2014年11月15日 [08:34]   サッカー日本代表 | スポーツ | A代表/2014 

キリンチャレンジカップ2014 日本 vs ホンジュラス

AC前の最後の2連戦。
AC連覇に向けて、メンバー選定とチーム構築の最後のチャンスとなる試合は、ベテラン勢と言うか、これまでの新戦力とブラジルWC出場組とを合わせて選んできた。
そろそろ、きっちりとした内容を出していきたい所。

キリンチャレンジカップ2014
豊田スタジアム/42,126人
日本 6-0 ホンジュラス
(JPN) 吉田麻也(9分)、本田圭佑(41分)、遠藤保仁(44分)、乾貴士(47分、74分)、豊田陽平(69分)
日本のスタメンは、こんな感じ。
キリンチャレンジカップ2014日本vsホンジュラス
遠藤保、長谷部誠、内田篤が代表復帰と同時にスタメンで起用。新しい形の中で、IHとして遠藤保、そして、CHに長谷部誠を置き、右SBとして内田篤を起用した事で、左SBに酒井高を回す。
それ以外は、ここ数試合と同じような感じにしてきた。

前半
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりから日本は、高い位置からのプレッシングを見せると、8分には武藤嘉の仕掛けから左CKを得て、遠藤保が蹴ったボールをニアサイドでDFの前に入った岡崎慎が触ってファーサイドまで流れたボールを吉田麻が押し込み、日本が9分に先制。
日本は、全体的に流動的な動きが出来ていて、攻守両面で上手く機能して優勢に試合を進める。
少しホンジュラスが良い形を作るシーンもあったが、しかし、下がり目にいる長谷部誠が広く動きながら遅らせて、前線の選手と挟み込むなど安定した守りから、ホンジュラスは距離のある位置からのミドルを除けばチャンスを作る事が出来ず。
香川真から内田篤が裏に抜ける所にパスが出るなど、ボールと選手の動きが続くと、41分、高い位置でプレスを仕掛けてパスミスを誘うと、長谷部誠がスライディングでカットしたボールが、前線へのスルーパスとなって本田圭が一気抜け出して、冷静にゴールに流し込み、日本が追加点を奪う。
更に、本田圭が仕掛けてDFを引き付けておいて、香川真が追い越して行くところにスルーパス、これを香川真がゴールに流し込もうとするが、これは僅かに枠を外す。
44分には、日本が左サイドでパスを繋ぎながら、相手の守備の隙を作ると、本田圭が流したボールを遠藤保が強烈なミドルシュートを叩き込み、日本が3点目を奪う。
日本ペースのまま前半終了。

流動的な日本
やはりと言うべきか、確かにシステムは異なるものの、メンバー全員が長く一緒にやっているメンバーである分、お互いの動きが分かっているのが流動性の元になっているように思える。
お互いに出れば、別の誰かがフォローするなど、攻守両面で良い連動が出来ている。
この辺、固定化を否定する人に対する、固定化していたからのチームとしての完成度の高さと言うべき部分だろう。
そういう慣れたメンバーの中で、武藤嘉と酒井高も上手く絡んでいて、全体的な出来が良かったように思える。
3点は出来過ぎな部分もあるが、内容的には、後1、2点取れていて欲しかったようにも思える。
守備面では、長谷部誠がボールを奪える訳ではあまりなかったが、下がった位置で広く動きながら、全体を良く見えていて、ホンジュラスの攻撃のポイントを潰しておいて、場合によると相手のサイド攻撃に対してCBがサイドに引っ張られた部分に上手く入ってカバーするなど、非常に良い形であるだけでなく、ボールを引き出す動きもあり、また、ボールを引き出す部分においては、長谷部誠と逆のサイドに遠藤保が入ったり、内田篤もビルドアップに絡むなど、ボールの前線への運びの面で、これまで問題だった部分の改善が出来ていた。
攻撃面での流動性、特にここも遠藤保が入って抑えとなる事で、香川真が前線の広い位置に後ろから飛び出していく、それに合わせて本田圭も中に絞ったりも出来るなど、この辺はお互いが見えているなという所だろう。
とはいえ、ホンジュラスのプレッシングがそれ程厳しくないという面があるから、攻撃は良い形が作れているので、後は、攻撃では他の選手を入れて試していく所だろう。
そして、守備は、とにかく今のペースで相手にチャンスを作る事すら許さないような守りが最後まで続けられるかが重要だろう。

後半
日本は、武藤嘉に代えて乾貴を投入、ホンジュラスは前半のまま、そのホンジュラスのキックオフで後半開始。
開始早々、中盤の遠藤からのパスを受けた本田圭が、キープからファーサイドをDFの死角から裏に入った乾に絶妙なパスを出すと、これをダイレクトでゴールに流し込み、日本が47分、4点目を奪う。
49分に、ホンジュラスがFKでゴール前に放り込んだボールに5番ビクトル・ベルナルデスと吉田麻と川島永が交錯する形で、危ないシーンとなるが、9番アルベルト・エリスのシュートは、内田篤が体を張って止める。
ホンジュラスは、55分、11番ロメル・キオトに代えて10番マリイオ・マルティネスを投入する。
日本の動きは悪くはないが、ホンジュラスがロングボールを多用するようになると、最終ラインが少し危ない守りとなる。
59分、ホンジュラスは、9番アルベルト・エリスに代えて13番ブリアン・ロチェスを投入。
日本は、63分、岡崎慎に代えて豊田陽を投入する。
テンポ早くホンジュラスは交代カードを切り、65分、19番ルイス・ガリドに代えて6番アルノルド・ペラルタを投入。
少しホンジュラスが良い形を作っていたが、69分、本田圭からのパスを受けた香川真が、DF二人をかわしにかかったが、最後はこぼれ球を豊田陽がゴールに蹴り込み、日本が5点目を奪う。
ここで、日本は、遠藤保に代えて柴崎岳を投入する、同時にホンジュラスも14番オスカルボニエク・ガルシアに代えて12番マルビン・チャベスを投入。
ホンジュラスは、72分、2番ウィルメル・クリサントに代えて15番 ウィルフレド・バラオナを投入。
74分、日本は、前線でダイレクトパスを香川真、本田圭、豊田陽、そして、最後は乾貴がゴールを決めて、日本が6点目を奪う。
76分、ホンジュラスは最後の交代で、8番フアンホスエ・ロドリゲスに代えて21番ロヘル・ロハスを投入する。
78分、日本は、長谷部誠に代えて田口泰を投入。
日本は、一気に前線へと送ると本田圭がキープして、一気に上がってきた豊田陽にパスを流すが、このシュートは、GKが好セーブを見せる。
81分、日本は川島永に代えて西川周を投入する。
その後も何度か日本がチャンスを作るが、7点目は奪えず試合終了。日本が6点差の大勝をおさめる。

