2014年08月20日 [22:49]   天皇杯 | スポーツ | 第94回天皇杯 

第94回天皇杯3回戦 浦和 vs 群馬

天皇杯の3回戦。
現在、J1首位の浦和とJ2で18位の群馬。
今年は国立改修の為に、また、来年のACもあって、天皇杯決勝が前倒しになっているので、3回戦を早くも8月に開催。
J2の群馬が、J1トップの浦和を相手にどう戦うのか。

第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会
3回戦 No.71 浦和駒場スタジアム/6,254人
浦和(J1) 1-2 群馬(J2)
(浦和) 李忠成(39分PK)
(群馬) 青木孝太(69分)、ダニエル・ロビーニョ(81分)
浦和のスタメンは、21 西川周作、2 坪井慶介、17 永田充、12 濱田水輝、11 関口訓充、16 青木拓矢、4 那須大亮、26 関根貴大、6 山田直輝、29 矢島慎也、20 李忠成の3-4-2-1。
群馬のスタメンは、23 富居大樹、13 有薗真吾、32 クォン・ハンジン、19 黄誠秀、4 小柳達司、18 加藤弘堅、8 坂井洋平、15 瀬川和樹、6 小林竜樹、25 宮崎泰右、11 エデルの3-4-2-1。

群馬勝利
立ち上がりからボールを持っているのは浦和だが、ラインを低くして守る群馬の守備を崩しきれず、ただ、一発を狙う群馬の攻撃も、高いラインの裏を西川周が守る浦和の前にチャンスを作れない。
なかなか得点の気配が無い中で31分、左サイドを関根貴がスピードで突破をして、ギリギリでクロスを入れると、李が合わせたシュートは、しかし、GK富居大が反応、弾いたボールはポストに当り、そのボールを富居大が止める。
徐々に群馬のミスが出るようになると、浦和がその隙を逃さずついていくようになり、山田直が上手いトラップから反転して右足アウトサイドでのスルーパスに抜け出した李に通った所で倒されてPK、これを李が思い切って蹴って、GK富居大の手を弾き飛ばしてゴール、39分浦和が先制する。
先制された所で上手く前線で絡んで黄誠秀から出たボールを小林竜がシュートまで行くが、これは枠を外す。
後半に入ると群馬も攻めるが、浦和がリードもあって優勢に試合を進め続け、58分にも浦和が決定機を迎えるが、追加点を奪えないと、69分、交代で入ったダニエル・ロビーニョが楔となってキープすると、同じく交代で入った青木孝へと良いパスを出し、それをゴールに決め、群馬が同点に追いつく。
互角の展開になってきた中で、81分、小柳達が右サイドを突破してからのクロスに浦和のDFのクリアが小さく、丁度走り込んできたダニエル・ロビーニョの正面に出してしまい、それを奪ったダニエル・ロビーニョがゴールに蹴り込んで群馬が逆転。
89分には、群馬の攻撃に、西川周がPAを飛び出してゴールを空けてしまうが、シュートは枠を外し、逆に浦和の攻撃も、ゴール前で決定的なヘディングシュートを放つも、これはGKが止める。
最後まで浦和は、2点目を奪えず、試合終了。

ジャイアントキリング
J2のクラブがJ1のクラブをやぶる位では、もしかしたらジャイアントキリングとは言えないかもしれないが、しかし、現在J1で首位に立つ浦和に対して、J2で18位と低迷している群馬が勝利したのはジャイアントキリングと言っても良いように思える。
内容的には、前半は守りに入った群馬に対して、なかなかチャンスを作れなかった浦和だったという風に見ると、群馬が狙い通りの展開だったのかもしれない。
ただ、ボールを支配している浦和の攻勢の前に、ついにはミスが出てきだした群馬が、結局、PKを与えてしまって先制を許したのは、狙いとは違ったと言えるだろう。
しかし、その後の浦和の攻撃を止めて、終盤逆に群馬もチャンスを作った事で、後半は一転した流れが発生したように思える。確かに後半も浦和がペースを握っているような展開ではあったが、ボールを回す際のミスが目立つようになって、また、下がって守っていた群馬が前に出てきた事で、浦和も簡単に中盤で繋げなくなった。
その上で、交代で一気に2枚代えた群馬の、その交代で入った二人が得点を奪った。特に同点ゴールは交代で入った二人で取ったようなものでもある。
交代がはまった事も含めて、後半は群馬が狙い通りという事もあり、見事な金星、ジャイアントキリングの達成だったと言えるだろう。

流れを活かせなかった浦和
群馬が下がっていた事もあって、浦和はボールを支配して攻める事が出来た。
最終ラインも中盤まで上がってきていて、異常なまでに高いラインで押し込んでいった。その流れの中で、PKからとはいえ、山田直のプレーと李の抜け出しが決まっていたし、それ以外でも、浦和のパス回しで群馬の守備を翻弄する場面も多々あった。
しかし、先制した後にもあった決定機を決め切れなかった事で、群馬の逆襲を受けることになった。
特に、中盤の底で青木拓と那須大の部分で、前半はボールを繋げたのが、群馬がそこを狙いだしたことで、縦にボールが入らなくなってしまって、流れを少しずつ失っていくように思えた。
自分たちの1点目と似たような楔からのゴールを許すような形で同点にされたが、それでも、自分たちのサッカーはやる事が出来たと思うが、しかし、2失点目は浦和らしくないミスとも言える。
ボールを持っていても、流れを失った事で、ゴールが遠くなってしまい、可能性を感じなくなっていった。
J1で首位に立ち、勝ち続けるためには悪い流れでも耐えるのもそうだが、何よりも良い流れの中でゴールをどうやって奪うのかと言うのが重要だろう。
その意味では、この試合の浦和は流れを活かしきる事が出来ず、まだまだ勝てるチームとは言えないという所だったのだろう。

見事な勝利
先に書いたように、先制点こそ許しものの、交代選手もはまって群馬にとっては狙い通りと言う展開だったように思える。
また、浦和に対する攻撃に関しても、お手本のようにサイドを中心に突破を図る。
特に浦和の3バックが中央のダニエル・ロビーニョへの意識が大きく、中央に寄ってしまったので、その分サイドが空いて、そこを狙って攻めることが出来た。
同点ゴールにしても、中央で、ダニエル・ロビーニョが粘って、右サイドへと開きながら走った青木孝にDFがついていけなかった。そして、逆転ゴールは、それこそ右サイドをスピードで突破して追いついた所からのクロスを浦和がクリアし切れなかった。
どちらも浦和のゴール前には人数はいたのだが、そこでサイド、特にPAの角あたりにぽっかりと出来ていたスペースを見事に使い切った。
研究していたのかは分からないが、しかし、絵に描いたような浦和攻略を成し遂げた群馬の攻撃は、それこそ、他のクラブにとっても参考にすべき部分だろう。
ただ、だからこそ、前半両サイドも下がって5バックにしてまで守ろうとしていたのは、逆に勿体無かったように思える。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。