2014年07月06日 [08:30]   FIFAワールドカップ | スポーツ | WC/ブラジル2014 

2014WC オランダ vs コスタリカ

WC24日目、第2試合。
欧州勢と南米勢の戦いの中で、中米のコスタリカが勝ち上がってきて、このベスト8での戦い。
死の組突破の勢いをかって、今大会最も破壊力のあるオランダを粉砕できるか、コスタリカ。
それとも、迎え撃つオランダが、コスタリカの快進撃を叩き潰せるか。
ベスト4最後の椅子をかけての戦い。

2014 FIFA World Cup Brazil
2ndステージ/Quarter-finals M59
サルヴァドール アレーナ・フォンチ・ノヴァ/51,179人
オランダ 0 (4PK3) 0 コスタリカ
Match Report[PDF]
両チームのスタメンは、こんな感じ。
2014WCオランダvsコスタリカ

前半
コスタリカのキックオフで試合開始。
立ち上がりからオランダが主導権を握るかと思われたが、コスタリカも一歩も引かず、前線でスペースを使うようにボールを繋ぐ為に、序盤はどちらも相手を窺っているような感じで始まる。
22分、右サイドのROBBENからのクロスでファーサイドに流れたボールをV.PERSIEがシュートに行くが、ここはGKが素晴らしい飛び出しでコースを無くしてブロック、こぼれ球を、更にSNEIJDERが狙うが、これはGKが正面で止める。
オランダがボールを持っているものの、コスタリカがしっかりとブロックを作って守っており、なかなかスペースを活かすことが出来ず、その意味では主導権はコスタリカが握っているとも言える。
コスタリカにも決定機が訪れれば、39分には、ゴール正面で得たFKでSNEIJDERが直接狙ったシュートはスピードもコースも完璧だったが、GKのNAVASが横っ飛びで止める。
前半終了間際にも、ROBBENからのスルーパスにV.PERSIEが抜け出すかと思われたが、GKが素早い飛び出しでカット。
その後も、オランダが攻めるもののコスタリカの守備を崩せず、前半はスコアレスで折り返す。

コスタリカの狙い通りの前半
コスタリカが狙い通り、オランダにスペースを与えず、0-0で折り返すことが出来たという所だろう。
オランダの前線はスピードがあり、決定力も持っている、それが今大会で最大の破壊力を発揮している訳だが、コスタリカは5バックを活かして、最終ラインでしっかりとブロックを作って、中盤との2ラインでオランダがスピードに乗せないようにしている。
それに対して、オランダも流石と言うべきか、下がった位置でボールを回しておいて、ギャップが出来た所でスルーパスを入れたり、単純な個人技で仕掛けたりとコスタリカの守備を崩しにかかっており、両チームのある意味予想通りではあるが、攻防が行われた。
ただ、現状では、前半はコスタリカが勝ち、特にGKのNAVASがこの試合も当っており、SNEIJDERのFKを止めただけでなく、飛び出しの早さやポジション取りの巧みさという、およそGKにとって最高のプレーをしている。
オランダは、一度危ない場面がありましたが、しかし、ほとんどの場面では自分たちがボールを支配して攻めており、負ける可能性は感じなかっただろうが、このまま、試合が進んだ時に、どこかで点が取れないと、もし焦りを見せたらコスタリカの思うつぼになる。
どこまで、冷静で集中を保てるのか、両チームの勝敗を決めるのはその一点になりそうだ。

後半
両チームとも交代選手は無く、オランダのキックオフで後半開始。
後半も前半と同じく、オランダが攻勢を仕掛けてコスタリカが跳ね返すという展開は変わらず。
時間経過とともに、コスタリカが攻める時間が出てくると、66分、コスタリカが9番CAMPBELL J.に代えて21番URENA M.を投入する。
なかなか攻め切れないオランダは76分、21番MEMPHISに代えて17番LENSを投入する。
79分、コスタリカは、競り合いの中で着地を失敗して膝を痛めたような16番GAMBOA C.に代えて8番MYRIE D.を投入する。
83分には、再び、今度は左サイドでFKのチャンスを得ると、SNEIJDERのシュートは壁を越えて巻くようにゴールに向かうが、これはポスト直撃、跳ね返った所をオランダの選手が狙うものの、シュートまでは行けずにクリアされる。
終盤、オランダが猛攻を仕掛けて、コスタリカゴールを攻めるが、しかし、コスタリカの守備陣も集中して守り、アディショナルタイムには、FKからの流れで、左サイドからのクロスにゴール前に4人が飛び込むも、ゴールを奪えず、コスタリカの守備がギリギリで耐えて、勝敗は、延長へ。

