2014年01月12日 [22:27]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第92回高校選手権 

第92回選手権準決勝 星稜 vs 京都橘

今の国立での最後の大会で、ピッチに立つことができた4校による準決勝。
第2試合は、昨年の大会ベスト4で優勝した鵬翔にPK戦で敗れた石川県代表星稜。
対するは、昨年、同じく鵬翔にPK戦で敗れ準優勝となった京都府代表京都橘。
奇しくも、この両校が準決勝で顔を合わせ、決勝行を賭けた一戦となった。

第92回全国高校サッカー選手権大会
準決勝 【M46】 国立競技場/27,335人
星稜(石川) 4-0 京都橘(京都)
(星稜) 仲谷将樹(3分)、寺村介(52分PK)、原田亘(64分)、森山泰希(75分)
石川県代表星稜のスタメンは、1 近藤大河、2 森下洋平、3 寺田弓人、16 原田亘、21 上田大空、18 平田健人、13 前川優太、6 藤田峻作、10 寺村介、11 仲谷将樹、9 森山泰希の4-2-2-2。
京都府代表京都橘のスタメンは、1 永井建成、2 倉本光太郎、5 清水遼大、3 林大樹、4 小川礼太、8 藤村洋太、6 志知大輝、11 中野克哉、7 宮吉悠太、10 小屋松知哉、9 中山俊輝の4-2-2-2。

星稜が決勝進出
立ち上がり、一気に前線にボールを入れる星稜が、右サイドから原田亘がゴール前に入れたボールに森山泰がニアサイドに走り込んでスルー、完全にDFがつられてぽっかり空いた中央のスペースに飛び出した仲谷将が上手いトラップから、冷静にゴールに流し込み、3分星稜が先制。
序盤は星稜ペースで試合の主導権は譲らないものの、京都も少しずつ攻勢に出て、25分には、小屋松の仕掛けでDFのマークが集まった所で、パスを流して、中山俊がシュート、これはGK正面。
お互いに互角の展開に持ち込み、京都橘もゴールに近付くが、51分、右サイドから入れたボールに後ろから走り込んだ寺村介に対して、少し遅れてしまった倉本光のタックルがファールとなりPK、これを寺村介自らが右下に決めて、星稜が貴重な追加点を奪う。
京都橘も2点を返す為に逆襲を見せて、前に出て行くが、星稜の守備陣は粘り強く、一人抜いてもフォローが早くて崩しきれず、62分には、京都橘がカウンターから一気に数的有利を作り出して、最後は中野克がフリーでシュートを放つも、GK近藤大が素晴らしい反応で止め、更にそのすぐ後の左CKも競り合いの中でのシュートは相手に当って僅かに左に外れる、すると、前に出ていた京都橘のお株を奪うカウンターで、仲谷将が一気に右サイドを駆け上がると、クロスに原田亘が競ってDFともつれるが、一瞬早く立ち上がって素早くシュートを決め、星稜が決定的な3点目を64分にあげる。
京都橘も諦めず攻めると、69分には小屋松のシュートから、こぼれ球を中山俊がシュートに行くが、GK近藤大のビックセーブもあってゴールを奪えず。
京都橘が猛攻を見せるが、その隙をつくように右サイドの森下洋からのクロスに森山泰が胸トラップでDFをかわして、素早くシュート、これが決まり、75分、星稜が4点目を奪う。
最後までお互いに得点を狙っていき、まだまだ得点の可能性があるが、結局、このまま終了、4-0で星稜が初の決勝へと駒を進める。

研究していた星稜
今年一年で、対戦経験がある両チーム。
その2試合とも、京都橘が星稜を降していたのだが、その経験を活かして、星稜は京都橘に対して研究し尽くしたサッカーで、最後の勝負で、星稜が勝利をおさめた。
京都橘は、何よりも小屋松の存在が大きいが、今大会は小屋松が囮になる事で、他の選手が活躍してきていた。
ただ、だからといって小屋松のマークを甘くすることは出来ない、そこで、星稜は、今大会の守備の良さを活かして、最終ラインの前に小屋松のマンマークとして平田健に任せた。
これが奏功して、小屋松が囮になって前に選手が出ても最終ラインが守り、小屋松が前に出ようにもボールをおさめるさせず、スピードにものせないように体を当てていった。
また、開始早々の先制点が大きく、これで試合は決まったとも言えるだろう。
京都橘は、とにかく守備からカウンターで狙って、先制点を奪う。ただ、その先制点を与えない事、ある意味、星稜は場合によるとPK戦も辞さないという意図もあったかもしれない。
その思い切りが逆に立ち上がりの思い切りによって先制点に繋がった。
京都橘としては、決定機が何度かあったものの、結局、星稜の守備を突破しきる事が出来ず、星稜が京都橘のサッカーを封じ切ったと言えるだろう。

成長した京都橘
思った以上の大敗と言う結果になった京都橘。
先に書いたように、開始早々の失点が大きく、また、その後も試合の流れの中で、星稜の右からの攻撃を最後まで止めきる事が出来ず、4点とも、その右サイドの攻撃から崩されてしまった。
ただ、劣勢の中で、小屋松だけでなく、中山俊や中野克といった所が攻め抜いて、惜しいシーンを何度となく作り出した。
星稜の守備が上回ってゴールを奪う事が出来なかったものの、京都橘にとっては、昨年に引き続きの国立への進出で、それまでの無名な選手も含めて、大きく成長したことは間違いない。
何よりも、昨年の活躍で小屋松が日本代表に選ばれ、名古屋へ内定したように、今大会でも、中山俊や何よりも、2年生の中野克の成長は著しい。
この世代も、まだまだ成長をしており、Jユースだけでなく、選手権と言う舞台で、1万人を超える観衆の声、この試合では2万人を超える観衆の声によって、選手は成長していく。
残念ながら、今年はここで終わった京都橘であるが、来年はもっと大きくなって帰ってきてくれる事を、それは、京都橘に限らず、決勝に進むことが出来なかった学校が、成長して戻ってきてくれることを期待した。

北陸勢対決
富山一が先に決勝行きを決めた事で、北陸勢初の決勝進出の座は富山一に譲る事になったが、しかし、何度ともなく決勝行きを逃し続けた星稜が、ついに準決勝の壁を突破した。
その最大の要因は、やはり、ここまで無失点で勝ち上がってきた守備陣だろう。
準々決勝ではPK戦で3人すべてを止めた近藤大が、非常に乗っており、この試合も神懸った見事なセーブを見せた。
そして、守備陣全体も一度抜かれてもすぐに別の選手がフォローして、その間に体勢を立て直して、今度は自らがフォローに回る。
そういう粘り強さも含めて、守備陣の活躍がここまで勝ち上がる要因になった。
残念ながら、この試合では小屋松を封じた平田健が累積警告で決勝の舞台に立つことは出来ないが、チーム全体の守備意識の高さ、それが、ここまでの勝因となり、無失点での決勝進出になった。
初の北陸勢対決となった決勝、もし星稜が無失点勝利になれば、史上4校目の記録となる。
記録づくめの決勝になりそうだ。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。