2014年05月08日 [22:33]   なでしこジャパン | スポーツ | 女子サッカー全般 

なでしこジャパン WORLD MATCH 日本 vs ニュージーランド

来年の女子カナダWCに向けてのアジア予選も兼任するACベトナム大会に向けて、壮行試合にあたる国際親善試合。
対戦相手は、仮想オーストラリアとなるのかニュージーランド。
ここで、良い結果をだして、勢いに乗って短期決戦であるACに挑みたい所。

なでしこジャパン WORLD MATCH
日本・大阪 キンチョウスタジアム
日本 2-1 ニュージーランド
(JPN) 髙瀬愛実(40分)、菅澤優衣香(87分)
(NZL) カースティー・ヤロップ(61分)
なでしこジャパンのスタメンは、こんな感じ。
壮行試合日本vsニュージーランド
今回、海外組が招集できなかった事もあって、新戦力を試す部分もあるのだろうが、多少顔ぶれが変わっている。
ただ、澤ではなく、宮間をCHで起用してという面などは、なかなか機能しなかった部分も、今後を考慮して選択してきたようにも思える。

前半
なでしこジャパンのキックオフで試合開始。
立ち上がりは、ニュージーランドがボールを奪って早い攻めを見せ、なでしこはゆっくりとした立ち上がりだった事で、少しニュージーランドにやられるシーンもあったが、すぐになでしこがペースを掴み出し、特に川澄が仕掛ける事でなでしこの攻撃にリズムが出てくる。
なでしこの攻守の切り替えが早くなり、更に川澄の仕掛けや吉良が楔になる事で、徐々にニュージーランドの最終ラインが下がって、中盤にスペースが出来てきて、宮間がボールをコントロールできるようになってくる。
ニュージーランドは、右サイドに入ったウィルキンソンにボールを集めてくるが、対面の宇津木がほぼ完璧に止める事で危なげない守りになる。
少し、ニュージーランドの攻めもあったが、なでしこが40分、中盤で吉良がボールを奪って阪口に預けると、それを宮間に渡し、宮間が一気に最終ラインの裏を狙ったロングパスをピンポイントで高瀬に合わせて、高瀬は胸トラップからGKとの1対1を冷静にゴールに流し込み、なでしこが先制。
その後、ニュージーランドにもチャンスはあったが、なでしこが優勢なまま前半終了。

連携が出来ていない前半
今回、初めてのコンビの部分があったからか、パスが合わない部分が多々あった。
いつもであれば、それでいいのでしょうが、既にACが開幕しようかというギリギリのタイミングでは、正直不安材料になる。
ただ、個々のプレーで言えば、吉良は競り負けていなかったし、何よりも川澄は一人レベルの違いを見せるように積極的な仕掛けで、ニュージーランドに対して圧倒していた。
守備面でも、川村は個人としての守備は悪く無く、後は、奪ってからのパスの精度と言うか、もう少し誰かに預けるなら丁寧にするべきだろう。
ニュージーランドは、右サイドのウィルキンソンを中心に攻めてきているが、ここは基本的に宇津木が1対1では勝っている為に、それ程危なげないが、彼女が上がって行った後のフォローの部分で、川村がフォローしているが、そこで引き出されて、中央が薄くなった時にニュージーランドがゴール前に放り込まれた時には少し怖い。今のところ人数をかけてきていないので跳ね返せているというか、誰も合わず流れているので助かっているが、もう少しレベルが高いと決められそうでしょう。
後、全体的に言うと、やはり宮間のCHは機能し切れないように思える。ま、一つは連携がうまく行っていないので、前線の動き出しが悪かった事で、先制点のシーンのように動き出してもらえれば、宮間らしいピンポイントなパスでチャンスを演出する事が出来るので、彼女のCHは悪く無いように思えるが、キープ力が無いので、プレッシャーをかけられると、まともなパスが出せず、阪口がフォローしていたが、宮間の部分からボールをロストする事があり、その場合、怖いのがどうしても中央でという事で相手に攻撃に転じやすくしてしまう事だろう。
佐々木監督は、何とか澤の後継者として宮間に期待しているのだろうが、それよりも、別の選手を探して、宮間はサイドの高い位置に置く方が良いと思える。

