2014年01月02日 [16:00]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第92回高校選手権 

第92回選手権2回戦 藤枝東 vs 京都橘

高校サッカー2回戦。
昨年の準優勝校である京都橘の登場。今大会も得点王候補となる小松屋を中心とした優勝候補の一角。
対する藤枝東も攻撃のチームとして、優勝候補の一つ。
初戦から2回戦屈指のカードとなった両雄の激突。

第92回全国高校サッカー選手権大会
2回戦 【M32】 フクダ電子アリーナ/15,135人
藤枝東(静岡) 0-2 京都橘(京都)
(京都橘) 林大樹(20分)、赤澤祥平(67分)
静岡県代表藤枝東のスタメンは、1 長沢祐弥、4 大村海太、3 安藤寛和、2 熱川徳政、5 原田守、6 長瀬燎哉、10 藤原賢吏、13 大場淳矢、11 櫻井敬基、8 片井巧、7 小谷春日の3-1-3-3。
京都府代表京都橘のスタメンは、1 永井建成、2 倉本光太郎、5 清水遼大、3 林大樹、4 小川礼太、8 藤村洋太、6 志知大輝、11 中野克哉、9 中山俊輝、10 小屋松知哉、7 宮吉悠太の4-2-2-2。

好ゲーム
立ち上がり、先にチャンスを作ったのは京都橘、サイドからの攻撃でFKのチャンスを得るが、すぐに藤枝東も対応、個人技を活かした突破などを見せて決定機を作るなど、お互いに先取点を狙って、14分には、藤枝東の大場淳がGKの位置を冷静に見ての思い切ったロングシュートを放つが、これは惜しくもバー、更には18分には、早いパス回しから片井巧が難しいボールをボレーシュートで狙うなど、藤枝東が優勢に試合を進めていたのだが、20分、京都橘が両サイドを広く使って、セカンドボールを拾いながらの波状攻撃を見せると、最後は左からのクロスに林が頭で合わせてゴール、京都橘が先制。
点を取りに行く藤枝東に対して、京都橘は相手にボールを持たれる中でカウンターを仕掛けて行く事で、どちらもチャンスを作ると、33分には、藤枝東も櫻井敬が縦に抜けてのフワッとしたクロスにこぼれた所で小谷春がシュートを狙うが、これはDFに当って枠の左に外れる。
後半立ち上がりから、今度は京都橘が仕掛けて、47分、中野克のドリブルでPKを得るが、小屋松が左を狙ったシュートに対して、GK長沢祐が完璧に読んで止める。
これで藤枝東が再びリズムを掴むと、55分、片井巧がドリブルで仕掛けると、今度は藤枝東にPKのチャンス、これを片井巧自らが右下隅を狙うが、これはGK永井建が読んでいて、今度は京都橘がPKを止める。
藤枝東ペースの中で、劣勢の京都橘は、自陣から一気に前線へと入れると小屋松が寄ってきたDFの頭の上を越えるフワッとしたパスで中央をフリーで走り込んだ入ったばかりの赤澤祥が合わせて、67分、京都橘が待望の追加点を奪う。
得点を返す為に積極的に仕掛けて行く藤枝東に、カウンターで小屋松のスピードを活かす京都橘と、まだどちらにも得点の可能性を感じさせる中で、京都橘の最終ラインとGKの永井建が耐え抜いて、京都橘が初戦突破。

奮闘した守備陣
両チームとも攻撃に特長があり、どちらかと言うと守りよりも攻撃重視のサッカーをする部分がある。
ただ、その両チームとも攻撃よりも、守備陣が奮闘した事で、非常に白熱した好ゲームを作り上げた。
序盤からお互いの攻撃陣は積極的に仕掛けて、立ち上がりこそ京都橘が主導権を握るかと思われたが、すぐに藤枝東ペースの展開になった。
その中で、GK永井建を中心に、最終ラインはとにかくスペースを作らず、相手が個人技で仕掛けてくる中で、お互いがカバーし合いながら耐えれば、京都橘の早い攻めに対しては、小屋松には常に誰かが見て走らせず、その両チームの守備の高さが、お互いに一度ずつあったPKを、共にGKが完璧に読み切って止めた。
また、負けたとはいえ、昨年の得点王である小屋松を完璧に止めた藤枝東の守備は見事であり、同時に、京都橘は、あれだけの藤枝東の猛攻を無失点で切り抜けた。
両チームの守備陣の奮闘こそが、この試合を白熱した好ゲームにしたと言える。

個人技の高さ
藤枝東は、個人技の高さが際立っていた。
今大会の京都橘は、前回大会出場者もいて、個人技には自信があるとの事だったが、その京都橘の個人技を上回っており、1対1であれば、ほぼ藤枝東が勝利していた。
だからこそ、圧倒的に優勢に試合を進めて、あれだけの猛攻に繋がったと言えるだろう。
但し、個人技が際立った分であるが、どうにも後一つ手をかければと思えるシーンも多く、強引なプレーも多かった。
時と場合により、例えば個人技での突破で二人を引きはがしてチャンスを作るシーンなんかもあったが、相手を突破した瞬間に距離があるがシュートを狙って、一旦サイドに開けばと思えるシーンもゴールに向かいすぎる感があった。
もう少し、京都橘の守備を広げればと思ったが、まっすぐにゴールを目指すことが多く、結果として、京都橘の守備陣が中央を固めて崩すことが出来なくなった。
個人技の高さは分かるが、後は、それをいつ、どう発揮するのか、そういう判断力を今後は求められているように思える。

囮となった小屋松知哉
この試合、小屋松はほとんどシュートらしいシュートも無く、得点チャンスは無かった。
この辺は、前回大会の得点王であり、今大会の注目選手でもあるのですから、当たり前のマークの強さになる。
その中で、自らがサイドに流れるなどして、ゴール前にスペースを作る動きなど、囮となる動きがチームを助けた。
得点シーンに限らず、自らがゴール前に入るよりも、マークがついている事を活かした動きが出来ていた事で、京都橘の攻撃が得点に繋がった面はある。
ただ、個人的には小屋松には更なるストライカーとしての階段を登って欲しいと考えており、こういうチームプレーも大切であるが、と同時に、ある意味エゴを通してでも自らが狙うシーンがあっても良かった。
ゴール前でボールを受けてもパスを選択するシーンがあっただけに、確かに、チームの勝利も大切だが、同時に自分がゴールを奪って勝つという点にもこだわって欲しい。
それが、日本を代表するFWへと成長するカギになると言えるだろう。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。