2014年09月18日 [08:48]   アジア大会 | スポーツ | 仁川2014 

アジア大会2014 日本 vs イラク

アジア大会の男子サッカー第2節。
グループでの最大の敵であるイラクと対決する日本。
特に、1月に開催されたU-22のACにおいて、日本はベスト8において、このイラクに敗れ、イラクはその大会を優勝した。
そのイラク相手に、リベンジを果たして、このアジア大会GL突破を決めたい所。

仁川・アジア競技大会2014 男子サッカー
【M17】D組 第2節 Goyang Stadium
日本 1-3 イラク
(JPN) 中島翔哉(36分)
(IRQ) FARAJ Humam Tareq Faraj(12分)、AL TAMEEMI Ali Adnan Kahim(48分、72分)
日本のスタメンは、こんな感じ。
アジア大会2014日本vsイラク
日本は、初戦と変えて、4バックにしてのA代表と同じく4-1-2-3。DHの位置に遠藤航が入る形。
また、前線の右には、野津田岳から途中出場で面白いプレーをしていた矢島慎をスタメンで起用してきた。

前半
イラクのキックオフで試合開始。
どちらも主導権を取る為に、高い位置からのプレッシングを仕掛け、どちらかと言うとイラクの方が、奪ってから日本の上がったSBの裏を狙ってくるなど狙いがはっきりとしている。
12分、右サイドのスローインから下げた位置にボールを入れると、プレスが掛からず簡単にクロスを上げさせてしまい、何とか室屋成がカットする事が出来たものの、こぼれ球が11番FARAJ.Tの下に転がると、完全にフリーでシュートを決められてしまい、日本が先制点を許す。
先制を許した日本が前掛かって、CKのチャンスを何度か作るが、18分には、左CKからのボールをGKがパンチングミスをするものの、日本のシュートは枠を外す。
日本が若干ペースを掴むものの、しかし、イラクはボールを奪って日本の裏を狙うカウンターでチャンスを作り出すだけに、日本が少しリズムが良くなってきたものの狙いと言う点ではイラクペースの展開。
ただ、日本がチャンスを作れないと、イラクが良いリズムでボールを回しだして、日本は35分前後に連続でセットプレーからピンチを作るようになる。
しかし、そのピンチから一転、前線へと一気に繋いだボールを、DFに体を預けながら矢島慎がダイレクトで裏に流すと、イラクのDFに対して、中島翔が上手く入れ替わって裏に抜け出し、GKとの1対1を冷静に決めて、36分、日本が同点に追いつく。
セカンドボールをイラクが拾う為に、日本はなかなかペースを掴めず、危ないシーンを何度か作られてしまって耐えるまま前半を終了。

イラクペースを改善する
正直、イラクペースの前半だった。
とにかく中盤からのプレッシングの厳しさと切り替えの早さの前に日本は、なかなか自分たちのペースを作れず、バタバタするような展開になってしまった。
それでも、一時的にイラクがペースダウンした時間帯もあり、そこでは、日本もボールを回すことが出来たものの、イラクがその時間帯はゴール前に人数をかけてきていたので、チャンスを作る事が出来なかった。
日本としては、とにかくイラクが、中盤でボールを奪うと、素早く日本の両SBの裏などを狙ってきて、そこから、ゴール前に上げると、こぼれ球を狙う為に全体が押し上げてきていて、どうしても、セカンドボールの大半をイラクに拾われてしまう展開になっている。
ズルズルとラインが下がってしまっているのが、要因の一つでもあるが、出来るなら、遠藤航などが最終ラインに吸収される事無く、何とか前に残る事が出来れば良いのだが、実際、失点シーンにしても人数がいながら、最終ラインに吸収されてバイタルにスペースを作ってしまっていた。
原川力や大島僚がバイタルをケアするのも大切だが、そうなるとカウンターでの人数が足りなくなる事も踏まえて、やはり、遠藤航が上手くバランスを取る事が出来るかにかかってくるだろう。度々のピンチは、そこが最終ラインに吸収されてしまったからこそ、バイタルで相手にセカンドボールを拾われているから、そこをケアしていかないといけない。
後、攻撃に関しては、イラクは守る時は人数をかけだして、そうすると流石に難しくなる部分があるだけに、同点ゴールのような、逆にカウンターを仕掛けるような形、鈴木武のスピードをもっと活かす為に、裏を狙うようなボールがあっても良い。
後は、相手GKがポジション取りも悪く、バタバタしているので、それをついて、セットプレーだけでなく、シンプルに放り込んでGKに処理させるような所でミスを誘うのも一つの手かもしれない。
とにかく、イラクの方が今の日本を上回っているのだから、どう跳ね返して対応するのかが重要になってくる。

