2014年06月07日 [12:33]   サッカー日本代表 | スポーツ | A代表/2014 

国際親善試合 日本 vs ザンビア

WCまで後少し。
日本の最後の強化・調整試合として、対戦するのはザンビア。
WC出場こそ逃したものの2012年のアフリカ王者であり、日本にとっては、直前で戦うには強力な相手。
徐々にコンディションを上げている中で、チームとしての約束事を確認するような、日本らしさを少しでも見れるようにしてほしい試合。

国際親善試合
アメリカ Raymond James Stadium
日本 4-3 ザンビア
(JPN) 本田圭佑(40分PK、75分)、香川真司(73分)、大久保嘉人(91+分)
(ZAM) クリストファー・カトンゴ(9分)、ネイサン・シンカラ(29分)、ルバンボ・ムソンダ(89分)
日本のスタメンは、こんな感じ。
国際親善試合日本vsザンビア
GKは西川周を持ってきましたが、最終ラインは今までの4人に戻してきた。
本来は中盤も長谷部誠と遠藤保のコンビにしたかったのかもしれないが、長谷部誠が負傷離脱中で、絶好調山口蛍と遠藤保のコンビ。1トップは柿谷曜とある程度、初戦のスタメンを見込まれるメンバーで挑む。

前半
ザンビアのキックオフで試合開始。
立ち上がり日本が主導権を握るかと思われたが、日本の縦パスを狙ってくるザンビアに、少し攻撃が停滞した所で、逆にザンビアが押し込んできて、右サイドからのクロスを中央で流されて、最後は11番クリストファー・カトンゴが内田篤よりも先に飛び込んでシュートを決め、ザンビアが10分先制。
日本もボールを回せるが、縦に入れる所は狙われる感じだったものの、18分、ゴール前で岡崎慎とGKが接触、両者頭をぶつけてピッチ上に倒れ込む。
流血した岡崎慎は止血をして、ピッチに復帰、ザンビアのGKも何とか立ち上がって、5分程の中断の後、ゲーム再開。
更にザンビアが右CKをゴール前に上げずに、下げた位置にグランだーで入れると、ニアサイドに走り込んだ選手がスルー、その後ろでフリーになった19番ネイサン・シンカラがゴール左上に蹴り込み、ザンビアが29分2点目を奪う。
39分、日本はパスを繋ぎながら、香川真が左サイドから右サイドへと走り、そこからのクロスがザンビアDFの手に当りハンド、このPKを本田圭が落ち着いて右下隅に決めて、日本が1点を返す。
ザンビアの攻撃を止め切れない日本だが、攻撃に関しては、徐々にリズムが出てきて、45分には、左サイドを縦に抜けた長友佑のクロスに柿谷曜がヘディングで合わせるが枠を外す。
アディショナルタイムには相手DFのパスを狙って柿谷曜が仕掛けてこぼれ球を岡崎慎が奪うが、角度が無くクロスを入れたボールは誰にも合わせられずクリアされる。
前半は、2-1でザンビアが1点リードで折り返す。

守備の不安を残す
序盤は、大分コンディションが上がってきている日本が、押し込むように見えたが、すぐにザンビアが押し返してきた。
特に、単純な身体能力だけでなく、やはり、ベストコンディションとはいかない日本に対して、良い状態のザンビアの方が出足が早い事もあり、1対1で劣勢に立っている。
守備の仕方が、ゴール前で一旦引いてから前に出てくるために、日本にとってスペースが少なく、結果として、足下へのパスが多くなってきた所で、少しでもトラップが乱れると、一気に飛び込まれて奪われる。
そういった守備の前に攻撃が梃子摺ると、先の通り1対1での不利が効いて、サイドで1対1を作られて後手に回った上で、ゴール前に入れてくる為に、日本の守備陣のプレスが効かず、2失点は、ともに完全にフリーを作ってしまった。

ただ、攻撃に関しては、時間と共に立て直して、最終的にはPKになったものの、得点シーンに関しては、良い形でのパスの繋ぎがあって、リズムが出てきた。
とはいえ、何よりも守備の立て直しが急務だろう。