後半
両チームとも交代は無く、ニュージーらインドのキックオフで後半開始。
後半早々に、ニュージーランドに右サイドから攻められて、危ないシーンを作られてしまう。
なでしこが少し押し返しだした所で、58分、なでしこは中島に代えて澤、宇津木に代えて乗松を投入、乗松はそのまま左SBに、澤はCHに入って宮間を左、川澄を右に回す。
しかし、ニュージーランドが、縦に繋いで、ゴール前に放り込んだボールを有吉が跳ね返すが、このクリアが小さく、11番ヤロップに拾われて、詰める有吉をかわしてミドルシュートを右隅に決められ、61分、ニュージーランドが追いつく。
72分、なでしこは更に交代カードを切る、2トップの吉良と高瀬に代えて、丸山と菅澤を投入。
なでしこが漸くチャンスを作れるようになるが、ゴール前では後一歩シュートまではいけない中で、なでしこのミスや早い縦の攻めでニュージーランドも攻撃を仕掛けてくる。
86分、なでしこは、川澄に代えて猶本を投入する。
そのすぐ後の右CKを得たなでしこは、宮間の狙いすましたようなここと言うボールに対して、中央で菅澤が思い切って飛び込んでヘディングシュートを決め、なでしこが勝ち越す。
ニュージーランドもここにきて、最初の交代で、89分、17番ウィルキンソンに代えて、20番コリンズを投入。
なでしこも最後の交代で、阪口に代えて後藤を投入、宮間をCHに下げて、後藤を左に入れる。
アディショナルタイム3分も経過して、なでしこが勝利。

不安の残る試合
初めての組み合わせであり、また、最終的に勝ち切ったという事にはなったものの、正直言えば、不安材料が出てきた試合だったように思える。
WC連覇の為には、ACは必ず突破しないといけないアジア予選という扱いになり、一応、5位以内であればWC出場権を得る事が出来るため、GLで2位以内、もしくは3位同士のPOを勝てばOKと言う事にはなる。
ただ、連覇を目指すという意味では、このアジアである程度の方向性を完成させていかないといけない。
しかし、その為の壮行試合にしては不安の残る試合になった。別の考え方をすれば、課題が出て良かったとも言えるだろうが、この時期に課題が出ても、ACまでに改善する事は出来ないだろう。
それは弱点にしかならない。
最大の部分は、やはり連動性の無さだろう。
なでしこの最大の武器は、連動した動きとパス回しで相手を翻弄して隙をついて攻めるという事であり、ゴリゴリ個人技で押していくようなものではない。
にもかかわらず、動きが悪くてボールを出せないシーンや、足下にボールを繋いでカットされる場面も多く、何より怖いのが、自陣でのボール回しでミスが目立った事だろう。
先に書いたように、初めての組み合わせであり仕方が無い部分はあるだろうが、しかし、だとしても、これはなでしこの持ち味が無くなったと言える。
確かに、川澄が素晴らしいプレーを見せていたし、初出場の吉良にしても悪く無かった。個々の選手の個人技にはみるものはあったが、それがチームとして機能しているとは言い難かった。
また、上でも書いたが、宮間のCH起用は問題があり、確かに先制点のシーンのようにプレッシャーがかからなければ、ピンポイントで素晴らしいパスを供給できるが、少しプレッシャーがかかるとミスが出てしまう。
とはいえ、決勝点のCKのキックのように彼女のセットプレーの精度などは捨てるのはなでしこの武器を一つ放棄する事になるので出来ない。
彼女の使い方、そして、澤をフルで起用できるのか、そういう部分が、なでしこの肝になってきそうだ。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。