2014年02月22日 [16:09]   サッカー | スポーツ | XSC/2014 

XSC2014 広島 vs 横浜M

J1王者と天皇杯王者が日本一をかけて戦うXSC。
2014年の日本サッカーのスタートとなる最初のカップ戦を戦うのはJ1王者の広島と天皇杯王者の横浜M。
奇しくも、これは同時に天皇杯準優勝とJ1で2位となったクラブの対決と言う、2013年シーズンの真の王者を決める対決でもある。
2013年No.1であり、2014年最初のタイトルを手にするのはどちらか。

FUJI XEROX SUPER CUP 2014
国立競技場/41,273人
広島 2-0 横浜M
(広島) 野津田岳人(6分)、浅野拓磨(66分)
J1王者広島のスタメンは、1 林卓人、33 塩谷司、5 千葉和彦、4 水本裕貴、14 ミキッチ、6 青山敏弘、30 柴崎晃誠、27 清水航平、9 石原直樹、24 野津田岳人、11 佐藤寿人の3-4-2-1。
天皇杯王者横浜Mのスタメンは、1 榎本哲也、13 小林祐三、4 栗原勇蔵、22 中澤佑二、5 ドゥトラ、8 中町公祐、27 富澤清太郎、25 藤本淳吾、10 中村俊輔、11 齋藤学、17 端戸仁の4-2-3-1。

広島2連覇達成
立ち上がりからペースを掴んだ広島は、奪ってから早い攻めでチャンスを作ると、6分、中澤佑が上がって出来た隙をつくように、一気に自陣から右サイド深くの石原直へとボールを通すと石原直が右サイドからえぐって低いクロス、これはニアサイドの佐藤寿には合わなかったが、中央に飛び込んだ野津田岳が押し込んで広島が先制。
その後も広島が早い攻めからチャンスを作るが、後一歩ゴールを奪えないと、徐々に横浜Mがポゼッションで上回り、押し込みだすと、セットプレーを主体にチャンスを作り出す。
その中で、28分、広島ゴール前での競り合いで清水航が負傷、急遽山岸智に代わるアクシデントもあったが、試合の流れは、どちらにもチャンスがありながらゴールが奪えないというまま、後半、広島は佐藤寿に代えて浅野拓を投入すると、66分、野津田岳がボールをもつと、裏に抜け出した浅野拓とのタイミングドンピシャのスルーパスから浅野拓がゴールを決めて広島が貴重な追加点を奪う。
その後は、どちらもゴールチャンスはあるものの、お互いにゴールは奪えず、途中、広島は柴崎晃が負傷で一旦ピッチを離れて10人になるシーンもあったものの、試合はそのまま2-0で広島が勝利。

試合を制した広島
昨季までの広島は、ボールを奪ってから繋ぐ事を中心にやっており、長いパスを使わないわけでも無かったが、まずは繋ぐという意識が強かった。
それが、相手にとって狙い目となっていた部分もあり、昨季横浜Mに3戦3敗だったのも、そのパスを中盤でカットされる事が多かったからであった。
それを逆手に取るように、この試合は長いボールを積極的に使って、裏を狙う佐藤寿だけでなく、野津田岳や石原直もDFの裏を狙い、そこに一気にボールを送ってくる。
その為に立ち上がり完全に横浜Mの意表をついて一気に主導権を握ると、まさにその狙い通り、中盤でのカットから中澤佑が前に出てきた隙をつくように、自陣から一気に前線に送って、裏に抜けた石原直からのクロスで先制点を奪った。
その攻めが形になった事で、ポゼッションでは横浜Mに上回られていたものの、試合の流れ、チャンスの数では広島が上回り、後半には、中盤で奪ってからのスルーパスに浅野拓が抜けてゴールを奪う事でゲームを決めた。
昨季と同様に厚い守備陣はそのまま、攻撃のパターンとして早い攻めを発揮する事で、広島は更なる進化を見せて試合を制した完璧な勝利だった。

ゴール前に迫力の差
藤本淳の獲得もあって、横浜Mはボールを持つことが昨季以上に出来るようになった。
中村俊にもスペースが出来ると、藤本淳は攻撃参加で、ゴール前まで出て行くなど、その上でポゼッションでは広島を上回っていく事が出来た。
ただ、ゴールへ向けての迫力、決定機と言う面では横浜Mは広島に及ばなかった。
一つは、ゴール前でシュートを含めてゴールに向かうプレーが少なかったように思える。
確かに広島の中央の守備はかたく、なかなか単純にそこを突破が出来ないという部分もあって、サイドへと展開するのは分かるが、しかし、ゴールへと向かう部分に関して、もしくは強引にでもゴールを奪うというプレーが少なかったように思える。
齋藤学の仕掛けはあるが、両サイドへと開いてからのクロスにゴール前で合わせられる選手が居なくてという部分も多く、また、仕掛けておいてDFを惹きつけてから下げてシュートとかスペースを作ってと言う面で、ゴール前での動きが乏しいというか、ゴールの回り、PAの外で色々とするが、そこから中での動きが少なかった。
それが迫力の差になったように思える。
どうやってゴールを奪うのか、そういう部分が今季の横浜Mの課題になりそうだ。

若い選手の躍動
高萩洋が足を痛めているという事で、大事をとってスタメンに起用された野津田岳。
その野津田岳がまさに躍動した試合だった。
ボールの引き出しだけでなく仕掛けて行く部分、それが1G1Aという結果に繋がった。
横浜Mほどベテランが多いという訳ではない広島ではあるが、佐藤寿を筆頭に30代前後の選手も増えてきている。
今後も強い広島となり続けていくためには、少しずつの若い選手の台頭は必須であり、その第一候補と言うべき野津田岳が結果を出したことで、前線のポジション争いが広島にとってプラスになってくるだろう。
そして、途中交代で入ってゴールを奪った浅野拓も、これから佐藤寿のポジションを奪っていく必要があるが、この試合で見せたプレーは、まさにその佐藤寿を彷彿させるような、上手く裏を取るプレーであり、横浜Mの中澤佑と栗原勇のCBコンビは確かに強い相手ではあるが、スピードには乏しく、だからこそ、裏を取ってスピードで抜けるプレーで圧倒する事が出来た。
浅野拓にとっては佐藤寿、野津田岳にとっては高萩洋、ある意味今の広島の攻撃の象徴と言うべき二人からポジションを奪っていく、その宣戦布告にもなりえる見事な活躍を見せた。
まだまだ広島の強さは衰えないと感じさせる堂々としたプレーぶりだったと思える。

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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。