2014年01月18日 [19:37]   全国高校サッカー選手権大会 | スポーツ | 第92回高校選手権 

第92回高校サッカーが終わって

史上初の北陸勢対決を制して、富山第一が初優勝して幕を閉じた第92回の高校サッカー。
今年は、カレンダーの関係で準決勝から1週空いたが、それが良い方向に出た気がしますね。
北陸勢はこれまで決勝まで行く事が出来なかったのが、今年は北陸勢2校、富山一と星稜の決勝と言う事になった。
そして、最後の国立の舞台では、まさにこれが高校スポーツの醍醐味と言うのか、負けた星稜には可哀相だとも思うのだが、終了の瞬間まで勝負は分からないという怖さと期待感を思わせてくれた。
何と言っても、星稜は今大会、決勝の87分までは失点0、このまま無失点優勝もあるかと思われたのだが、それが、終了間際に連続ゴールで富山第一が優勝を奪い取った。
そういうサッカーの面白さのある大会でしたが、いつものごとく、批判する人もある。

高校サッカーに否定的な人がいるのは仕方が無いし、実際に、今のユース世代であるU-19代表でも、そのほとんどがクラブユース所属の選手であり、日本サッカーの為に、クラブユースを優先すべきと言う声があるのは分かる。
確かに、エリート教育と言うのも正しいですし、そうやって育てた結果の選手が、香川真だったり、柿谷曜だったりする。
そうやって選手に経験を積ませる事、特に早い段階からプロとしての経験と言うのか、高いレベルでの戦いと言うのをやっていくのは大切でしょう。
どういったとしても、高校サッカーではレベル差が大きく空いてしまって、例えば、冬の選手権に出てくるような学校でも力の差はあったりする。
拮抗した力の中で切磋琢磨する事は正しいと思うんですけどね。

しかし、高校サッカーの指導者の方々がコメントしていたりしますし、何よりも、今日本サッカーの王様である本田圭のように高校サッカーを基点に成長した選手と言うのも数多くいる。
先に書いたように、現U-19代表では高校サッカー部所属が少ないとはいえ、京都橘の小屋松のような選手もおり、その小屋松自身は、確実に昨年の選手権によって才能が開花した。
また、インテルで戦っている長友佑などは、大学に上がるまで、いや、大学生の時に代表で起用されて、中村俊などに指導される中で、今の地位にまで登り詰めた。
サッカー選手の選手寿命は短い、だからこそ、早い段階での才能開花をした方が良いだろう。
但し、遅かったとしても、大器晩成と言う言葉通り、遅いからこそ器は大きいというのもある。
その才能開花の為に、必ずしもジュニアからクラブ所属で、ジュニアユース、ユース、そしてトップに上がって行くだけでなく、高校サッカーの舞台へと進む事だって、決して遠回りではない。
そして、何よりも彼らの才能を開花させる舞台としての冬の選手権と言う存在の大きさは、日本サッカーにとっても大きな宝と言えるだろう。

高校サッカーの決勝の舞台。
国立競技場を埋め尽くした大観衆、5万人に迫るかというその観客の前でプレーする事の意味。
確かに、その人数の中には両校の応援団など関係者は多いだろう、それでも、両校とは全く関係なくサッカーが好きで観に行く人もいる。
そういう人の目の前でプレーをする事の意義。
彼らの声によって自分の力を信じる事が出来るようになる、自らがやっているのが正しいと思える、それが、才能の開花に繋がるという指導者がいる。
その通りだと思う。
それだけの観客の前でプレーをする事のプレッシャー、そして、その中で自分のサッカーをする事で手にする事が出来る自信。
その舞台と言うのは、間違いなく高校サッカーが最高の舞台であるだろう。

単純な観客の数、先に書いたように決勝は5万人近い人数だったが、準決勝でも2万人を超えており、それ以外でも1万人前後の客が入る。
それって、ある意味J1と大差が無いと言える。
そして、同じユースであるが、同時期のJユースカップは、決勝で2千人程、それ以外では千人と入っていない試合も多い。
多くの人の前でやれば良いとは言わないが、多くの人の前でプレーをする事で手にするもの、それがある事も事実であり、その舞台として、ユース世代で最大なのは間違いなく高校サッカーの冬の選手権以外にない。
そんな観客の前で負けたら終わりの戦いをする事が無駄になる事は無い。
それは、サッカーから離れても同様だろう。

間違いなく、日本サッカーにおいての高校サッカーは重要であり、成長に果たす、日本サッカーを育てるための最高の大会の一つだと言えるだろう。
そして、その大会から、今年戦った選手が、将来日本サッカーを高めて行ってくれる事、誰が出てくるのか、と同時に、来年はどんな戦いを見せてくれるのか、どんな選手が出てくるのか、楽しみにしていたい。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。