2013年12月31日 [17:12]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第92回高校選手権 

第92回選手権1回戦 履正社 vs 秋田商

高校生のサッカー最大の大会である冬の選手権。
今年が今の国立競技場での最後の大会になるために、最後の国立を目指して高校生が対決。
大阪大会で惜しい所まで行くが突破する事が出来ず、今大会初出場の大阪府代表履正社。
対するは古豪、3年ぶり40回目の出場となる秋田県代表秋田商業。
しかし、今回の秋田商の選手は初の選手権で、そこは履正社の選手と同じ。

第92回全国高校サッカー選手権大会
1回戦 【M6】 等々力陸上競技場/2,600人
履正社(大阪) 2-0 秋田商業(秋田)
(履正社) 瀧本高志(44分)、菅原大空(80分)
大阪府代表履正社のスタメンは、12 安川魁、6 松岡拓郁、3 長尾悠平、5 安田拡斗、2 小川明、8 多田将希、10 石川玲、20 牧野寛太、16 林大地、11 瀧本高志、7 宮原直也の4-1-2-3。
秋田県代表秋田商のスタメンは、1 鎌田裕二、3 熊谷雄太、5 伊藤和樹、4 石川巧、2 佐々木嵩、8 山本隼、10 岩澤勇也、11 荒木竜也、9 青山和樹、20 小玉裕翔、17 安田海斗の4-2-3-1。

履正社の快勝
立ち上がりからゲームを支配したのは履正社で、テンポの良いボール回しで秋田商の守備に的を絞らせず、また、出足が良いために5分のボールを履正社が拾っていく。
優勢に試合を進める履正社が何度となくチャンスを作り22分には、良い位置からのFKを得るも、松岡拓の素晴らしいキックは、GK鎌田裕の好セーブに阻まれ、波状攻撃のように何度もシュートを放つなど、ゲームは圧倒していながらも、後一歩ゴールを奪う事が出来ず、逆に秋田商はギリギリの戦いながらもGK鎌田裕を中心に何とか耐え抜く。
後半開始早々、44分、それまで耐えていた秋田商だったが、宮原直のスルーパスに林がDFがつめるよりも早く早いクロスを入れると、中央に飛び込んだ瀧本高が左足を伸ばして押し込み履正社が先制。
先制した後も攻撃の手を緩めない履正社に対して、なかなか秋田商は攻撃に転じる事が出来ないが、しかし、守備は、GK鎌田裕の好セーブもあって、何とか追加点を許さず。
終盤になると、漸く秋田商にもチャンスが出来て80分には、荒木竜の惜しいミドルシュートもあったが、逆に履正社が、途中交代の岡田裕が左サイドの突破からクロス、これをトラップで菅原大が相手DFをかわすと落ち着いてゴールに蹴り込み、履正社が決定的な2点目を奪う。
その後、4分と言う長いアディショナルタイムとなったものの、履正社が主導を握ったまま試合終了、履正社が初戦突破。

試合を支配した履正社
秋田商は、運動量で勝負してこようとしたのかもしれないが、現在のサッカーにおいて、単純に運動量でどうこうなるものではないのかもしれない。
履正社と秋田商、どちらが動けていたかと言うと、正直、履正社の方が良い動きをしていた。
それは、質と言う面でも履正社の方が上で、ボールに対しての反応の早さが履正社が秋田商を上回っていた為に、セカンドボールを拾っていたのは履正社になった。
また、単純に個人技の部分で履正社が上回っていたともいえ、1対1の部分でボールを履正社はキープできていた。
ただ、それで完全にゲームを支配して、多くのシュートを放った履正社ではあったものの、秋田商のGK鎌田裕の好セーブに阻まれてゴールをなかなか奪えなかったものの、それを通した履正社が結局勝利をもぎ取った。
秋田商としては、何とか打開策を見出さないといけない所だったが、結局、終盤になるまで、ほとんどサッカーをさせてもらえなかった事で、勝つことは出来なかった。

打開策を見出せず
先に書いたように秋田商は履正社のサッカーの前になすすべも無かった。
ただ、それでも前半は鎌田裕の活躍もあって、0点で折り返すことが出来たのだから、後半は、何とか打開策を見出してくるかと思ったのだが、特に大した変化はなく、履正社のサッカーに飲み込まれたまま、早々に失点をしてしまった。
今大会の出場で40回目と言う最多出場校ではあるのだが、選手に関しては、初の選手権の舞台になる。
その中で、出来る事ならベンチが何とか打開策を見出してやるべきだったのかもしれないが、監督自身も今回が初、監督就任1年目と言う事もあって、この辺の経験が不足していたという事かもしれない。
しかし、この敗戦を単純な負けとせず、各選手が何かを感じる事が出来るか、そして、監督自身が次につなげる事、采配と言うものの難しさを経験した事を、どう活かしていくのか。
監督は、選手にとって指導者として、その辺を伝えるとともに、自分自身の成長をしていく事が求められる。

圧勝の不安
この試合、正直、ほとんど危なげなく勝つことが出来た履正社にとって、かえって課題を残すことになったかもしれない。
一つは、あれだけ優勢に試合を進めていたのだが、結局2点に止まった所。
優勢に試合を進めていた為に、ゴールを奪えなくても、またチャンスを作る事が出来ていた、また、得点できない要因の一つが相手GK鎌田裕の好セーブによってという所で、自分たちのサッカーには問題が無いように思えた。
ただ、試合中にシュートを意識する事は大切だが、打ってもゴールが奪えなかった為に、少し単調な攻めになっていた部分もあって、もう一つ周りを見る余裕があればと思えるシーンが何度もあった。
後半に関しては、その辺の落ち着きが戻った事で、得点を重ねたのだが、優勢に試合を進めながら得点を奪えない所での落ち着いて立て直す事が出来るか、高校生には以前なら酷な要求かとも思ったが、低年齢化が進むサッカー界において、17、18歳の彼らはプロと同等の試合での判断力を求めていきたい。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。