2014年06月10日 [21:30]   サッカー日本代表 | スポーツ | A代表/2014 

直前3試合の課題と収穫

さて、WC直前の3試合を無事終えて、本大会に向けて一直線となった日本代表。
3試合のザッケローニ監督の意図のようなものは、先日類推したが、では、その試合で得たものは何だったのだろうか?
3試合を通じて、課題となったのは次の所か。

1.負傷
2.コンディションの差
3.守備


1.負傷
今回の代表は、招集段階から負傷者と言うか、負傷から回復した所の選手が多かった。
長谷部誠に内田篤、吉田麻の3名が負傷上がりの為、リスクはあったのは間違いない。
ただ、一応3試合で状態を確認して、吉田麻や内田篤は負傷自体は問題がなさそうだ。
とはいえ、問題として、彼ら3名は試合から離れていた為に、試合勘が不足しているのか、内田篤と吉田麻は距離感が合っていない感じがあった。
その上で、長谷部誠は、結局、キプロス戦の45分のみで、その後試合に出てはいない。
先日のニュースでは、ブラジルに渡った後の練習には参加していたようで、間に合うとは思うが、先の2名と同じく、試合勘が不足していた場合、この辺は、以前もクラブで出場機会を失った際、アジア予選の舞台で出来が良くなった。
その辺、同様の事態になった場合、長谷部誠の代わりとなると非常に難しい。
また、招集後負傷している酒井高は、結構影響が大きく、日本代表の左SBは長友佑と言う絶対的な存在がいるので、バックアッパーでしかないとも言えるのだが、その長友佑が4年前と比較すると鉄人とは言い難く、負傷する事もある。
つまり、もし何らかの事態で長友佑が出場できない場合、左SBを出来る専門職がいないという事になる。
いつになく、負傷者には悩まされている気がする。

2.コンディションの差
これは、調整の問題だが、コンディションに差が出来ている。
一つは、欧州組は1年の試合が終わった後であり、疲労がピークに達している所で、更に追い込んできている分、戻すのに時間が掛かる部分もあるが、同時に、本田圭や香川真のように出場機会に恵まれなかったものとの差も発生している。
更に、Jリーグ組は、シーズンが始まって、丁度良いタイミングで状態は良い、その中で一旦絞っているが、疲労も含めて、状態は悪く無く、その上で、先の負傷者と、状況的には4グループがあるようなものである。
この辺は、ちゃんと調整して仕上げてくれるとは思うのだが、3試合を観ていて、例えば、本田圭と山口蛍のコンディションの差だったりは、もしかしたら、チームの状態全体に影響を与えてしまうかもしれない。
流石に、これがWC5度目の挑戦ですし、その間には五輪への出場もあるので、それなりのノウハウがある筈ですが、今まで以上に個々の選手のコンディションに差がある。
これを、どう吸収して、初戦にピークを持っていくのか、新しい課題であるだろう。

3.守備
3試合終わって、8得点4失点。
3連勝と調子が良いという事も出来るが、2試合連続先制点を許している事実はやはり守備の問題だろう。
この辺は、先に書いたように負傷上がりの2名の状態の問題もあるが、それに加えて、どうにも、今野泰の状態が悪いのが気になる所だ。
今野泰は、現状、G大阪でも出場機会が十分とは言い難く、調子が悪いというのもあって、ポジションを確保できていない。しかも、ポジション自体はCBと言うよりもCHでの起用が多いのも、感覚にズレが生じているのかもしれない。
昨年末から、どうにも失点が多いのは、ある種、攻撃的に出ている弊害でもあるだろうが、本大会において、先制点を許す事のリスクはやはり大きく避けるべき事態だと言える。



さて、課題は以上だとすると、合わせて収穫は何か。

1.新戦力の台頭


1.新戦力の台頭
これ一つだとすると、正直寂しく感じるのだが、しかし、これは最も大きなプラス材料だとも言える。
先に書いた課題としての負傷者の多さであったり、コンディションの差や守備陣の問題は確かにあるが、しかし、その為とも言うべきだろうが、山口蛍が完全にポジションを奪いつつあるくらいの存在感を発揮した。
長谷部誠が不在だと、確かに駒不足になりえるのだろうが、それでも、山口蛍が穴を埋めて十分な働きをしてくれそうである。
同じく、森重真が、吉田麻の不安材料であり、今野泰が苦しんでいる中で、彼の存在は大きく、また、世界的に観れば高い選手ではないが、それでも、今回身長が低いメンバー多い中で、183cmの森重真の身長は心強い。
現状では、吉田麻と森重真が第一候補になるのではないかと言う状況にまで存在感を発揮している。
その上で、伊野波雅は、時間こそ短かったものの、長友佑が負傷で交代した際に、キプロス戦で左サイドに入って無難にこなすことが出来た。
そして、最後は、サプライズ招集となった大久保嘉の存在。
これまでの日本のサッカーのやり方に合っていないので、連携面でも問題点は多く、長時間ではボロが出る上に、中に絞ってサイドを空けてしまう事で、どうしても守備の穴をSHで使うと作ってしまうのだが、それでも、短時間で結果を出せる、他の選手が観る事が出来れば、岡崎慎以上の決定力も発揮できる可能性はある。
何より、ザンビア戦で決勝点を挙げた事で、本人が乗ってきているとすれば、切り札として最高のカードとなりえるだろう。

そういった諸々を考えて、課題と収穫を比較すると、おそらく、現状では若干の課題の方が上回っているが、ここから先、試合が始まるまでにチーム全体のコンディションを整える事が出来れば、全く異なる結果に繋がる。
事実、これまでの代表の試合はコンディション次第で、強豪とも互角に戦えれば、アジアレベルでも苦戦する。
そして、A代表ではないが、ロンドン五輪ではまさにコンディションが勝敗を分けて、状態が良ければスペインにも勝てるが、悪ければ韓国にも負けるんですからね。
先に書いたように、それぞれの選手の状況が大きく異なるので、コンディション調整は難しいが、それを成功させられるかどうかに掛かっているだろうな。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。