2014年11月19日 [03:44]   サッカー日本代表 | スポーツ | A代表/2014 

キリンチャレンジカップ2014 日本 vs オーストラリア

AC前の最後の公式試合。
アギーレ体制に入っての6試合目は、同じアジアの強豪オーストラリア。
正直言えば、一時期と比較して力が落ちてきた感はあるが、アジアにおいて真っ向勝負して日本相手に互角に戦える数少ない相手であり、アジアでも屈指の高さのある相手である。
ACで当る前に日本としては、叩いておいておきたい相手。

キリンチャレンジカップ2014
ヤンマースタジアム長居/46,312人
日本 2-1 オーストラリア
(JPN) 今野泰幸(61分)、岡崎慎司(68分)
(AUS) ケーヒル(92+分)
日本のスタメンは、こんな感じ。
キリンチャレンジカップ2014日本vsオーストラリア
先日のホンジュラス戦から内田篤が右膝の痛みがあるという事でスタメンから外れ、右サイドには酒井高が入り、左は太田宏を起用。
後のメンバーは前回のまま。

前半
オーストラリアのキックオフで試合開始。
立ち上がり、動きが良かったのはオーストラリアで、早い段階で前線に入れてきてセカンドボールを拾うというオーストラリアらしいやり方に、日本は少しバイタルでの反応が遅れて劣勢になる。
特に、CHの長谷部誠の両サイドに選手が入ってきてスペースを突いてくる為に、日本は押し込まれるシーンがあるが、DFは集中していて跳ね返す。
攻撃に関しては、遠藤保から良いパスが出て、両サイドが裏に抜けるシーンなどもあり、チャンスを作れている。
時間経過と共に、日本が攻める時間もあるが、なかなか試合の流れがオーストラリアペースから変わらず、17分には、右サイドからのクロスに頭一つ以上競り勝った7番レッキーのヘディングシュートがあったが、ここは川島永が素晴らしい反応で止める。
なかなかオーストラリアペースから変化できず、中盤の底で長谷部誠の両サイドを使われている為に、日本は遠藤が1列下がって、4-2-3-1へと形を変える。
これでリズムが出てきたのか、38分には遠藤保のパスを中盤で受けた香川真が素早く左サイドの裏へと抜ける本田圭にフィード、これをダイレクトで中に走り込む岡崎慎に合わせようとするが、ボールが流れてGKにキャッチされる。
更に、40分には、右サイドで本田圭からパスを受けた香川真がドリブルで仕掛けて、最後は岡崎慎へとパスを出すが、ここはDF二人に挟まれてゴールならず。
43分、今度はオーストラリアが一気に前線へとボールを入れてDFの裏を取られそうになるが、GKの川島永が思い切ってPAを飛び出してヘディングで大きくクリア。
前半終了間際には、日本がゴール正面でFKのチャンスを得るが、本田圭が壁の中を抜くような低いシュートだったが、これはGK正面、このプレーでアディショナルタイム1分も過ぎて、前半終了。

研究されている日本
オーストラリアは完全に日本のサッカーを研究していて、それも、今の日本のサッカーをしっかりと調べていて、ホンジュラス戦では機能していた、長谷部誠の所だが、そこが一人の為に、どうしても出来る両サイドのスペースの部分をつかれて、そこに丁度中盤の二人が入ってくることで、マークがズレてしまって、こぼれ球を狙われたり、そこにシンプルに入れるボールが効果的になってしまっている。
但し、不安感が無かったのは、吉田麻と森重真の所が、冷静に跳ね返している事と、両SBもサイドをシンプルに使うオーストラリア相手に劣勢ではあるが、一方的にやられているわけでも無いので、危ないシーンが無かった訳ではなかったが、圧されている展開の割には失点の不安感はほとんどなかった。
川島永が、この試合は乗っていたのもあって、好判断や好プレーがあって、今のままであれば、それほど心配はない。
攻撃に関しては、遠藤保からボールを散らしているが、効果的なプレーと言うのは全体的に少なかったかな。
何より少し気になったのが、サイドから崩しが入った時に、ニアに選手が寄っているように思えて、ファーサイドに人がいなかったように思える。今のところ、効果的に中にボールが入る機会が少ないのであまり影響はないが、高さで負けているからと言って、常にニアで勝負するのではなく、速い球で抜けてファーで押し込むような事だって考えられるのですから、その辺のバランスは意識しておいて欲しい。

主導権はオーストラリアに握られていたが、終盤に、遠藤保を少し下げて、CHを二人としたことで、オーストラリアに使われていたスペースを埋めてしまう事が出来た上に、ボールが中盤で回るようになったので、日本らしいリズムのサッカーが出てくるようになった。後半もこのまま行くのか、再び1CHに戻すのかは分からないが、CHの所での梃入れと言うのは必要だろう。