延長
両チームとも、ここでの交代は無く、オランダのキックオフで延長開始。
延長も後半の終盤同様にオランダが攻勢を仕掛けて、コスタリカが跳ね返すという展開。
97分、コスタリカは、17番TEJEDA Y.に代えて22番CUBERO J.を投入する。
オランダは、DFの4番MARTINS INDIに代えてFWの19番HUNTELAARを投入し、延長後半、コスタリカのキックオフで開始。
オランダの猛攻を耐え抜いたコスタリカが、徐々に攻撃にも出て、オランダは最終ラインも疲労から足をもつれさせるなど、コスタリカもチャンスがあり、どちらもゴールの可能性がある。
オランダは、アディショナルタイム、PK戦を見越してGK1番CILLESSENに代えて23番KRULを投入する。
そして、試合は、PK戦へと決着の舞台を移す。

PK戦
5番BORGES C.(CRC) ○ 右下隅に決める。
9番V.PERSIE(NED) ○ 右下隅ギリギリに決める。
10番RUIZ B.(CRC)  × 右を狙ったキックはGKがしっかりとセーブ。
11番ROBBEN(NED) ○ 左上に決める。
3番GONZALEZ G.(CRC) ○ 右隅ギリギリに決める。
10番SNEIJDER(NED) ○ 左下隅ギリギリに決める。
7番BOLANOS C.(CRC) ○ 左上に決める。
15番KUYT(NED) ○ 鋭いシュートが左下隅に決まる。
4番UMANA M.(CRC) × 右隅を狙ったシュートは、完璧に読んでいたGKが止める。
PK戦の結果、4-3でオランダが勝利。

最後まで分からなかった試合
PK戦になったからと言うだけではなく、この試合は、最後までどちらが勝つかはわかなかった。
後半途中から、完全にオランダペースでコスタリカは耐えるだけの展開に近かったのだが、その守り方が素晴らしかった。
何よりも、日本も参考にすべき点として、どんだけ攻められてもラインを上げる。
かつて、トルシエ監督がフラット3を提唱した時に、3人のラインコントロールでオフサイドトラップを仕掛けていくというのがあったのだが、それをコスタリカは5人で達成している。
人数が多ければ、それだけラインコントロールは難しくなるのだが、全員が一瞬も集中をとぎらせる事もなく、守り続けた。
少しでも跳ね返せば、その瞬間一気にラインを上げる為に、オランダは攻め残った選手が悉くオフサイドになり、波状攻撃を仕掛ける事が出来ず、オフサイド数がかさんだ事もあり、オランダの持ち味を出しきる事が出来ず、延長の後半には、コスタリカの攻撃に対して、オランダの最終ラインも足が動かず危ないシーンがあった。
勝ったのはオランダであり、力的には間違いなくオランダの方が強いだろうと感じたが、しかし、サッカーとして、狙い通りゲームを支配していたのはコスタリカであり、それは、集中を切らせない最終ラインの守りが最大の貢献をしたという所だろう。
ただ、勝ったオランダは流石で、PK戦用にGKを交代して、そのGKのセーブで勝つなどもあったが、それ以上に、SNEIJDERのシュートが、惜しいシーンが何度もあり、それが、コスタリカの肝を冷やさせてカウンターの意欲を少なくさせるなど、攻撃は最大の防御を見せたとも言える。
本当に、攻めながらの試合運びの仕方、徹底した守り方という両面で、日本は参考にすべき試合だったように思える。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。