な高さで簡単に負けていたわけでも無い。
競り合いでは互角でやり合えていたのですが、しかし、問題は競った後のボールをフォローする選手がいなかった。
攻め急いでいるのは、HTでの監督のコメントにもあったが、急いで前に運ぶ結果、ミスがあって、逆にボールを失ったり、豊田陽にボールが入らなかった。
一旦、組み立てて、落ち着いた攻めで、前に人数をかける事が出来れば、豊田陽が競ってこぼれ球を狙う事も出来たかもしれないが、確かにカウンターのような早い攻めも相手の守備が整う前の攻めと言うのも点を取る形として多い。
但し、相手がしっかりと守備を固めている所で、早い攻めは、ただ人数が足りないだけの単発の攻撃になってしまう。
豊田陽が2回に1回競り負けなかったとしたら、その1回をどうやって拾うのかと言うのが、鳥栖の攻め方の肝になったと言えるだけに、もう少し活かすことが出来たらと思える。

中村俊輔と藤田祥史
マルキーニョスの退団にともなって、藤田祥が1トップをつとめているが、この試合の終盤のYCで決勝出場停止になってしまった。
ただ、正直、90分間を通じて、藤田祥と中村俊の差が顕著に出た。
横浜Mはベテランが牽引して、今季を戦い抜いてきて、その中心に中村俊がいたわけですが、この試合の中村俊のプレーと藤田祥の差は、正直横浜Mの中でスタメンとの差になる。
この試合、序盤から鳥栖のプレッシングに苦戦した横浜Mは、中村俊は下がってボールを受けるなど、何とかボールを回す為に、ボールを引き出して、散らして行ったが、それに対して藤田祥は前に残って孤立している場面が多かった。
得点シーンの落ち着きはあったものの、ベテランとして、もう少し全体を見たプレーを期待したい所だった。
何よりも、終了間際の無駄なYC、オフサイドになった瞬間に、分かっていながらシュートした事で、遅延行為となった。
はっきりと無駄なYCだと言えるし、その結果、決勝に出れないのだから、チームに大きな迷惑をかける事になる。
しかも、その後中村俊が、カウンターから落ち着いてダメ押しの追加点を奪った事もあって、選手としての差を見せつける形になったかもしれない。
今季、マルキーニョスが居た為に出場機会が少なかったが、しかし、こういう試合で結果を残すだけでなく、ベテランとしてのプレーを見せられるかどうか、来季以降を見据えると、藤田祥の選手としての甘さが出た試合にもなってしまった。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。