経験者の強み
先にも書いたように、システムが異なりながらも経験者の強みと言うのが発揮された試合だった。
特に内田篤と長谷部誠の出来は秀逸で、これまでCHを色々と試しながらも機能しきれなかった中、唯一細貝萌くらいだった中で、長谷部誠が非常に良い形で機能させた。
守備面での相手の攻撃を止めるだけでなく、最終ラインからのビルドアップでも上手くボールを引き出せていた。
ただ、惜しむらくは長谷部誠の持ち味である縦への攻め上がりが無かったので、勿体無い使い方であるとも言えるが、この試合で長谷部誠がみせたプレーは、今後のあそこでプレーする選手のお手本の一つになるだろう。
後は、止めるのではなく奪うプレーが出来るようになればいう事は無いといった所だろう。
そして、最ベテランになる遠藤保が、得点自体は出来過ぎだとしても、前線の後ろでボールを拾う、支えると同時に、長谷部誠だけでなく、遠藤保がボールを最終ラインから引き出す動きなど、例えば、その後に同じポジションに入った柴崎岳にとっての、これも良いお手本になるだろう。柴崎岳にとっては、鹿島での小笠原満と言うのもあり、また、彼自身の持ち味である前線へと攻め上がりも残すべきだが、それと同時に試合を読む感覚と同じくポジション取りの部分は学ぶべきものが多いだろう。遠藤保が抜けた途端に、どちらかと言うとロングフィードが増えてきたのは、柴崎岳がまだまだ遠藤保ほどの信頼を勝ち得ていないと言う事でもあるかもしれない。
彼らに加えて、この試合最も出来が良かったのは内田篤であろう。これまで、右SBでこれはという選手を見出せていなかった部分で、内田篤が戻ってきてくれたことは大きい。
そういう経験者に加えて、後半から入った乾貴の思い切ったプレーは、やはり、終盤の日本代表の武器になりえる。
また、ゴールを漸く奪った豊田陽という存在は、これまでアギーレ監督が探していた高さと強さと得点が奪える存在となりえる可能性を見せたという所だろう。
酒井高の左SBでの起用も一定以上の評価を与えられるものであり、まずは、一つの評価と出来る内容だった。
但し、後半ホンジュラスが蹴ってくる場面に対して、後ろの枚数が少なくて危ないシーンがあったので、その辺、前からプレッシングをかけた場合、簡単に蹴らせないなどを踏まえて、特にアジアでは日本相手に守ってカウンターを仕掛けてくる相手が多くなる、そこでオーストラリアのように高さと強さがあったり、中東のようにスピードのある相手を止める、跳ね返す守りをきっちりと考えておく必要があるだろう。



個人的な個人評。
1 川島永嗣 5.5 守備陣の頑張りでほとんど危ないシーンは無かったが、プレーする場面では集中できていた。
12 西川周作 -- 評価できず
2 内田篤人 7.5 本日のMOM。ビルドアップやサイドを一気に攻め上がる攻撃や体を張った守備など最高の仕事が出来た。
6 森重真人 6.0 全体を良くカバーした動きが出来ていた。
22 吉田麻也 5.5 悪くは無かったが、少し曖昧なプレーで気になる所も散見した。
3 酒井高徳 6.0 攻守共に及第点よりも上の出来だった。
17 長谷部誠 7.5 攻撃への参加はほとんどなかったが、守備面とビルドアップでのチームへの貢献度は流石。
13 田口泰士 5.5 あまり上手く試合に入れなかった。
7 遠藤保仁 7.0 ゴールも見事だが、前線の後ろを支えるプレーは流石。
20 柴崎岳 5.5 リードもあったからか、少し飛ばされてしまって、なかなか良い形でボールを触れず。
10 香川真司 7.0 流動的な動きでマークを混乱させた。後は得点が欲しかった。
4 本田圭佑 7.5 前線で良くボールをおさめていた。マークが厳しかったが良い動きがあって、攻撃をリードした。
9 岡崎慎司 5.5 広く動いて囮になったり、潰れ役となっていたが、岡崎慎としての裏を取るようなプレーがあまりなかった。
11 豊田陽平 6.0 もう少しポジション取りを意識して欲しいが、ボールをおさめられる上に走れるのは大きい。
14 武藤嘉紀 5.5 仕掛けなどらしいプレーも見せたが、もう少しゴール前に入っての勝負もして欲しかった。
8 乾貴士 6.5 得点も見事だが、とにかく仕掛ける意識が大きい。後は、守備面での貢献がもう少し良くなればいう事が無い。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。