2014年04月05日 [21:50]   女子サッカー | スポーツ | 女子サッカー全般 

2014U-17女子WC 日本 vs スペイン

U-17の女子日本代表、リトルなでしこが挑んでいるU-17女子WCコスタリカ大会。
Jリーグの発足によって、男子サッカーのレベルアップに加えて、女子サッカーも長足の進歩を遂げると、ついにU-17代表であるリトルなでしこが、WCで決勝の舞台へ。
相手は、今大会初戦で対決したスペイン。
その時は、日本が2-0で勝利を収めており、今大会、全勝で勝ち上がるためのスタート台になってくれた相手。
そのスペインを相手に、日本が初優勝を狙う。

FIFA U-17 Women's World Cup Costa Rica 2014
M32 Final San Jose Estadio Nacional de Costa Rica/29,814人
日本 2-0 スペイン
(JPN) 西田明華(5分)、児野楓香(78分)
リトルなでしこのスタメンはこんな感じ。
2014U-17女子WC 日本vsスペイン
ここまで勝ち上がってきたリトルなでしこは、21得点1失点と圧倒的な結果できたが、準決勝で3番北川ひかるが負傷して大事を取って11番西田明を起用してきた。

日本快勝
日本が立ち上がり早々、未だどちらも様子見かと思われた所で、前線へと入れたボールをスペインがクリアし切れず、裏にこぼしたボールに反応した小林里が拾って、一旦戻すと長谷川唯が流して松原志が思い切ったミドル、これはGKが何とか触ってバーに当たるが、跳ね返りを逆サイドから詰めてきた西田明が押し込んで5分日本が先制。
更に7分には左CKからのボールをニアサイドですらして、これをGKが弾き損なってそのままゴールに入ったが、これは、その前のプレーでラインを割っていたとしてノーゴール。
ゴール後も日本がペースを握っていたが、時間と共に少しペースダウンしてきた所で、スペインがボールを持てるようになってくる。ただ、日本が優勢な展開は変わらず、少し膠着したような展開になる。
後半開始から、スペインが激しいプレスを見せて、ボールを支配するようになると、若干劣勢の時間が続くが、78分、途中交代で入った児野楓が中央で小林里のダイレクトのスルーパスに反応良く飛び出して、GKの動きを冷静に見てゴールに流し込み、日本が決定的な追加点を奪う。
スペインも2点差を返す為に攻勢に出たいのだが、日本も真っ向から跳ね返して、逆にチャンスを作るなど、最後までこのまま終わらない雰囲気のまま、アディショナルタイム3分も経過、日本が見事な勝利で、初優勝を果たす。

リトルなでしこ初優勝!
前回大会での準優勝の悔しさから4年。
リトルなでしこが、ここまで大会6試合を全勝、完全優勝を果たした。
出来れば、全ての試合を観たかったが、観れたのが決勝だけだったという所で、残念な所ではあるが、この試合で見せたサッカーは見事の一言だった。
何よりも、日本らしいと言うべきか、男女通じて日本が目指すべきサッカーの片鱗を見せていたとも言える。
その代表的な部分は、とにかく献身的な部分であり、顕著だったのはTV画面に映っている選手の数が、そのほとんどの時間において青色の方が画面を占める割合が多かった事。
カメラがボールを追うという事である以上、つまりボールの側に常に日本の選手がスペインの選手よりも多く集まっていたという事だろう。
そういうコンパクトな部分から、ボールを繋いで行く事、チーム全体がさぼらずプレーを続ける事で、リトルなでしこは、日本らしいサッカーを示しての見事な勝利だった。
見事なサッカーでのリトルなでしこ優勝おめでとう!

日本らしさ
日本らしさとは、先に書いたような部分である。
以前から、特に男子サッカーでですが、日本はフィジカル的にはどうしても劣ってしまう分、ぶつかり合いだったりというのは不利になる。
そこで、一つには同じような体格であることから、メキシコのようなサッカーを目指すというのも言われてきた。
そして、そのメキシコのサッカーの先には、バルセロナのスペインのサッカーがあると言えるだろう。
しかし、リトルなでしこは、女子ではあるが、その男子のスペインと同様の志向であるスペインのサッカーに対して、自分たちが勝つことで日本らしさを証明したとも言える。
スペイン相手に、特に後半はポゼッションを奪われて苦しい場面もあった、しかし、危ない場面はほとんどなかった。
そこには、常に相手に対してプレッシングを高い位置から仕掛けて、思い通りに前にボールを運ばせない守備を、チーム全体が連動して出来ていた事も大きい。
攻撃に転じたら、杉田妃が中心になっていたが、両サイドも積極的にボールを引き出して、ボールサイドと逆サイドの選手は中にゴール前に厚みを作る、言葉にすれば簡単な事かもしれないが、そういう基本的な事を徹底的に貫いた事、こうす共に、その基本的な事を貫いた事が、日本らしいサッカーを作り出したようにも思える。

次世代のなでしこへ
2011年の女子WCでなでしこは、日本サッカーとして初めて世界を制した。
しかし、それ以降のなでしこは、悪くは無いが、どうしても結果がついてこない。
大会後の親善試合でアメリカに初めて勝利をしたものの、今の女子サッカーの世界ランキングで日本より上に位置するアメリカとドイツ相手に、未だにアメリカは先の親善試合の1勝、ドイツにもWCの舞台で1度延長戦で勝った事があるだけである。
だからこそ、更なる成長、進化の為には若手が出てこないといけない。
高瀬愛や岩渕真といった選手も出てきているので、決して若い選手がいない訳ではないが、先日準優勝したアルガルベ・カップでは、結局、なでしこジャパンのCHに澤が戻ってきていた。
澤自身はまだまだ現役でやっているのだが、やはり、そこを奪い取れる選手が出てこないといけない。
その意味では、まだまだ若いというか、若すぎるかもしれないが、今大会のMVPにも輝いた杉田妃の今後にも期待したい上に、もしかしたら、来年のWCに向けて、なでしこジャパンへの招集しても良いのではないか、それだけの存在感は発していたように思える。
そして、そういう選手が出てくることが、アメリカやドイツを倒せる次世代のなでしこへと進化していって欲しい。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。