後半
両チーム交代は無く、日本のキックオフで後半開始。
立ち上がり早々、イラクは一旦前線に当てて落としたボールを、下げた位置からゴール前に放り込んむとDFの裏に完璧に抜け出した6番ALI.Aが当り損ねなシュートながらもゴール、イラクが48分勝ち越す。
日本も鈴木武の抜け出しだったり、セットプレーから植田直のヘディングシュートなど惜しいシーンが出来るもののゴールを奪えず。
ゴールを奪えない日本は、61分、原川力に代えて野津田岳を投入し、大島僚が遠藤航と2CHとなり、野津田岳が右、中島翔が真ん中で、矢島慎を左に回した4-2-3-1へと変更。
中盤に人数をかける事が出来るようになった日本がボールを回せるようになると、68分には、野津田岳からのパスを浮かしたトラップで裏に飛び出した中島翔がGKと1対1になるが、今度はGK正面でゴールならず。
日本が優勢な時間帯の71分、イラクは19番SHILTAGH Mahdi Kamil Shiltaghに代えて8番AL MOHAMMEDAWI Saif Salman Hashimを投入する。
72分、ゴール正面より右寄りでFKのチャンスを掴んだイラクは、6番ALI.Aが壁の上を抜いてニアサイドの上隅に直接蹴り込み、GK牲川歩が触ったもののスピード、威力、コースとも完璧なゴールを決められて、イラクに3点目を許す。
75分、日本は矢島慎に代えて金森健を投入する。
78分、イラクは10番KHALAF Younus Mahmood Khalafに代えて17番TAWFEEQ Farhan Shakor Tawfeeqを投入する。
日本が、何度となく決定機を迎えるものの、シュートが枠を外してしまって、なかなかゴールを奪えない。
日本が優勢な所で、イラクは最後の交代として、88分、14番AL MUNTAFIK Amjed Kalef Mansoorに代えて2番AJEEL Mahdi Kareem Ajeelを投入する。
イラクの足が止まってきて、マークがルーズになって、日本がボールを回せて、バイタルで形を作れるようになっているのだが、最後のシュートの精度を欠き、イラクも完全に時間を稼いで試合を締めに来て、結局、日本はチャンスを活かしきれず、1-3で敗れる。

力の差を感じた試合
日本がU-21代表で、イラクがU-23代表の上でOAも起用しているという差、そして、今の日本代表がU-20WCを逃した世代であると同時に、その昨年のU-20WCでベスト4まで勝ち上がったイラク。
その経験の差が出た試合だったように思える。
先にも書いたように、イラクは自分たちの形を作ってきて、日本の形を潰しておいて、その上で、先制した後は、少しペースダウンして日本に攻めさせてもゴール前は固めておいてチャンスを与えず、そういう試合全体を考えたペース変更を上手く活用してきていて、後半、日本が良い形で入った所で、一発のカウンターを狙うようなサッカーも見せるなど、何と言うか本当に格上と感じさせられた。
ただ、イラクも90分間、このサッカーは続ける事が出来ず、後半はペースを変えても耐え切れずに、日本のチャンスが何度となくあった、しかも、これも前述したとおり、明らかに相手のGKは下手だった。
だからこそ、日本としては、もっと前線で落ち着いたプレーをしていれば良かった、何よりも、決定機に大きく枠を外してしまうようでは、こういう試合では勝てる訳もない。
守備陣では、バイタルを相手に使われてしまい、攻撃ではバイタルから先に入った所で精度を欠いた。
ここで、どう戦うのか、得点の可能性が高まるエリアでのプレーをどう戦うのか、それが課題だろう。



個人的な個人評
1 牲川歩見 4.0 3点目は仕方が無いが、それ以外は、彼がコーチングをしっかりしてポジション取りを考えれば止められた。
2 室屋成 4.5 前節とうってかわって、守備面で少し軽いプレーが見受けられた。
4 岩波拓也 4.0 植田直が引っ張り出された所で、スペースに入ってくる相手に対するカバーがやりきれなかった。
20 植田直通 4.0 仕方が無い部分もあるが、ボールサイドに引っ張られてしまった。
6 山中亮輔 4.5 裏を狙われてしまった。
3 遠藤航 4.0 バイタルをカバーできず、スペースを与えた事がイラクペースになった要因。
8 原川力 4.5 少しバイタルを開けすぎて、攻守のバランスを取り切れなかった。
13 野津田岳人 5.5 途中交代でチームに攻撃のリズムを作り出した。
7 大島僚太 5.0 前に出てしまってバランスを欠いてしまった。後半途中からCHに入ってチームを安定させる事は出来た。
12 矢島慎也 5.0 アイデアのあるパスを見せていた。
11 金森健志 4.5 途中交代の割にはインパクトが残せず。
9 鈴木武蔵 4.5 決定機を外し過ぎたのと、これまであった、ゴールへと向かう部分が少し乏しかった。
10 中島翔哉 5.0 ゴールは見事だが、それ以外にもあった決定機を外し過ぎた。
関連記事

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する 
名無し及び発言のたびにHNを変える(固定名を使わない)、元の記事に関係の無いコメントなど一般的なマナー違反が発覚した場合、もしくは、公衆良俗に反するような記述など、管理人の判断で、記入者の了解を得ず、一方的に削除いたします。

    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。