2014年08月26日 [20:11]   サンフレッチェ広島 | スポーツ | Jリーグ/2014 

J1/2014 第21節 広島 vs C大阪

J1第21節。
中断明けあまりリズムに乗れず、ここ5試合も2勝1分2敗と五分の成績で、8位まで下がった広島。
こちらは中断明け未だに勝利なく、9試合未勝利、ここ5試合も2分3敗で降格圏の16位となったC大阪。
どちらも苦戦が続いている中で、何よりも結果が欲しい両チームの戦い。

Jリーグ2014 Division1 第21節
エディオンスタジアム広島/21,102人
広島 0-0 C大阪
ホーム広島のスタメンは、1 林卓人、37 宮原和也、5 千葉和彦、4 水本裕貴、14 ミキッチ、30 柴崎晃誠、8 森崎和幸、18 柏好文、7 森崎浩司、10 高萩洋次郎、22 皆川佑介の3-4-2-1。
アウェーC大阪のスタメンは、21 キム・ジンヒョン、16 安藤淳、23 山下達也、4 藤本康太、14 丸橋祐介、2 扇原貴宏、5 長谷川アーリアジャスール、25 キム・ソンジュン、18 平野甲斐、33 カカウ、10 フォルランの4-1-2-3。

守備を意識した試合
立ち上がりからどちらも守備を意識してなのか、ラインが低く、ゴール前でブロックを作るようにして守り、広島は奪ってからゆっくりと回して攻め、C大阪は一気に前線に当ててカウンターを狙う。
ただ、守備をがっちりと固めて、両チームともリスクを冒さない為に、チャンスらしいチャンスが生まれない。
完全に膠着して、ゲームが展開していたが、後半に入ると、少しずつC大阪が仕掛けるようになり、ゴール前でチャンスを作り出すが、決定機を作るまでは至らず、広島の守備に跳ね返される。
アディショナルタイムにこの試合最も得点を感じさせる、C大阪は左CKからのボールをニアで合わせてボールはポスト直撃、広島がそこからのカウンターで、最後は柏がDFをかわしてシュートまで行く、両チームともに決定的なシーンがあったが、両方とも決め切れず、結局試合は、スコアレスドローで終る。

守備固め
両チームとも、何が何でも勝ちたい試合という事で、お互いに崩壊気味の守備の立て直しをして挑んだ試合。
ただ、その守備意識が強すぎて、試合は膠着した内容となり、守備は良いが、攻撃の手段が無いというゲームとなった。
何よりも、両チームともスタメンを大きく入れ替えて、広島は負傷者等の影響があるが、C大阪はこれまでの若手主力だった杉本健や永井龍をベンチスタートさせるなど、意識改革にも乗り出したという所か。
しかし、両チームともに守備への意識が強かった為に、前に出て行くリスクを嫌い、全体的な間延びをしたサッカーとなってしまって、攻撃においては、連動性などはなく、単発の個人技に頼る事となった。
その影響もあって、後半は、前線にカカウ、フォルランを備えるC大阪が個人技で優勢に立って、C大阪が優勢な試合運びを出来るようになった。
それでも、広島の守備を崩すにはいたらず、ほぼ、得点の気配は無いまま90分間を終えた。
確かに守備意識を高めることは重要ですし、点の取り合いはある意味面白いが、しかし、大味なゲームになるからこそ、そういう守備の攻防も必要である。しかし、これは行き過ぎで、ここまでリスクを冒さないサッカーだと、面白味に欠ける。
何より、広島とC大阪というカードから想像されるサッカーとは真逆であり、期待を裏切られた感がある。

攻めない? 攻められない?
先に書いたように広島は明らかにリスクを嫌って、徹頭徹尾安全策な試合運びを狙っていた。
前線に皆川佑一人を残して、全体が引いてブロックを作って守り、ボールを奪ったら、ゆっくりポゼッションをしていく。それも、縦に入れるリスクは最小限で、基本的には後ろで回して時間を作っている。
その為に、ボールは気が付けばGKの林まで戻って、そこから作り直すが、結局、縦に入れるのは大きく皆川佑に当てるという感じになってしまう。
皆川佑も何とか競って、山下達や藤本康と良くやり合っていたが、如何せんフォローが無くて、次の展開が無かった。
結局、最後の最後、アディショナルタイムにあったカウンターを除けば、ほぼチャンスらしいチャンスも無く、いくらなんでも、これは消極的過ぎただろう。
攻められないと言うほどの事も無く、ようは、失点を恐れてしまって後ろに重心がかかったまま戦った事が影響していた。
確かに失点を減らすことは重要であるが、得点を取りに行く部分とのバランスを失っては、結局のところ、点を取る為に前掛かって失点をしていた時大差ないと言える。

新戦力
この試合、C大阪は新戦力のカカウをスタメンで起用してきた。
南野拓が出場停止で山口蛍が負傷離脱中という事もあって、C大阪が選択したのは、最終ラインの前に1枚扇原貴を置いて、守備を固めるとともに、長谷川とキム・ソンジュンも下がり目に位置して、最終ラインの前に3人でブロックを作る形で、守り、そこから一気に前線に当てて、前線の3人の個人技とスピードに頼るサッカーを展開した。
序盤こそ、動きが固かったカカウだったが、後半には、動き出しも良くなり、それに伴ってC大阪もチャンスを作れるようになった。ただ、それは、カカウにしろ、フォルランにしろが勝手にやった結果によるものであり、C大阪としてのサッカーではなかった。
どちらかと言うと、カカウに代わって入った永井龍の方が、C大阪の前線を活性化させていたと言える。
いきなり入って連動するのは難しいので、カカウの出来が取り立てて悪いわけではないが、今のC大阪にとって、カカウという戦力は必要だったのかどうか?
それ以上に、守備陣が下がって守って、カウンターで前線の3人だけに任せるようなサッカーを展開しているよりも、それこそ、1枚昨季のシンプリシオのような中盤の底でバランスを取れる戦力がいた方がベストだったのではないだろうか?
何よりも、永井龍や杉本健の出来が悪く無かっただけに、そう思える。
そして、3人だけで攻めるやり方で、確かに0点に抑えたものの、先にも書いたが、バランスを崩しているという意味では今までと大差が無く、どうにも迷走している印象を受けてしまう。

自慢のJリーグ
先日の広島での土砂災害で、天皇杯は延期されたこともあって、この試合の広島戦もまた延期になるかと思っていたが、無事に開催された。
そして、その開催の場で、広島の選手が「がんばろう広島」と書かれたTシャツを着て入場、また、スタジアム内に置かれた募金には、来場者からの沢山の募金もあったようで、先年の東日本大震災でもそうですが、各クラブが自発的に動き、そして、それに合わせてサポータも、そして他のクラブだって力を貸していく、そういうJリーグのあり方と言うのは、間違いなく日本が世界に誇っても良いものだと言えるだろう。
まだまだ広島市内では、大変な状況であり、サッカーどころでは無い人も多いだろう。その中で、アウェーのC大阪のサポータも数多く訪れての2万人超えの入場者数、そして、C大阪側からの広島コールと、本当に素晴らしい光景と言える。
こういうJリーグは、これからも続いて欲しい、そう願わずにはいられない、自慢のリーグである。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。