2014年10月02日 [03:33]   アジア大会 | スポーツ | 女子アジア大会/仁川2014 

アジア大会2014 北朝鮮 vs 日本

WC連覇を狙うなでしこジャパンにとって、絶好の強化大会となってきているアジア大会。
初戦で引き分けたものの内容的にはやられた中国戦から、ついに決勝、中国戦以降は力の差があって、チームの連動性を高めるのに費やすことが出来たが、決勝の相手は、その中国をやぶってあがってきた北朝鮮。
アジアにおいて、なでしこよりも強い可能性があるのは、中国と、そしてこの北朝鮮くらいなもので、来年のWCでドイツやアメリカに勝つためには、北朝鮮に勝たないといけない。

仁川・アジア競技大会2014 女子サッカー
【M23】Final Munhak Stadium
朝鮮民主主義人民共和国 3-1 日本
(PRK) KIM Yunmi(12分)、RA Unsim(52分)、HO Unbyol(87分)
(JPN) 宮間あや(56分)
なでしこジャパンのスタメンは、こんな感じ。
アジア大会2014北朝鮮vs日本
なでしこは、この試合に、今のメンバーの主力を起用、岩清水を最終ラインに置き、そして、前線に高瀬と増矢の2トップに、中盤に吉良を持ってきて、点を取って勝ちに行く気の布陣。

前半
北朝鮮のキックオフで試合開始。
立ち上がりから、お互いに集中して積極的に仕掛けるが、守備も対応する事で、お互いの持ち味も見ることが出来るが、決定機を作るにはいたらず、ただ、9分には、縦に素早くパスを繋いで、10番RA Unsimがドリブルで仕掛けて、最後はシュートに行くが、ギリギリで宮間がブロック。
12分、右サイドで北朝鮮がFKを得ると、低いボールを入れ、これを10番RA Unsimが処理をミスしたが、そこで少しコースが変わった事でなでしこの守備も触る事が出来ず12番KIM Yunmiに通って、12番KIM Yunmiのシュートが、なでしこDFに当ってコースが変わりゴール、北朝鮮が先制。
ちょっと、なでしこがバタバタして、14分にはロングフィードに対してバウンドして高く上がったボールをGK海堀が処理を誤り後ろにそらしてしまい、これを12番KIM Yunmiが狙うが、しかし、ギリギリで岩清水がクリア。
少しずつなでしこもリズムを掴んで、ボールを回せるようになってきたが、しかし、攻め切る所まではいかず、逆に北朝鮮が、とにかく奪ってから一気に前線へと蹴り込んでくるサッカーでチャンスを作り出す為に、試合の主導権をなかなか奪い取れない。
31分には、自陣から一気に前線へと送ったボールを北朝鮮の最終ラインでミスがあって、高瀬が裏に抜けられそうだったが、北朝鮮が守り、更に、右サイドからの攻撃でクロスは良い形で入ったものの、僅かに合わず、逆に、北朝鮮が一気に前線に蹴り込み、10番RA Unsimが走り込むのに対して、岩清水のクリアが中途半端になり、あわや2点目と言う場面だったが、シュートは枠を外す。
なでしこも徐々にボールを回せるようになって、41分には、FKで宮間がゴール前に放り込んだボールを岩清水が押し込みに行ったが、これはバーに跳ね返され、しかも、オフサイドの判定。
徐々に、なでしこが特にサイドからのクロスで決定機を作り出せるようになってくるが、最後の部分で合わせられない。
北朝鮮ペースの中で、結局前半は北朝鮮にリードを許して終了。

