2014年07月10日 [21:32]   FIFAワールドカップ | スポーツ | WC/ブラジル2014 

2014WC オランダ vs アルゼンチン

WC28日目。
まさかの大差がついたブラジルとドイツの一戦、その勝ったドイツと決勝を争うのは、今大会屈指の攻撃力を誇るオランダか、粘り強い勝利を重ねてきたアルゼンチンか。
不本意な結果で大会を去る事になったNEYMARに代わって大会の中心となるのはMESSIかROBBENか。
南米の大会で、欧州と南米の対決にここで決着がつくかもしれませんね。

2014 FIFA World Cup Brazil
2ndステージ/Semi-finals M62
サンパウロ アレーナ・デ・サンパウロ/63,267人
オランダ 0 (2PK4) 0 アルゼンチン
Match Report[PDF]
両チームのスタメンは、こんな感じ。
2014WCオランダvsアルゼンチン

前半
アルゼンチンのキックオフで試合開始。
オランダは慎重な立ち上がり、どちらかと言うと下がって受けており、その分もあって、前から仕掛けるアルゼンチンが試合の主導権を握る。
ただ、アルゼンチンの攻めも、オランダの守備がきっちりと対応している。
どちらかと言うとアルゼンチンペースの中で、オランダは一気に裏を狙うが、なかなか前線に繋がらず、チャンスらしいチャンスが作れず、ただ、優勢に試合を進めているアルゼンチンもチャンスを作れていない。
両チームともシュートまで行く事もなかなか出来ないまま、前半終了。

相手を研究した結果
両チームとも相手を研究した結果、お互いの良さを潰しあった展開になった。
オランダは、アルゼンチンのMESSIにマークをつけるとともに、HIGUAINに入った所を潰すことで、MESSINに簡単に前を向いてボールを持たせないようにしている。
対して、アルゼンチンは、オランダの前線の二人にスペースを与えない為に、前に入る事でスピードに乗せない、攻撃の時にもしっかりと最終ラインはラインを作って、簡単に裏を取らせない。
オランダが最終ラインに枚数を割く分だけ、全体的に下がり目で、それだけアルゼンチンが中盤でボールを持てる、その結果、アルゼンチンが多少優勢に試合を進めているものの、どちらも決定的なシーンは無い、膠着した試合になった。
どちらが先にリスクを冒すのか、なかなか動き出しのタイミングが難しいが、どこかでどちらかが動いた所で、試合がどう展開するのか読み辛いが、しかし、このままではなく、両監督の後半の采配に注目という所だろう。

後半
アルゼンチンは交代は無く、オランダは4番MARTINS INDIに代えて7番JANMAATを投入、そのオランダのキックオフで後半開始。
後半開始からオランダが仕掛けて、チャンスを作るものの、ゴールの気配が無い中で、62分、オランダは2枚目の交代で、6番DE JONGに代えて16番CLASIEを投入してくる。
オランダがボールを持てるようになるものの、どちらもなかなか攻め切れない中で75分、この試合最大の決定機と言うべき、右サイドからの突破からZABALETAが中に入れたボールにHIGUAINが飛び込んでシュートも、惜しくも枠を外す。
81分、8番PEREZに代えて18番PALACIO、9番HIGUAINに代えて20番AGUEROとアルゼンチンは一気に2枚交代をする。
アルゼンチンが攻めることが出来るようになるが、両チームともリスクを嫌ってか、思い切った押し上げは無く、結局、お互いに攻め切れないまま、90分には、オランダがこの日最大のチャンスで、KUYTのスルーパスにDFの間で上手くボールをスルーして裏を取ったROBBENが抜け出すが、シュートはギリギリで足を出したMASCHERANOによって止められる、そして、アディショナルタイムも経過し、勝敗は延長へと進む。

延長
アルゼンチンのキックオフで延長がスタート。
延長もあまり展開が変わらない中で、96分、オランダは、9番V.PERSIEに代えて19番HUNTELAARを投入する。
オランダが攻勢を仕掛けて、惜しいシーンを作るものの、最後の部分でシュートまでいけない。
101分、アルゼンチンも最後の交代で22番LAVEZZIに代えて、11番M.RODRIGUEZを投入する。
延長の後半に入っても、お互いに攻め切れないまま、集中も切らさず、115分には、アルゼンチンがフワッとしたボールでDFの裏に落として、PALACIOが狙いに行くが、ヘディングはミートせず、GKにガッチリとキャッチされる。
この辺から、徐々にアルゼンチンが仕掛けだして、117分にはMESSIが右サイドからドリブルでDFを振り切ってからのクロスをファーサイドでM.RODRIGUEZがボレーで合わせるが、これもミートせず。
結局、両チームとも得点を奪う事が出来ず、延長も終了、決着はPK戦へ。

PK戦
2 VLAAR(NED) × 右を狙うもGKが完璧に止める。
10 MESSI(ARG) ○ GKの逆の左に決める。
11 ROBBEN(NED) ○ 右下隅に決める。
2 GARAY(ARG) ○ 豪快に真ん中上に叩き込む。
10 SNEIJDER(NED) × 左を狙うがGKが読み切って止める。
20 AGUERO(ARG) ○ GKに読まれて触られるも、左下隅ギリギリに決まる。
15 KUYT(NED) ○ GKの逆をついて右下に決める。
11 M.RODRIGUEZ(ARG) ○ 思い切り左に蹴ると、GKの手を弾いてゴールに決まる。

アルゼンチンが決勝へ
南米大会は常に南米の国が優勝していた、それが崩れるかなとも思われたが、見事にアルゼンチンが決勝に駒を進めて、可能性を残した。
オランダとアルゼンチンのサッカーは、先に書いたように相手の良さを消しあって、ただ、守備は集中していて最後までミスも無く120分間の戦いを見せた事で、非常に締まった試合になった。
どちらが良かったというのは無くて、内容的には若干オランダが良かったようにも思えるが、決定機と言う意味では多少アルゼンチンの方が多かったかもしれない。
そんな完璧なまで互角の試合であり、どちらが勝ってもおかしくなかったが、PK戦では、アルゼンチンのGKのROMEROは2本止めたが、オランダのCILLESSENは2本触りながらも決められてしまった。
ほんの少しの読みの差なのか、決めるボールの威力の差なのか、それが合わさった結果なのか、それがお互いにとっての僅かな差という所になったのかもしれない。
ドイツはブラジルに大勝して波に乗っているが、ポルトガルに大勝した次の試合はガーナ相手に苦戦をしていた。
つまりは、ブラジルに大勝した後ですから、アルゼンチンに対して余力が無いかもしれない。それに対して、ギリギリの試合を制してきたアルゼンチンの方が、もしかしたら勝負強さがあるかもしれない。
ただ、南米大会は南米のものとアルゼンチンが勝つのか、それとも、そういう空気を読まないドイツがアルゼンチンをも粉砕するのか、面白い組み合わせになりそうだ。

オランダも、決してアルゼンチンにひけを取らず、もしかしたら、120分での決着を狙わず、コスタリカ戦と同様にPK戦に向けてGKを代えていれば結果は分からなかったかもしれない。
ただ、ほんのわずかの差で負けて、優勝できる可能性もあった今大会も結局優勝まで届かなかった。
それでも、2大会連続でオランダのオレンジがWCを蹂躙、特に、今大会を象徴するような、攻撃的な5バックと言う新しい戦術を見せたのは、今後のサッカー界への影響力としても大きいだろう。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。