2014年05月26日 [05:40]   アジアカップ | スポーツ | AC/ベトナム2014 

AFCアジアカップ2014 日本 vs オーストラリア

WC出場をかけたACではあるが、既にWC出場は決めている。
残すは、初のAC制覇をめざし、準決勝の中国戦では延長終了間際のゴールで決勝に駒を進めた。
決勝の相手は、前回優勝、そして、今回初戦でなでしこが当って勝つことが出来なかったオーストラリア。
今大会の決勝で最終決着をつけ、初優勝を狙う。

AFCアジアカップ2014ベトナム
Final トンニャット・スタジアム/10,000人
日本 1-0 オーストラリア
(JPN) 岩清水梓(28分)
なでしこジャパンのスタメンは、こんな感じ。
アジアカップ2014日本vsオーストラリア
メンバーは中国戦と同じだが、おそらく、その中国戦の後半でやったように、宮間をトップ下に置くような、高瀬と宮間を縦関係の2トップにするような形を考えているか。

前半
なでしこジャパンのキックオフで試合開始。
開始早々、オーストラリアのドリブルからゴール前に入れたボールに、有吉がクリアするよりも早く20番KERRが前に入ってボールを受けてシュート、しかし、これは枠を外す。
立ち上がりからなでしこはミスが目立って、9分にも、最終ラインでのバックパスを狙われて危ないシーンがあるなど、なでしこが劣勢だったが、15分には、良い位置からのFKでゴール前に入れたボールをDFがクリアし切れないと、それを岩清水が競って、最後は高瀬がオーバーヘッドで狙ったが、しかし、GKの正面。
徐々になでしこのボール回しが出てきて、前からのプレッシングにもいけるようになると、今度はオーストラリアにもミスが目立ってきて、なでしこがボールを支配しだす、ただ、オーストラリアも奪ってから縦に早い攻めでなでしこゴールを脅かす。
なでしこが28分には、宮間からDFの裏を狙ったパスを入れると、そこを川澄が狙うが、オーストラリアDFがクリア、ただ、その後の左CKで、ショートコーナーで宇津木まで下げたボールをダイレクトでゴール前に放り込むと、ファーサイドで岩清水がヘディングシュート、これが相手DFに当りながらゴールに吸い込まれて、なでしこが先制。
なでしこは宮間が動いてボールを引き出して、左サイドの川澄が仕掛けていってチャンスを作り出すが、ゴール前ではオーストラリアに跳ね返されて追加点を奪えず、終盤には、再びオーストラリアが攻勢を仕掛けてきたもののきっちりと跳ね返して、前半はなでしこが1点リードで折り返す。

立ち上がりの問題と修正力
先制点を奪えたことは非常に大きく、自分たちのペースに持ち込んでいく事も出来るだろう。
但し、立ち上がりの悪さは非常に問題で、この辺は、中国戦もそうですし、それこそ、初戦のオーストラリア戦も同様、どうにもエンジンが掛かってくるまで時間が掛かるというのか、相手のサッカーを受けてしまう傾向にある。
今回は、自分たちのミスが続いて立て続けに危ないシーンが生まれてしまったが、この辺のプレーは致命的ですし、何よりも相手のサッカーを受けてしまうと、試合の主導権を奪われる事になって、これは、WCで戦っていく上では問題になる。
前回のWCでなでしこが勝てたのは、特にドイツ戦でもそうだが、自分たちが先手を取っていく事が重要で、後手に回ると、アメリカやドイツ相手には、それこそ失点などしてしまいかねない。
まずは、自分たちから主導権を奪いに行く必要があるだろう。
ただ、なでしこらしいというべきか、途中から修正して、ボールの離れを早くするとともに、単純に後ろに戻さず、周りが動いてボールを引き出すことで、相手が狙っているバックパスを避けて逆に前にボールを運べるようになった。
その上で、宮間が広く動いてボールを引き出して、縦にボールを入れていくのに対して、オーストラリアの守備陣が対応できていない。
この辺が、なでしことオーストラリアの違いであり、流れの中で自分たちで修正して、対応できることで、宮間を基点に、左サイドの川澄が良い攻めを見せていた。
後は、攻撃時に、左に流れて川澄が仕掛けた場合は、右サイドの中島も中に絞るなど、ゴール前の人数を増やす事が大切であろう。
また、オーストラリアも前半を反省して、後半は宮間にマークをつけてくるとすれば、そこで、どう澤や阪口が宮間を囮にスペースに出て行けるかどうかでしょうね。
守備面では、相手がカウンターを狙ってくる所を、どう対応するのか、前半のミスは避けるべきだが、それを除いても、スピードのある攻撃は危険ですから、きっちりと前に入る事で、後は早い段階で2点目を奪う事でオーストラリアの気持ちを折る必要があるだろう。

