2014年08月27日 [20:50]   大宮アルディージャ | スポーツ | Jリーグ/2014 

J1/2014 第21節 大宮 vs 鳥栖

J1第21節。
8試合勝ち星無しで、ここ5試合も2分3敗、最下位とは差があるものの長く17位に留まっている大宮。
突然の監督解任劇で首位陥落、2連敗で3位となった鳥栖。
大宮としては、これ以上負けると降格が見えてくるだけに勝たないといけない試合であり、鳥栖としても何とか監督交代時のマイナスの流れを払拭したい鳥栖の対決。

Jリーグ2014 Division1 第21節
NACK5スタジアム大宮/8,718人
大宮 1-3 鳥栖
(大宮) 家長昭博(49+分)
(鳥栖) 金民友(14分)、水沼宏太(69分)、池田圭(77分)
ホーム大宮のスタメンは、1 北野貴之、13 趙源熙、2 菊地光将、18 横山知伸、17 高橋祥平、11 ズラタン、22 和田拓也、23 金澤慎、39 泉澤仁、41 家長昭博、8 ムルジャの4-4-1-1。
アウェー鳥栖のスタメンは、33 林彰洋、15 丹羽竜平、36 菊地直哉、5 坂井達弥、13 安田理大、8 水沼宏太、28 高橋義希、14 藤田直之、10 金民友、22 池田圭、11 豊田陽平の4-4-1-1。

鳥栖が勝利
立ち上がりはどちらも良い形で入ってチャンスを作ると、14分には、左サイドでオフサイドギリギリで抜け出した金民友がそのまま一気に加速、GKとの1対1を豪快に逆サイドのポスト際に決めて鳥栖が先制。
先制直後には、大宮はムルジャがPAで倒されてPKを得て、同点のチャンスとなるが、しかし、GK林が素晴らしいセーブを見せてゴールを許さず。その後も、チームとしての攻守では大宮が上回っているが、しかし、単発の個人技で鳥栖がチャンスを作り、水沼宏の惜しいシュートがあるなど、チャンスの数は互角だったが、大宮の高橋祥が負傷退場で、前半の内に交代する事になる。
鳥栖がチャンスを作るなど、このまま行くかと思われたが、アディショナルタイム、鳥栖の守備陣がクリアし切れないボールをムルジャが奪って、粘ってから家長昭にパス、家長昭もスルーパスを狙ったが、これがDFがクリアし切れず、再び拾った家長昭がゴールに蹴り込み、大宮が同点に追いつく。
後半に入ると、どちらも相手の裏を狙うロングボールを多用するようになってきて、全体に間延びしていくと、ゲームの流れは鳥栖が掴んだように思える。ただ、崩しきるまでは至らずにシュートまではいけない。
69分、再び左サイドから豊田陽がオフサイドギリギリで抜け出すと、フェイントで更に縦に突破してからのクロス、これをニアで池田圭が潰れて、そのままファーまで流れたボールに水沼宏が体ごと押し込むようなシュートを決めて、鳥栖が勝ち越す。
そして、77分には今度は右サイドでボールを奪うと、一旦豊田陽に戻して、縦に入れると走り込んだ水沼宏がトラップから裏に通して、池田圭がゴールに蹴り込み、鳥栖が決定的な3点目を奪う。
その後、大宮にチャンスはあったもののズラタンのシュートがポストに嫌われるなどゴールならず、結局、鳥栖が勝利。

守備の差
この試合、チャンスの数は互角であった。しかし、その守備に関して、大きな差があった事が、両チームの結果を左右したと言えるだろう。
立ち上がりこそ、大宮は前線からプレッシングをかけて、ボールを限定させて主導権を握るかと思われたが、高いラインの裏を狙われ出すとズルズルとラインが下がり、その隙をついて先制点を奪われた。
確実に鳥栖に狙われていたにも関わらず、修正出来ぬまま、後半には同じように左サイドを突破されて勝ち越しゴールを奪われる。
3点目に関しては、逆に鳥栖の攻守の切り替えの早さが目立った形で、自陣でボールを失って失点してしまう事になり、序盤を除けば、ゴール前を固めるだけで、鳥栖のボールを取りに行けない、これは、以前から問題となっている部分が全く改善されないままになっている。
対して鳥栖は、序盤こそ勢いに飲まれたものの、徐々にプレッシングを仕掛けて、大宮の中盤からの縦に入れるパスを狙って行く事で、完全に中盤の主導権を握った。
好守の切り替えも早く、ボールの取り所をはっきりとさせていた鳥栖の守備が、PKを止めたのはおまけだったとしても、確実に鳥栖の方が強かったと言えるサッカーとなった。

取り所の問題
攻撃に関しては、正直ムルジャがブレーキとなっていたが、それでも、家長昭や泉澤仁など良い動きを見せていた。
それだけに、守備の問題は深刻だと言えるだろう。
この試合、右サイドに入った趙源熙が全く機能しないどころか穴となった部分は失点をする部分で最大の要因となっていた。ただ、それでは、別の選手だったら大丈夫だったかと言えば、必ずしもそうはならなかった可能性は高い。
第一に、先にも書いたようように、どこでボールを奪うのか、チーム全体の意思疎通が出来ておらず、結果、前線で家長昭や金澤慎などが追ってもフォローが無く、逆に彼が出て出来たスペースを使われたり、ラインを高く保ちながらも、囲み込んで取るよりもコースをカットする方向に動くために、一つ飛ばしたパスに対応しきれなかった。
大宮は元々守備が安定して初めて結果を出すことが出来るチームになるのだが、試合を重ねるごとに守備が悪くなっているように感じられる。
まずは、どうやって相手の攻撃を終わらせるのか、今のままではミスを待つだけとなっており、そんな消極的な守備では、いつかはやられてしまう。
だからこそ、どう守るのかを早急に整理しなければ、気が付けば最下位が見えてきている状況になっている事を意識しないといけないだろう。

勝ったものの
上手く相手の隙をついてゴールを重ねて勝ち切った。
特に、豊田陽はゴールこそ無かったものの、得点に貢献し、その上で、その後ろに構える池田圭、水沼宏、金民友の3人がゴールをあげた事は大きい。
これで、漸くリズムに乗っていく事も出来るだろう。
但し、諸手を挙げられるかと言えば、そうはならない。
確かに前線のメンバーで3点を相手の隙をついて取れたのは良かったが、しかし、彼ららしさと言うべきか、サイドからの突破からクロスで豊田陽という形はなかなか出来なかった。
最大の理由は、両SBの攻め上がりがほとんどなかったからだろう。
このチームの生命線は何よりも豊田陽であり、そこにどうやってボールを供給するかとなる。
その最高の形が、SBのオーバーラップからのクロスに、豊田陽が競って、池田圭などが決める形とも言えるだろう。
そのSB、調子が良い時は猛威を奮った安田理の攻撃参加などがほとんどなかった。これは、新監督の方針なのかどうか。方針だとすると、この試合のように明確な隙を見せてくれるような相手は上位陣には少ない、とすれば、その攻撃はジリ貧となってしまう可能性がある。
今一度、原点に戻る事も、新監督の下だからこそ必要なのかもしれない。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。