予想通りの展開
ある種、予想通りと言うべき展開で、北朝鮮はとにかくボールを奪ったらシンプルに前線に放り込み、そこから一気に押し上げていく形で、なでしこがある程度中盤で回してきても、それ程気にしていない感じで一旦ブロックを作り出す。
結果、少々不運な形でもあるが失点してリードを許すことになったなでしこだが、確かに失点シーン自体は不運ではあったが、守備全体で言えば、1点で済んで良かったという所だろう。
今大会ここまで無失点ではあるが、初戦の中国戦以外では、どちらかと言うと守備には楽な大会で、前にも書いたが、少しチーム全体の守備の意識が甘くて、処理への判断が甘い。だからこそ、蹴ってきたボールをバウンドさせてしまって、後ろに通されたり、一旦待って、逆に相手に前に入られたりしてしまう。
そうではなく、なでしこが世界で戦う上で、一歩前に出ることが重要であり、それは攻守両面で言える。
一歩前に出て勝負する事が出来るかどうか、現状ではそれが出来ていないからこそ、北朝鮮にペースを握られてしまっていると言える。
攻撃に関しては、これまでの良い流れを継いでいる所があり、テンポ良くボールが回ってサイドからのボールでチャンスとなる部分もあった。
ただ、先制を許した影響か、点を取るのを慌てているのか、最後の部分で合わずにミスが目立ってしまっている。
一旦、落ち着くことが重要で、まだ1点差なのですから、慌てる必要もなく、また、北朝鮮の守備は人数をかけている割には、マークそのものはルーズな部分があるのですから、十分得点を取れる可能性はある。

後半
両チームとも交代は無く、なでしこのキックオフで後半開始。
北朝鮮が、先に動き、47分、13番WI Jongsimに代えて3番HO Unbyolを投入する。
立ち上がり、完全になでしこペースで、一気に仕掛けていくと、立て続けにチャンスを作る。
ただ、前半から何度もやられていた、一気に前線へと送る北朝鮮のカウンターで、52分、自陣から14番JON Myonghwaのスルーパスに10番RA Unsimが抜け出して、スピードに乗って、なでしこのDFを振り切ると、冷静に決めて、後半劣勢だった北朝鮮が追加点を奪う。
なでしこは、54分、吉良に代えて菅澤を投入する。
56分、なでしこらしいパス回しを見せて、川澄からの低いクロスに、ニアサイドで高瀬がスルーすると、裏に走り込んで宮間が決めて、なでしこが1点を返す。
お互いにサイドからの攻撃でチャンスを作るが、どちらもゴールを奪えず、時間が経過していくと、徐々になでしこがチャンスを活かせず、ゴールを奪えないと、87分、なでしこのFKを跳ね返した所から北朝鮮は一気にカウンター、14番JON Myonghwaが最前線まで駆け上がると、左サイドを駆け上がってきた2番YUN Songmiに一旦パス、このパスをギリギリで追いつきながらクロス、これにファーサイドで飛び込んだ3番HO Unbyolがヘディングで押し込んで、北朝鮮が試合を決める3点目を奪う。
90分、北朝鮮は12番KIM Yunmiに代えて9番JONG Yuriを投入する。
更に、時間をかける意味もあってか、アディショナルタイムに北朝鮮は11番RI Yegyongに代えて7番KIM Sugyongを投入する。
なでしこは、最後に猛攻を仕掛けるも、ゴールを決めきる事は出来ず、試合終了、北朝鮮になでしこが敗れる。

先制点が勝負を分けた
北朝鮮のサッカーは、ボールを奪ってから一気に前線へと送る形で、なでしこのようにラインが高い相手に有効な攻めだとも言えるが、それ以上に、先制点を奪った事で、なでしこはどうしても前に出て行かざるを得ず、結果として、その後の北朝鮮にとっては、守ってロングフィードと言う事でやり易くさせてしまった。
それでも、後半開始直後の攻勢で同点に追いついていれば、逆の展開にも持ち込めただろうが、そのカウンターでゴールを許してしまった。
なでしこにとっては、とにかく先制を許した事が一番の敗因だったと言えるが、先に書いたようにゴール自体は不運だが、それ以前に守備が甘かった事が3失点に繋がった部分もあるだろう。
正直な感想で言えば、北朝鮮はアジアでもなでしこに勝てる可能性のある数少ない相手ではあるが、それでも、ドイツやアメリカと言った世界トップと比較すると劣る、と言うよりも下位互換と言うべき所だろう。
つまり、この相手に勝てないようでは、やはりWC連覇は難しいと言える。
確かに、海外でやっている主力が居ないという部分もあったが、それでも、例えば北朝鮮もドーピング問題で今回のWCに出れなかった事で、次回のWCに向けて動き出した。
つまり、若手主体の相手でもあったのだから、必ずしもなでしこだけにマイナスだった訳じゃない。
その上で、勝てなかった事は勝てなかった事として、考え直さないといけないだろう。
点が取れなかった事は、前線の精度を上げる必要はあるが、何よりも守備の問題を、先にも書いたように一歩前に出て守る事が出来るようにならないといけない。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。