後半
ザンビアは前半から交代は無く、日本は柿谷曜に代えて大久保嘉を投入、日本のキックオフで後半開始。
立ち上がりはどちらかと言うと日本の攻めるが、奪ってからザンビアがカウンターを見せ、どちらかというとザンビアペースだが、53分、ザンビアは、20番エマヌエル・マユカに代えて7番ジャコブ・ムレンガを投入。
ザンビアペースの中で、危ないシュートシーンも多く、枠を外しているために、何とか耐える。
57分には、日本は本田圭が縦に入れたボールに香川真が完璧な抜け出しを見せたが、香川真はトラップできずGKにキャッチされる。
日本は、60分、一気に2枚交代で、岡崎慎と今野泰に代えて大迫勇と森重真を投入、大久保嘉が右に回って、1トップに大迫勇が入る。
劣勢の日本は、66分、内田篤に代えて酒井宏を投入。
なかなか決定機を作れなかった日本だったが、73分、左サイドで香川真がボールを受けると、中に入れたボールを大久保嘉がされなかったが、ボールはそのままゴールに吸い込まれて、日本が同点に追いつく。
ここで、ザンビアは3番ルングに代えて17番ルバンボ・ムソンダを投入。
これで勢いが出た日本は、森重真がオーバーラップ、右サイドでワンツーで抜け出した後、切り返しでDFを置き去りにすると早いクロスを入れて、中央で飛び出した本田圭が飛び込んだスライディングシュートでゴール、日本が、75分、逆転。
日本は、77分、香川真に代えて齋藤学を投入する。
ザンビアは、少し足を攣ったのか、倒れ込む選手が増えてくる中で、日本の方が動ける展開で、日本は遠藤保が時間を作るプレーで、試合を締めにいく。
ザンビアは、88分、2番チセンガに代えて15番チャマを投入。
89分、ザンビアは左サイドから仕掛けて、距離のある位置で17番ルバンボ・ムソンダがミドルシュート、これは山口蛍の足に当って、西川周の頭を超えてゴールに吸い込まれて、同点に追いつかれる。
日本は、ここで遠藤保に代えて青山敏を投入すると、試合再開直後、その青山敏からの一気にゴール前への縦のロングフィードに大久保嘉が抜け出して、素晴らしいトラップからシュートを決め、アディショナルタイムに勝ち越す。
更に、右サイドへと展開してからのクロスに中央で大迫勇が飛び込むが、一歩早くGKに止められる。
ザンビアはアディショナルタイムに、18番ムボラに代えて4番ジョセフ・ムソンダを投入する。
そのまま時計をすすめて、日本が逆転勝利をおさめた。

守備の不安と攻撃陣の復調
攻撃陣に関しては、不安視されていた本田圭も調子を上げてきているし、香川真も良くなっている。
不安材料と言う意味では、全体として調子の上がりが早過ぎて、かえって初戦ではピークを過ぎてしまうのではないかという点だが、それ以外では、良い動きを見せるようになってきている。
また、ジョーカーとしての期待もあった大久保嘉だが、1トップと右サイドでのプレーの中で、特に右サイドでは、おそらくザッケローニ監督の意図とは違うのだろうが、積極的に中に入ってきていて、その分、右サイドの守備で右SBの負担が大きくなるが、攻撃に関しては、相手は掴み辛くて、相手にとっては嫌なプレーになっている。
後は、3点目に繋がった森重真のオーバーラップにも象徴されるように、この壮行試合からこっち、完全に山口蛍と森重真が序列をひっくり返したような活躍で、今野泰の調子が悪く、長谷部誠の負傷を考えると、彼らがスタメンを手にする気がする。
それだけのパフォーマンスを見せている。

ただ、こと守備においては、この試合も失点を重ね、更に言えば、1点リードをしておいて、そのまま逃げ切らないといけないところで、距離を詰められずゴールを奪われる。
あの辺の距離感の差が、未だに日本の感覚が抜け切れていない部分があるように思える。
また、状態もあるのですが、1対1でやられてしまっている。後半になって、漸く数的有利を作って守る形が出来た事と、ザンビアが前に人数をかけられなくなった事もあって、守れていたものの、それでも危ないシーンは多く、守備の改善は、前回も書いたが急務だろう。



個人的な個人評
12 西川周作 5.0 彼の責任では無いが3失点では序列を変える事は出来ず。
2 内田篤人 4.5 スピードで振り切られるような場面があり、守備面での距離感がイマイチか。
21 酒井宏樹 5.0 クロスの精度は欠いたものの、大久保嘉の後ろを何とかフォローした。
22 吉田麻也 4.5 前半は悪く、後半は持ち直したものの、1対1でやられるシーンも多かった。
15 今野泰幸 4.5 前試合の悪い流れを払拭できず、ゴール前で後手に回った。
6 森重真人 6.0 守備を良く立て直した。また、得点シーンの思い切りの良さなど、代表で自分の持ち味を出せるようになった。
5 長友佑都 5.0 可もなく不可もなく。
16 山口蛍 6.5 今やスタメンを奪う勢い。ただ、経験不足からか、守備面では少し距離感が悪く、半歩遠くて止め切れない場面も。
7 遠藤保仁 5.5 明らかに抑えたプレー。ただ、終盤のゲームをコントロールする所は流石。
14 青山敏弘 -- 決勝ゴールをアシストしたのは彼らしいプレー。ただ、時間が短く評価できず。
9 岡崎慎司 5.5 その後にプレーは出来たが流血は心配。裏を取るプレーが出せず、あまり持ち味はだせず。
18 大迫勇也 6.0 点は奪えなかったが、良い動き出しを見せていた。
4 本田圭佑 5.5 大分復調してきた。ただ、トラップが少し雑で狙われるシーンも。
10 香川真司 6.0 得点は偶々だが、1点目のシーンの動きなど、本来のプレーが戻ってきている。
20 齋藤学 -- ほとんどプレーに関与できず、評価できず。
11 柿谷曜一朗 5.0 悪くはないが、なかなか裏に抜けてボールをもらえる機会が無かった。
13 大久保嘉人 6.0 得点は見事。ただ、結構勝手にやっていてバランスを崩すシーンもあって、連携の構築が必須。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。