後半
日本は遠藤保に代えて今野泰を投入、オーストラリアは交代は無し、日本のキックオフで後半開始。
日本は、今野泰が入った事で中盤でのオーストラリアの攻撃の芽を潰せるようになってきて、そこから前線の動き出し、また、両SBが漸く攻撃参加を積極的に出来るようになると、日本がペースを掴んだように優勢に試合を進めて、何度かチャンスを作り出す。
57分、日本は、武藤嘉に代えて乾を投入する。
すると59分には、右サイドでボールを受けた本田圭からのアーリークロスに乾が左サイドから中に入ってのヘディングシュートが僅かにバーの上を抜ける。
61分、右CKのチャンスを得た日本は、ニアサイドに選手が固まった所で、ファーサイドまでボールが流れて、そこでフリーで待ち構えていた今野泰がヘディングで押し込んで、日本が先制。
失点したオーストラリアは、21番マッシモ・ルオンゴに代えて9番ミッチ・ニコルズ、14番ジェームズ・トロイージに代えて23番マーク・ブレシアーノを64分に一気に2枚交代する。
動きが落ちてたオーストラリアに対して、日本が優勢に試合を進め、68分には、左CKからのボールがファーサイドまで流れると、そのボールを拾った森重真がDF二人をかわして中に切れ込んできて中にパス、これを、岡崎慎が右足ヒールでDFの後ろからゴールに流し込むような、技有ゴールで日本が追加点を奪う。
劣勢のオーストラリアは、73分、17番マット・マッカイに代えて4番ティム・ケーヒルを投入する。
日本は、77分、岡崎慎に代えて豊田陽を投入する。
ケーヒル投入でオーストラリアも押し返してきたが、85分には、右サイドで裏に抜け出した本田圭が、そこから中に切れ込んでパス、しかし、日本はニアサイドに絞り過ぎて、パスに合わせる選手がいない。更に90分には、中央で香川真が粘って右サイドへと展開、酒井高がクロスを入れると、ファーサイドで豊田陽がヘディングで合わせるが、このシュートは威力が無くGKが止める。
このまま、終わるかとも思われたが、アディショナルタイム、なかなかボールを奪えないと、24番アーロン・ムーイから左サイドの13番アジズ・ベヒッチにパスが繋がると、そこからのアーリークロスに上手く4番ティム・ケーヒルに合されてヘディングシュートを決められ、日本は1点を返される。
そのまま試合は終了、日本は最後の最後で1点を奪われるが、2-1で勝利。

最後にケチがついた
4-2-3-1にしたことで、日本はリズムが良くなった。ただ、ホンジュラス戦でも4-1-2-3が機能していた事を考えると、4-1-2-3と4-2-3-1を併用する事が可能であるかもしれない。
個人的には、今野泰を1CHとして機能するか確かめられれば良かったが、ACでのライバルであるオーストラリア相手に勝てたことは大きい。
前半でしっかりと悪い流れの中でも0点に抑えられたこと、この辺は、最終ラインの頑張りと言うか集中力が良かった。
その上で、流れを掴んだ後半に、2得点を奪った。その2点を奪った事で、最後の1点を奪われても勝つことが出来た。
特に、攻撃陣は、乾が本当に切り札として機能する事が確かめられた事は大きく、遠藤保や長谷部誠といった所も十二分にやっていける。

とはいえ、最後の最後でゴールを許してしまった事、この試合であれば、0点で抑える事が重要だったと思うが、決して油断したわけでも無いだろうが、ケーヒル相手にゴールを許したこと、この辺は、何と言うか、WCのコートジボワール戦で、ドログバ一人に試合の流れを変えられたような、最後の最後で決められるような選手の怖さ、こういう所でも止める事が出来れば日本も、もう一段階上にいけるように思えるんですけどね。



個人的な個人評
1 川島永嗣 6.5 見事な好セーブを見せるなど、ここ最近では一番良かった。
3 酒井高徳 6.5 両SBの2番手としての地位を確保したと言える。
6 森重真人 7.5 2点目のアシストは凄かった、また守備面でも非常に良く、本日のMOM。
22 吉田麻也 7.0 最後に失点したのは残念だが、非常に集中した守りを見せていた。
21 太田宏介 7.0 非常に調子の良さを感じさせるプレーだった。
17 長谷部誠 5.5 少し狙われて、前半は機能せず、後半は良い形を作れていた。
7 遠藤保仁 5.5 悪く無かったが、正直、ホンジュラス戦と比較すると流していた感があった。
15 今野泰幸 7.0 中盤の底でチームを安定させた。得点も見事。
10 香川真司 6.0 悪く無かったが、少し周りを意識しすぎか、もう少し強引に仕掛けてもらしさが出るかも。
4 本田圭佑 6.5 得点が欲しい所だが、チャンスを演出するなど、右サイドを完全にものにしている。
9 岡崎慎司 6.5 漸くのゴール。囮になるプレーも見せていた。
11 豊田陽平 5.5 惜しいシュートもあったが、もっとボールを引き出す動きがあっても良かった。
14 武藤嘉紀 6.0 積極的に仕掛けて良いプレーを見せたが、得点は奪えなかった。
8 乾貴士 7.5 前線を活性化。波があるが、この2試合のように乗っている時は、本当に切り札を超えて、伝家の宝刀になりえる切れ味。
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    部下D

    Author:部下D
    「闇を○くもの」「狂える○竜」などの二つ名をもつも、著作け…大人の事情で名前をぼかしている小心者の中間管理職員。
    一応魔王らしく、世の中を斜めに、皮肉に批評します。