後半
オーストラリアは14番ALANNA KENNEDYに代えて5番LAURA ALLEWAYを投入。
なでしこは、前半と同じメンバーで、オーストラリアのキックオフで後半開始。
立ち上がり早々、なでしこがパス回しからオーストラリアゴールに迫るがシュートには行けず、逆にオーストラリアも49分には、23番HEYMANの強烈なミドルシュートがあったが、GK福元が正面で止める。
なでしこがゴールを奪えないと、54分、ゴール前に放り込んだボールに競り合いの中でボールが裏へとこぼれた所を、23番HEYMANが狙うが、なでしこも体を張りシュートをヒットさせず、GK福元が止める。
更に59分には、放り込まれたボールに川村の前に上手く23番HEYMANに入られたが、シュートはミートせず。
60分、オーストラリアは、早くも二人目の交代として、10番EMILY VAN-EGMONDに代えて13番TAMEKA BUTTを投入。
なでしこがボールを持って、主導権を握っているようではあるが、オーストラリアが一発のボールでチャンスを作ってきてどうにもなでしこの方がピンチになっているように思える。
なでしこが劣勢の中で、65分、澤に代えて菅澤を投入し、宮間がCHに下がり、菅澤と高瀬の2トップに変化する。
オーストラリアは最後の交代で、67分、23番MICHELLE HEYMANに代えて9番CAITLIN FOORDを投入してきた。
68分、なでしこは後退で入ったばかりの菅澤がゴール前で競り勝って、シュートにいくが、この決定的なシュートはバー直撃、逆にオーストラリアが、逆襲を仕掛けて、ゴールネットを揺らしたのだが、これはオフサイドの判定。
オーストラリアの猛攻の前に耐えるなでしこは、ギリギリで体を張って止める。
押し込まれながらも、逆にラインを上げているオーストラリアの裏を取って、なでしこもチャンスを作っていたが、ゴールを奪えず、76分、なでしこは2枚目の交代で、中島に代えて後藤を投入する。
お互いに相手ゴール前まで迫っていく展開になってくると、なでしこにも決定機があったが、オーストラリアも決定的なシーンがある中で、83分、高瀬に代えて、なでしこは最後の交代で吉良を投入する。
最終ラインの頑張りで耐えるなでしこは、90分には、川澄がこぼれ球を拾って一気に攻め上がり、決定的なシーンを作れるかと思われたが、菅澤のトラップが中に入ってシュートまで行けず。
アディショナルタイム3分も、なでしこは最後まで集中を切らさず、オーストラリアはただ放り込んでくるだけになって、跳ね返し続け、試合終了、なでしこジャパンが初めてアジアを制す。

耐え抜いた試合
まずはなでしこジャパン優勝おめでとう!
これまで、ACでは勝った事が無かったなでしこジャパンが初優勝という事で、見事な結果だったと言える。
特に今大会に関しては主力となる欧州でやっているメンバーがチームとの関係上、招集できず、招集できた大儀見にしてもGLのみだったりと、状況は悪かったのだが、その中で何とか優勝できた事、特にAC初制覇であるだけでなく、WC優勝以降漸くの初勝利と言う事で、来年のWCに向けて良い結果を出すことが出来た。
先に書いたように、なでしこが勝利をする事が出来たものの、内容的には大苦戦と言うべき試合だった。
ただ、WCの舞台でも、特にアメリカやドイツのような相手を別としても、こういう展開は十二分に考えられる。
その練習ではないが、その為にこの試合のように耐え抜いて勝利を掴むことが出来たのは、良い経験だったと言える。
とはいえ、単純に耐え抜いたわけではなく、自分たちのミスから危ないシーンを作る事も多く、その辺は考えていかないといけない。
前半の序盤のような中途半端なバックパスこそ減ったものの、最終ラインでのプレーで迷いを見せれば、それは失点につながりかねない。
確かに繋げそうな場面で繋いで行くのは、相手のプレーを切る事にもなりますし、自分たちでボールを持てれば、失点はしないとなるでしょうけども、そこを狙われているのに、安易にパスを繋げば、危ない位置で相手にボールを渡すことにもなる。
当たり前の事かもしれないが、セイフティな場面と繋ぐ場面での判断は、それこそなでしこのようなサッカーでは重要になるだけに、しっかりと判断力を磨いておく必要がある。

とはいえ、優勝を、それも今までの主力メンバーではなく、新しい戦力を含めて戦い抜けたこと、それは、来年のWCに向けて戦力アップに繋がった事も間違いないだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。